突き落とし人不在の岸辺

 12月3日。

 先日はワークに出る機会を逸してしまったので「釣りという低レベルな競争からの卒業」と言ってはレジェンドな強がりを決め込んでいた。
 そんな間にも李立はナマズをキャッチしていたのだった。アユは少なくなったがまだ残っていて、他にニゴイが二本釣れたとのこと。ライブベイトフィッシングと聞いて、眉を顰めるレジェンドⅡ風に「そこまでして釣りてえか」と負け惜しむしかない。
 また、施恩はジギングにのめり込んでいて、釣果の一部を見せつけられる。
 レジェンドたちのようにバリエーション豊富な僻みのコメントが出てこない朕はただ羨ましがるのみ。

 そうやって日を空けてるうちに、潮回りは小潮になってしまった。
 干潮を表す曲線は魔法が消失していることを示している。もはや「もしかしたら釣れるかも知れねえじゃねえかよお!」どころではない停滞ぶりである。
 それでも登戸を賑わせていたアユの実際をこの目で確かめておきたい、という訳で多摩川に向かってみた。

 水道橋の上からはコイとフナの姿しか確認できないが、小魚の存在を示す波紋はちらほらと見える。

 川岸へ下り立ってみる。
 かろうじてアユは居るが、「ザ・エンド」と言い放つバットヘッドの映像が浮かんでくるのみ。
 先日までの余韻でコイが口を使いやしないかとキャストを続けてみる。
 李立が現れる頃、群れをなしてシャローフラットに入って来るアユの群れが見えたが、先日に比べればあまりにも小規模。
 日没前に李立が「ダメですね」と一言。
 どれだけ釣りたくても「でもよお」と言って否定するだけの要素が見当たらない。また、ここまで状況が悪ければ未練を残さずに諦めることができる。人間の弄する小細工が通用する時ではない、ということですんなり撤退した。
スポンサーサイト

テーマ : 仕事日記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード