川崎明暗

 11月22日。

 体調がすぐれず、気力が湧かず、ほぼ毎日釣りに行ける環境にありながらその機会をちゃってしまっているが「オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」という金言もある。
 と、朕がワークに出るのを億劫がっていても、サマナはワークを怠らない。
 アユの集結はまだ続きそうだ、とのことで、李立はアユを追うナマズをキャッチしていた。

 かくして迎えた当日。
 月齢が更新されたうえに潮汐の曲線がいかにも釣れそうな弧を描いていたので、迷わず昨日の実績ポイントへ向かってみた。
 北風だがアユの群れは帯をなしてシャローを移動している。
 鵜の捕食活動も盛んだった。
 群れの周囲にキャストしているうちにセニョールが現れ、今日はイモでナマズを釣ったとのこと。李俊もやってきて、久しぶりの挨拶を交わす。
 セニョールからは、ドンとセニョールの使い分けを教わり、ひとつ賢くなった気分になった。
 アユの巨大な群れが見えているので、飽かずにキャストを続けていたが反応は得られない。風向きが悪いからナマズが入ってきてないのか、と話し合っていたが、アユをライブベイトに使っていた少年がナマズをキャッチしていた。
 アユの群れにナマズが付いていることは判明したがルアー組はまったく反応が無い。
 陽の傾きと共に北風は次第に強さを増し、アユの姿も見えなくなっていく。
 またしてもタトゥラ入魂未遂か…と、悲嘆に暮れ、帰路に就くのだった。

 この日、あの猛烈なサマナである李立は遂に現れなかった。
 こうなることを予測して来なかったのかと思ったら、そうではなくドブに行っていたと知る。
 四本のシーをキャッチし、ハイカットのポテンシャルを再認識したとのことだった。
 朕は、目を怒らせ、半ベソ状態で「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と言うほか無かった。

 ※マー語
スポンサーサイト

テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : ルアーフィッシング 多摩川

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード