ナイトライダーの如く

 11月5日。

 絶望的な潮汐の曲線だが、「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」とレジェンド節をかまし、今日も多摩川入り。
 既に義士は現地入りしており、二子から宇奈根へ向かうという。
  
 一帯に魚は数多く見え、スモールマウスの姿もよく見えた。
 水深のあるテトラ帯を重点的に打ってみる。
 カバーにプロテクトされた一帯に小魚が豊富で、これを窺うナマズやスモールマウスが居やしないかと朕にしては珍しく、ワームで根気強く、丁寧に探って行った。
 やがて義士がテトラ下流部に現れる。
 エサ釣り師が切り上げるまで我々はカバー周りを辛抱強く探り続けるが、結局時間だけが経過していくだけだった。
 下流側の釣り座が飽くのを見計らって移動。
 オープンウォーターを徘徊する個体が現れることに望みをかけてキャスト。陽が沈む頃に朕はバイトの感触を得るが、その一回の反応だけだった。

 悪い日だと予測していながらも来てしまう愚かさも、フューリーロードを走る術について論じ合っているうちにどうでもよくなり、かくも『マッドマックス』は素晴らしい映画か!と、驚嘆しての解散となった。

 11月6日。

 ウェイストランドに生を見出した朕は今日もまた宇奈根に向かった。
 陽が傾き始めてから沈むまでのわずかな時間に賭けての出発である。

 この日もスモールマウスの姿がよく見られた。
 下流側に居た先客がスモールマウスをキャッチしている。
 釣れるだけ居るのだから、朕にもチャンスはあるかとリップレスクランクを引きまくるがすべて無視され、スモールマウスは完全に意識から捨て去る。テトラ帯に見えたナマズはスイミングジグが目の前を通るや矢のごとく遁走。
 ルアー対象魚の存在がこうも明らかでありながらすべて素気無くされるとは…と、愕然とする。
 陽の傾きと共に虫の羽化が目立ち始め、水面の波紋も著しく増えていくが、遂に魚からの返答を得られぬまま日没となり、今日もまた千夜釣行な日となってしまった。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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