ロンバケ最終回

 6月20日。

 昨日、秦明よりこの日のドブシーバスへの誘いがあった。
 しかし明日は朝が早いので夜の長丁場は厳しい。レジェンドのように遅くなるのは承知の上で遠征に付き合い「帰宅が遅い!」とぶちキレる、白痴のようなマネも出来ない朕はドブ行きを断念。
 かくしていつもの多摩川へ、と準備をしていたところ、昨晩の雨の中“本気”を出していたという施恩より釣果報告あり。
 余裕の70オーバーとのことで、鰭が見えなければオオサンショウウオかと思ってしまうかのような怪魚ぶりである。
 現場付近はスポーニングが行われていたのではないかという現象も見られていたという。
 施恩もこれから多摩川へ向かうとのことで、どんなレジェンド風やっかみを贈ろうかと考えながら現地へ向かう。

 登戸には師匠、張横、セニョール、下野さんといった面々が。
 水は軽く濁り、やや水位は高め。流れも生きており、いい感じに見える。
 しかし、エサもルアーも不調とのこと。
 昨晩の雨の一過で水は相当冷やされたと見ていいだろう。ジャバロンにつられて姿を見せるスモールマウスはいたが、ただそれだけのことであった。
 朕は水が温まりやすく、急激な増水から避難する小魚が集まりそうな第一ワンド跡にコイ科を求め移動。
 マーマレット、Bフォロワーといったコイ科に効くベイトにニゴイが反応してくるがフッキングにまでは至らず、かといって他のことをしてみたところで見込みは無さそうなので、しばらくコイ科と戯れる。
 しばらくするとエサ釣りを諦めた師匠がやってきて、だべくりながらのキャスティング。20クラスながら張横がスモールマウスをキャッチしたとのこと。やっぱあの人職人だね、と感心。
 第一ワンド跡を叩きまくったので、ポイントを休めようかと下流側へ戻ったところ施恩が来ていて張横と談話中。とりあえずスモールマウスを出すことは出来たが、やはり勢いに乗じられるような状況ではないとのこと。
 
 ナマズを狙うならエリア替えもありだが、自転車での移動が面倒な朕は、水位水勢ともに申し分なく、水が温められやすいシャローフラットも擁したこの一帯にへばりつくことに決める。

 夕刻が近付き、再び第一ワンド跡へ。
 ニゴイやコイの他、ナマズの姿も見えるようになる。
 もしや、を期待するが「釣れましたか?」「アタリはあるよ」状態。しかもアタックしてくるのはすべてニゴイばかりであった。

 再び下流側に戻り流れと川下からの風がぶつかり合うシャローフラットを打つ。
 見事なまでに反応がなく、もう一段光量が落ちるまで待ってみるかと、ただ川面を眺めることにした。
 すると、先ほど上流側に居たルアーマンの一人がこちらにやってくる。
 見れば、それはの常連客で、何度か宴席で顔を合わせたことのある人物の一人だった。
 「やあ、上青どの!」
 「…費保です。」
 「これはしたり。わしとあろうものが人様の名前を間違えてしまいましたわい」
 朕は名前を呼び間違えた無礼を詫び、ここ数日のこの一帯の状況と現在の状況を伝える。
 一通りの話が済んだ後、費保はまだ未踏のポイントを探りに行き、朕はこの場所に残り機の到来を待った。

 やがて光量が落ちてくる。
 しばらくすると、今年の春先から度々顔を合わせているスイムベイト遣いも現れ、スピナーベートのバーニングメソッドで二度ナマズのバイトを引き出したとのこと。施恩もバズベートでバイトを出したとのことだが、いずれもフッキングにまでは至らずであった。
 既にプライムタイムに入っていながらこの調子では、明らかにエリアを外していることに他ならない。
 しかし、魚は来ているので諦めることもなかろう、と潮止まりまで粘ろうと思ったが、その前に空腹と眠気に襲われ、朕は撤退を決意した。

 かくして、しっかり休めず、堪能もしきれぬまま長期休暇の日々は儚くなってしまったのだった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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