伝説跳梁

 11月20日。

 朕自身は大敗を喫した霞釣行。
 その結果を知れば、痴れ者は草葉の陰でせせら笑うだろうが、朕の従者たちは常に有能である。劉邦は無能でも、漢は項羽に勝ったのだ。
 とはいえ、宋江よりも晁蓋でありたい朕は自ら功を立てんものと、今日もまた多摩川に向かうのだった。

 登戸エリアにはアユが集結しているという。
 再び水路と化した狛江側の旧ヘラワンドにもナマズが現れたという。
 施恩は、まず、橋の上から様子を見て狛江側か川崎側に入るかを決めれば良いとアドバイスをくれたが、狛江側で釣れたほうが何かと楽で良いと思った朕は狛江側に入ってみた。

 狛江旧ヘラワンドにアユの姿はまったく見えず、見える魚はコイだけという具合で、ベイトの存在が確認できるのは中洲より向こうの浅場だった。
 迷わず移動である。

 橋の上から眼下を見れば、本流中ほどの浅場にアユが群れており、その後ろにナマズが付いている。
 リップレスクランクの射程内か。
 
 登戸の先客の中にシャッドマンの姿があった。
 この人の素性は知らないが、朕と同年代のバスバブル世代だということはわかる。
 バスは音沙汰なしだが、ナマズは既にキャッチできたとのこと。
 朕は橋の上からみた様子を語り、「突き落としてやろうか」と、僻みを言う間も置かずキャスト開始。タトゥラへの入魂は済んでいないので、当然“ガチ”である。
 李立も現れ、レジェンドコメントの応酬をにわかに楽しむが、日没まで残り時間も少ないということで“本気”を出すことにする。
 日没近付き、光量の落ち込みと共にアユの息遣いは遠のき、打つべきポイントを失い、集中力も途絶え、やがて迎えるストップフィッシング。
 「オレだってちゃんとやってるよ!」
 「メシなんか食わねえぞ!」
 と、各々レジェンドギレをキメ、この日は終了。

 一方、この日、「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と一席ぶち、荒川ドブに行っていた義士より釣果報告あり。
 ブラック、シー、ナマズといった魚を得ることは出来なかったが、ウェイクミノーを猛追するラージマウスの姿を見たり、ティンセルフックのダウンショットリグでレン公をキャッチしたりとそれなりに楽しめたようだ。
 朕は「なんだ、レンギョしか釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と、誰より釣れていないのに何故か上から目線のレジェンドコメントで義士の功を讃えた。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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