イングロリアス・バスラーズ

 7月22日。

 先日“釣りという低レベルな競争”から卒業したはずのレジェンドが亀山湖で復学していた。冬にバスがヒットしたポイントでひたすら粘りブルーギルをキャッチし、相変わらずぶりを発揮していたようだ。
 娑婆に出れば人の上に立つ身の武松。困ったチャンの扱いはお手のものなのかもしれない。いうまでもなく、本命のラージマウスバスをキャッチしていたのは武松の方だった。

 さて、伝説の新章スタートを愉しみつつ、朕はこの日、ザの店長と霞ヶ浦に向かっていた。
 バスボートに乗り、陸っぱりでは打つことの出来ない、メーンボデウォーターが通る浚渫エリアの釣りにチャレンジしようというものである。
 目的地はじょうりく利根川近くのアウトレックというショップ。
 バスボートは未経験だが、釣り自体は別段身構えることもない。ただ、水深のあるところを攻めることになるだろうから、とディープクランクをボックスに追加した。もっとも、朕の持っているディープクランクはダウンディープラトリンファットラップぐらいのものだが…まあ、他のクランクベートが有効なら借りればいいだけの話だ。
 かつて『ロッド&リール』誌上で、“古館伊知郎ばりのマシンガントーク”と紹介された店長である。車中はオフレコ必至の話に花が咲く。オープンにしても問題ないのは、以前このブログで匂わせた『バチェラー』ネタがえらくウケていたということぐらいか。
 お陰で、狛江から代官山経由の東関道ルートという長い道のりも、長さを感じず移動できたのだった。

 アウトレック到着。
 店舗前にはバスボート。
 マスターに挨拶し、さて、どんな釣りになるのかと胸躍らせる朕。
 駄菓子菓子!
 強風は収まらず、出船不能との告知。
 嗚呼、毘沙門高校…。
 毘沙門村は明治以降、一度も国に税金を納めたことのない素晴らしい村だ。そんな村に生まれたかったぜ、と、雲ひとつ無い空を見つめていた。
 …これは水路系をランガンするしかないか、と思っていたが、「岸からでもポイントはある」と宣言する店長。
 これは心強い、と思ったが「水門の水が動いていればの話だけど」と付け加えられる。やっぱりか…。

 何はともあれ来てしまったのだから、釣りをしないことには始まるまい。
 ということで北浦最下流部の水門へ。
 ベイトフィッシュはぱっと見にも豊富。
 水面は強風で波立ち、濁りは昔のような緑系の濁り。これだけ波気があるのだから表層の酸素量も十分かもしれない。シャローフラットにはゴロタも絡んでいる。
 問題は水門から水が吐き出せれているか、だけだ。
 ジグとキャロライナリグでオープンウォーターのストラクチャーを狙う店長に対し、朕は水門周りにダウンショットリグを打つ。
 ダウンショットにはらしき反応は無く、水が流れ出ているという感触も無かったため、朕もオープンウォーターを拾う作戦に変更。リップレスクランクで進み、スピナーベートで戻る。
 手前でバイトしてくるキャットフィッシュの姿が見えたが、フッキングには至らず。
 結局それだけだった。
 熱い風呂をいくらかき回したところで熱い湯であることには変わりはないということか。

 常に水が動いている場所を、ということでじょうりく利根川へ移動。
 中だるみの時間帯と重なっていたこともあり休憩。
 朕は風の通り抜けるあずまやで寝ていたが、そのうち小腹が減り牛堀の町を徘徊。駄菓子を貪りながら湖面を眺めているうちに「元取らなきゃ」という貧乏性が働き、ウインディサイドをスピナーベートで流す。
 キャットフィッシュらしきバイトの感触はあったが、濁りの粒子が目に見えるような水は明らかにマイナスだろう、ということで、当初夜に打つことを予定していた対岸のポイントへ移動。

 対岸の水に濁りの粒子は見えなかった。
 時間の経過と共に風も収まり、ベイトフィッシュがシャローに寄っている様子も見えるようになってくる。
 数は多くなかったが、ブラックが居たのは確かで、スイミングジグで流す店長が二回バスを掛けていた…が、どちらもバラし。しかも一尾は確実に40アップ。
 麻原彰晃ならずとも「何やってんだよぉ」と言わずにはいられない状況だった。
 かつてのようにがむばれば何とかなる霞水系ではない。それでも滅多にない霞水系での釣行。潮が止まるまでキープキャスティングだ、とキャストを続けていたが、朕は手間を掛けてラトル音のマイルド化を施したチャギンスプークをロストし戦意喪失。
 店長は潮止まりまでキープキャスティングを貫いていたが、遂に終わりの時を迎えてしまった。

 かくして、当初のプランは頓挫し、スタートから苦戦を強いられた霞釣行は終わった。
 レジェンドⅠである王倫氏の「オレはよお、フィールド行ってルアーキャストできるだけで満足なんだよ」という境地までは至らないが、バスフィッシングに浸かってられるという喜びはあった。
 今年初のラージマウスキャッチという願望を果たせなかったのは残念だったが…。

 この世界の先輩であり、リッチ・ザレスキーやトム・スィワードとも親交のある店長の目に、朕の釣りはどう映ったか。基本的に他人の言うことなど気にも留めない朕ではあるが、朕の釣りのレベルは及第点にあるのか、話にもならないレベルなのか、ちょっとは気になっている現在である。
スポンサーサイト

テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : バスフィッシング ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

常陸利根川は「ひたちとねがわ」

Re: No title

正式にはそうですね。知ってますよ、そんぐらい。野暮なツッコミというものだ。

常陸利根川って、ときわ利根川って読むんじゃないんだ!
分かっているけど、突っ込んでみた。
話しは変わり、残念でしたね。
バスボートでの釣りができなくて。
バスボートでの釣りが出来た時のブログ期待しています。
釣りは、本当に天の利、時の利、地の利さ左右されますね。

Re: タイトルなし

もう、泣くに泣けなかったですよ。
ディープクランクの釣りなんて陸っぱりでは縁の無い釣りだから、すげー楽しみにしてました…。

No title

ボケ?だとしたらおもんない。

Re: No title

どうぞご自由に。
ってかあんたアホだろ?

No title

自由にするさ。アフォだから。
このブログの内容がアフォではないと???

さすがテンサイ。

Re: No title

アホは迷惑だ。消えろ!何がアフォだよ。
気違いめ。
プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード