雨上がる

 6月27日。

 昼、カレーを買った。
 夜まで生きようと思った。

 雨は上がっていた。
 エサ釣りはどうなのだろうか。師匠に電話したところ、今日はエサ釣りのみで行くという。師匠がイケると言っているのだから便乗しよう。もし予想が外れ、上手く行かなかったら、「おめえが良いっていうから来てみたけどよお、釣れねえじゃねえか!」と、レジェンド語録を引用すればいいだけのことだ。
 というわけで、ルアーとエサの2タックルで登戸へ向かう。

 現地には師匠と下野さん。
 土曜日にしては人出が少なく、釣り座の確保が容易だった。
 朕は当初、フナを釣るつもりだったが、師匠が調子よく釣る上、こちらのアタリもモロコらしきアタリばかりだったので針を袖針に替え、小物狙いに変更。師匠のように調子よくとはいかなかったが、ウグイとモロコで無事二桁達成。
 やがて、李立、セニョール、施恩が現れる。
 セニョールが「今朝50アップ釣った」というので写真を見せてもらったところ、それはマルタだった…。
 これこそ「そりゃないぜ、セニョール」というものであった。
 夕刻近付き、明日相模湖のトーナメントに出るという李立と施恩は登戸に残留。
 朕はナマズを求め五本松に向かった。
 
 五本松。
 陽が落ちる頃、ナマズは現れる。が、水面での誘いはことごとく無視される。
 航跡は見えているので、目前と思しき所を横切らせるとたまに反応を得られるという具合。
 一帯では小魚が追われていて、スモールマウスの捕食も見ることが出来た。
 ベイトフィッシュはすこぶる濃い。もしかしたらナマズの意識は小魚のみに行っているのかもしれない。あの手この手をやった挙句、ようやく気付くところに己の凡庸さを悟らせられる。
 航跡が現れるのを待ち、なるべく目前を横切らせるようにフラットラップを引き、ようやくストライクを得る。
 もう、帰ることを考えなければならない時間帯。この一匹をキャッチしたら帰ろうと慎重に寄せてくるが足元付近でフックアウト。
 ルアーをよくよく見てみればトリプルフックが一箇所開いていた。
 居るのに釣れないという状況にようやく打開策を見つけたのに…と、うなだれる。
 「はああ、やってらんねえぜって感じだぜ」と、マーがパチンコで負けて帰ってくる時のお定まりの言葉を、気付けば朕も呟いていた。
 
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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