ドラゴンストップ

 5月28日。

 「オレにはこれしかないんじゃ!」と、某仁田厚のごとく吼えている朕だが、昨日は怠ってしまった。
 そんな日に「これがオレの、これがオレの…釣り様じゃい」とばかりに、李立はヂョイ兄いのハンドメイドルアー・切り身でスモールマウスをキャッチしていた。
 今年のスモールマウスキャッチ数は三桁に届きそうな勢いである。
 いかに李立が機を捉える能力に優れていようと、これだけ釣れているという現実がある以上「多摩川はもう飽きた」だなんて、とても言ってはいられない。

 さて、この日、朕は野川上流部で面白いものを見た。
 クソ重たい鉄の自転車で川沿いの道を走っていた時である。
 川岸を歩く一人の珍妙ないでたちの人物を発見。
 手には釣竿。ラインの先にはノイジープラグ。
 こいつは一体何者なんだ?と思った瞬間、近付き口を開いていた。
 「ナマズですか?」
 見立て通りのナマ師だった。
 ライギョもいるという。
 そしてナマズ狙いの釣り師も多いとのこと。
 こんな規模の小さな浅い川で、と思ったら、案の定、相当なプレッシャーがかかっており、容易には釣れないという。
 他のフィールドの様子を見て、自分は釣れないのに「誰でも釣れる某所はヌルい」と言えるレジェンドの心情が何となく理解できた気がした。

 帰宅の道中、既に義士は堰下エリア狛江側に入っているとの報あり。
 師匠には、今日は登戸へは行かないと伝えようとしたところ、師匠もまだフィールド入りしておらず、今日もルアーだけやるつもりでいるとのこと。

 帰宅後、急いで現地に向かう。
 15:30までには着くと伝えていたが、大幅に遅れての現地入り。
 朕は「藤田!正直、スマンかった」と言って遅れたことを詫びた。
 対岸では師匠、上流の登戸エリアでは施恩が奮闘中。
 エース李立が居ない中、誰がこの日のストロングを見つけるか、という状況。
 皆、釣り方は知っているが、その時々のパターンを見つける能力は凡庸である。それぞれの思考の末の行動が正しいと信じてやってみるしかない。

 堰下狛江側のポイントは、二つの流れの合流、抉れ、緩み、シャローフラットが明確であり、川崎側の散漫な印象とは違い、強いポイントに思われる。
 にもかかわらず、朕も義士もノーフィッシュに終わる。
 「ここが良いっていうから来てみたけどよお、釣れねえじゃねえかよお!」
 と、キレられそうな場面である。
 朕はそこで
 「我々は漁をしているんじゃないッ!」
 と、橋本と長州の殴り合いを制した藤波ばりに納竿を宣言。

 相方が理知的な人間で助かったぜ、と家でくつろぎカレーなどを食していたところ、宇奈根エリアに入っていたという李立よりメール着信。
 さすがはエース、と感心。
 朕は、かつて、メバル釣りの時「突き落としてやろうか」とマジギレされていた日のことを思い出していた。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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