伝説を詠う夕べ

 9月3日。

 昨日、急速に雲が退き、太陽が現れ気温も上昇した。釣り人が過ごすには厳しいが、下降の流れにあったフィールドにはプラス要素だろう。
 と、考えて過ごしていたら、施恩がしっかりその機を捉えていた。

 久しぶりに娑婆の毒気に当てられ、気が滅入っていた朕も、上昇の恩恵に授かるべく当日を迎えてみれば曇り空。
 昨日の流れの延長にあるなら釣れるはず、と構えていたら雨が降る…。
 いやいや、現在の流れにあっては冷え込みを伴わない雨ということもあり、マイナスにはならないだろう。
 上昇や安定にある時は、五本松のような流れのはっきりしているポイントが良い。

 現地入りしたところ、朕の他にももう一人のルアーマン。
 先ほどの雨の影響で、一帯には強い濁りを伴う水が流れ込んでいた。
 これは日中からのいけるか、と期待していたが、魚をキャッチしたのはもう一人のルアーマンの方だった。
 バスロッドとスピナーベートといういでたちに、てっきりバサーかと思っていたが、話を聞いてみたら完全にナマズ狙いだった。狙いどころもきっちり押さえているあたり、なかなかの遣い手のようだ。
 下流を打っていた義士も到着し、魚が動いているのだから、とキャストを続けたが、表層メインの我々にはコイらしき魚の反応しゃ出なかった。
 この状況なら、光量の落ち込みに伴いトップに出てくるはず、と思っていたが「ら見ろ、何もかもオレの思った通りだぜ」とはならなかった。
 翌朝の起床時間と、義士が風邪気味であったことを慮って、粘ることはせず、ノーフィッシュのまま撤退。

 「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」とか「おめえが良いって言うから来てみたけどよお、釣れねえじゃねえか!」と罵りあいつつ、「ウェイクミノーだってフラットラップだってさんざん引いたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、ブチキレてポイントを後にする。
 「メシなんて食ってられるような状況か?」と凄むべき場面だが、朕は「オレはよお、フィールド行ってルアーキャストできるだけで満足なんだよ」というレジェンドⅠの言葉を披露し、荒んだ心を鎮め、しっかりメシとビールを平らげてのお開きとなった。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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