小さな放浪記

9月30日。

 先日、張横から現在釣れている流域の情報は聞き及んでいたが、増水と堰開放があったからといって、全ての魚が落ちていったとは考えられない。というわけで堰より上流の登戸流域にへばりついてみることにした。
 何を見落としているのかがわからないので、ひたすら探してみるしかない。
 この日は夕方から五本松の様子を見に行った。
 風によって視覚からのヒントは得られず、コイやアユの存在は確認でき、水温はまだじゅうぶんな温かさを保っているということがわかっただけで、ひたすらベイトをキャストする展開を強いられる。
 居るのに釣れないだけなのか、そもそも間違ったエリアに入っていたのかもわからないまま、完全なる敗北を喫す。

 10月2日。

 昨晩の雨は温い雨だった。
 フィールドを上向かせる要素である。
 眠気は残っていたが、今日はたんまり釣りに没頭できる時間もある。

 現地入りしたところ師匠と李立が居た。
 上流側を見て、ブラザートムが釣りをしていると思ったらシャッドマンだった。
 李立はスモールマウスを釣り、シャッドマンはナマズを釣ったとのこと。
 堰は閉じられ、濁りの入った水となっている。やはり昨日の雨はプラスに働いたのだ。今日はイケそうだ、とキャストを開始したところシャッドマンがファイト中。
 アライブチャターにナマズがヒットしていた。
 「ナマズ最高!」とサムアップしたので、朕は「突き落としてやろうか」とレジェンドⅡな賞賛を贈った。

 やがて夕刻の時間帯に入り、いよいよナマズの動きが本格化してくるかと期待したが、何故か“次”が感じられない。
 見れば一帯の水位が下がっている。
 今日は朕も李立もじゅうぶんな時間があるということで宇奈根まで下ってみることにした。

 宇奈根入りし様子見程度にベンド部にフラットラップを流していく。
 早々にシーバスがヒットし、苦もなく寄せて来たが、身切れでもしたかバラしてしまう。
 李立には「何やってるん!」と、マー語で叱責されたが、朕はヘボいがために釣れないという自覚の無いレジェンドⅡばりに「釣れなくても関係ありましぇ~ん」と強がって見せた。
 シーはしくじってしまったが、ナマズのチャンスは残っている。
 移動とキャストを繰り返しているうちにやがて風が強まりだす。気温が下がっていくときの強風はシャローを沈黙させる。
 ならば、と流芯へ。
 しかしこちらも手応えなし。
 この状況にどう対応すべきか、というところではあるが諦めムードが蔓延し、帰ってネットゲームでもして不幸な境遇の女の子とでも知り合おうか、などと言いながら納竿となった。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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