卒業式に贈る落第証書

 6月15日。

 この日、早朝のお務めが無かったことにより、余裕を持って昼からワークが可能になる。
 今日の天候にいつものポイントが好適な状況になっているとは考え難いが、エサ釣りタックルも持って登戸へ向かう。
 「もしかしたら釣れるかも知れねえじゃねえかよお」というやつである。

 登戸入りしエサ釣り開始。
 練りエサ一筋の朕は結局ノーフィッシュに終わったが、途中虫エサに替えた師匠と施恩はスモールスモールマウスを炸裂させ、暑い日中のひと時は終わった。

 エサ釣り終了後、朕は一人調布堰下エリアのポイントに向かった。
 とりあえずコイ科を釣ってノーフィッシュを避けようという魂胆である。また、現在ここはナマズにとって一級ポイントではないとしても、定点観測をしてより確信を深めようという思いもあった。
 やはり陽が落ちても入ってくるのはコイ科ばかりで、周辺にナマズの捕食音さえ聞こえてくることも無かった。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお」の“もしかしたら”は本当にもしかしたら程度のものであって、とても賭けるに値しない確率の低さなのだ。
 昨日の李立の指摘が無かったら、朕はあと何回かの失敗を繰り返さなければここへは辿り着けなかっただろう。
 後から始めた者に教えてもらうことが上達の手助けとなるのは悔しくもありがたいことである。
 技量、度量ともに無くとも誇りだけは高かったレジェンドにはこういうことが本気で面白くなかったようで、やっかむことで己の存在を示そうとしてるきらいがあった。

 翌早朝の起床に備え、早々と帰宅し、李立の慧眼に感心しつつも「おめえはご大層な御託並べてたけどよお、釣れたのか?」とレジェンド風言葉遣いでメールを送ったところ「オレだってちゃんとやってるよ!」
 と、ちゃんとやった結果が返ってきた。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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