行き行きて新利根

 8月25日。

 斬新の郷、二日目。
 釣りに狂ってはいても、がっつくようなお年頃でもない我々は十分に疲れが取れてからチェックアウト。ちょうど通勤時間帯と重なっていて、通りは渋滞していたが、ここは都心ではない。湖岸道路を走ればすぐに渋滞は躱すことができる。

 花室川は無視し、清明川に入ってみる。
 過去にこの川で釣れたことは無い。しかし、現在、良い条件が揃っていれば魚は入っているはずだ。
 と、流してみたが茂みが深く河口周辺以外は進入困難。流れ込みと適度な水深がある場所を見つけ打ってみたが反応を得られず。最上流部を目指してみるべきかとも思ったが、面倒臭くなり移動。

 その後、大山に高品格似の犬を探したり、付近の水路、高橋川、姥神周辺の水路、小野川と入ってみたがバスの気配は感じられず、昼になってしまった。
 「バスが釣れないのはお前のしぇいだ!」
 と、楽和が糖尿二号・ゆでたまごのようにキレることを危惧する朕。

 そうだ!純輝行こう!
 糖尿一号・毒舌にはエサやりが一番の対処法だったと聞く。過剰なエサやりがたたり、インシュリン注射を常備するようになったらしいが…。
 “通りすがり”を名乗る気違いの粘着に絡まれる発端となった、じょうりく利根川を渡り、再び潮来へ。
 純輝が済んだら夜越川の河口部を打ち、その感触からどうするか決めよう。夜越川は先日取材が入りからプレッシャーがかかったらしいが、昨日最も強い反応を得ている。ここは力を持ったポイントなのだ。川と本湖がぶつかる場所なら魚が寄っているかもしれない。
 一席ぶって、久々の純輝。混雑はしていたが割とすんなり入店でき、美味いラーメンを堪能した。
 
 再び実釣開始。
 「オレはよお、昔霞水系で鍛えたからよお」と、昔新川で鍛えたレジェンドの言葉を引用し、夜越川へ。
 河口部、中間地点、上流部を巻いたり落としたりしながら釣り進んでいくが、この日はバスの姿をまったく見ることが出来なかった。だからといって根こリグやジグヘッドワッキーをやれば釣れるのか、というとそれも違うと思う。
 魚のいる場所、釣れる場所を見つけられていないから釣れないのだ。しかし、本湖絡みにバスの居そうな場所を特定するのが難しくなってきた。
 そこで、夏にほとんどの場所で水が死んでいるが、バスの存在は確実な新利根を目指すことにする。
 河口の水門が開いていたとしても、シーバスほどの泳力がある魚ではないし、本湖に逃げたからといって快適環境をすぐ見つけられるのか。
 そして、の店長から聞いた、アメリカでのラージマウスバスの居場所についての調査結果の話を思い出す。
 良型のラージマウスほどお気に入りの場所を見つけたら、滅多なことではその場所を離れない、というものだ。
 生態に関する知識は、最新のテクニックや道具を知っていることより大切だと朕は考えている。

 新利根を選んだのは、何度か通ったことにより、どこに何があるかを粗方知っているためだ。今回求めたのは水の動く場所。
 排水機場、堰の場所を知っている。
 また、既に15時も過ぎていたことにより、未知のポイントを探している余裕が無かったという事情もあった。
 下流から順に機場を見ていくが、ポンプの動いている場所はひとつもなく、柴崎の堰まで来てしまった。
 堰からの流れは強く、河川遡上のシーバスを狙う場所のような様相を呈している。
 水温は本湖や流入河川と違い、温く感じられ、イナッコの姿もずいぶん見られた。
 足場が良く、全面キャスト可能で、見た目の変化にも富むポイントである。当然フィッシングプレッシャーも高いだろう。
 プレッシャーは釣りを難しくする厄介者だが、これ以上に好条件の場所を他に知らないので、ここで粘ろうと肚を据える。
 ポイント内を細かく移動し、キャストを繰り返しているうちにアシ際でバスの捕食が確認される。追われていたのはエビの類で、音と波紋からなかなかのサイズであることが推測できた。
 あれが釣れるかどうかは別として、揺るぎないバスの存在が示された。これがあるだけで集中力の持続が違う。
 陽が沈む頃になるとボイルが目立ち始める。
 風は当っていたが、ここは無いだろうと思っていた逆ワンドの中にイナッコを追い込んでいる。柏木さんが言っていた「新利根のバスは音で寄せてじっと待つ」を実践していたところバイトを得る。
 残念ながら30あるか無いかの小バス。
 先ほどまで二人のアングラーが入れ替わりで攻めていて、一人はライトリグ、一人はラバージグを打っていた。攻め方が間違っていたというよりタイミングの問題だろう。
 その後は続かず、完全に陽が暮れたことにより終了。

 「二日もかけて、二人掛りで“本気”出して小バス一匹?何か間違ってたんじゃないの?」
 「オレだってちゃんとやってるよ!」
 と、バギーのおっちゃんネタ寸劇を披露し、二日の苦行に幕が下りた。
 苦行としか言いようのない内容であったのに、楽しかったと思えてしまうのがバスフィッシングの不思議で素敵なところだ。
 そんな状態の帰路、ハワイアン6のメロディがやけに心地良かった。

 ※マー語
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : バスフィッシング

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No title

お疲れ様でございました
花室を捨てる勇気に敬服ですw
自分的には困った時の花室なので…

純輝は3年ほど前に一度行きましたがあれは美味ですね

Re: No title

花室は超ハイプレッシャーの印象が強く、自分には無理だと思いました…。

霞水系、こんだけやられてもまだ味わい足りぬ、というとこです。

純輝もまた行きたいですね。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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