『デスリバー』を劇場で見たという誇りと共に今日もゆく

 11月3日。

 昨日はワークを行える時間を十分に持っていながら、冷えた雨に気力が萎え、こころたのしまず不貞寝を決め込んでいた。
 三十代半ば過ぎ頃まではハイオク血液が流れていた朕ではあるが、破綻を迎えたことによりいつしか失われてしまったようである。
 そんな日に、若き極厳修行者、李立は抜かりなくワークを行っていてスモールマウスをキャッチしていた。
 やがて北部族の長となる者の力量に感心しながらも、自分はこのところまったく釣れていないのでレジェンドⅡのごとく「あいつは釣り廃人だから」と、僻み、負け惜しみの類を言う他なかった。

 前日の不貞寝効果ですこぶる体調の良かったこの日、昼食も摂らず登戸へ向かった。
 潮回りと昨日からの流れを見ればナマズ狙いに良好な日ではないということは明らかだが、かすかに残るハイオク血液が後顧の憂いを吹き飛ばし、現地へ向かわせた。

 晴天の休日とあって登戸には多くの釣り人。
 その中にセニョールの姿もあった。スモールマウスを一本キャツチしたとのこと。
 朕はここではスモールマウスは事故程度に釣れてくれれば十分だと思っているので、期待もせず風が吹けばリップレスクランク、止んではキャロライナリグとただキャストしているだけといった具合。
 上流側には何度か顔を合わせたことのあるアングラーがいて、話を聞いてみたところ仲間が一匹キャツチできたとのこと。
 スモールマウスはそれなりに釣れているということか。
 テトラ帯に小魚の群れを見ることはあるが、これが魚食魚のトリガーになり得るかといえば甚だ疑問に感じられた。
 朕はしばらく所在無くキャストを続けていたが、そのうち上流側のアングラーがキャロライナリグでグッドコンデションのスモールマウスを、下流側のアングラーは小型のスモールマウスをキャツチしていた。
 このような現実を目の当たりにしていながら依然「見えてくるものが無いのう」状態の朕はセニョールの撤退に合わせて宇奈根へ移動。巻きの釣りでじっくりナマズを狙おうというわけである。

 宇奈根にはわずかにエサ釣り師がいるだけで、存分に一帯を探ることができた。
 しばらく流していると聞き覚えのある声に呼び止められた。
 何と、義士だった。
 先ほどからこのエリアで釣りをしているという。
 状況は?と聞いたところ「見えてくるものがないのう」と、こちらもレジェンドⅡ状態。
 ここにはナマズの徘徊ルートがある。必ずというわけでもないが、これまでの経験上、ナマズが動くとき高確率で通る道である。それに賭けてみよう、と無反応の時間を耐える。
 合間、中川河口部へ行っているという史進よりメール着信。
 釣果自慢であった。当然、僻み、やっかみを込め「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」とレジェンドルーティンを発動した。

 やがて夕刻近付き、下流の浅場にベイトが沸くのが目立ち始め、魚たちの息遣いが感じられるようになる。
 ここでキャツチできなければ終わりと言っていいだろう。
 飽くことなくキャストを繰り返すが“…はバスデイ、レンジバイブをキャスト。ブレイクラインを丹念に探る。だが、反応は無い”そんなナレーションが聞こえてきそうな時、義士、フィッシュオン!
 ライギョロッドを使っているのか、ロッドはほとんど曲がっていない。しかし手応えは十分な感じだ。
 そして寄せてみれば60以上は確実なサイズ。
 ノーフィッシュで終わることを覚悟していたが魚の顔を拝むことが出来たことに安堵…しかし、釣ったのは朕ではない。
 「突き落としてやろうか」と半泣き状態で睨みを利かせたことはいうまでもない。

 解散時、朕の原付の前に停まっていたモタード風のスズキが義士のものであることが判明。
 フューリーロードを往けるマシンである。これならグリーンプレイスへ…。
 ウェイストランド対応可能なバイクを見ているうちに、バイクには実用性以上に大切なものがあるということを思い出すことができた。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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