シャオリンマンクライフ

 3月13日。

 釣れる時は呆気なく釣れるが、来なければそれまで。一応スポーニングというイベントが基軸となっているが、機を捉えるのは難しい。
 先日はスクールが回遊してきたようで、李立が6本のスモールマウスをキャッチしていた。
 全部リップレスクランクで釣れたから凄いのか、バイブレーションで釣るのにスキルは関係ないのか…要は使うべき時と場所を心得ているか、ということなのだが、何はともあれ、朕には捉えきれぬ機というものを、かつての弟子は見事に捉えていた。

 かくして迎えた三日連続ワークが可能な日。とはいえ、小潮、小潮、長潮という停滞と重なった三日間。
 潮の満ち引きはいうまでもなく重力を持つ星と星の位置関係から起こる現象であり、この星の生き物すべての体内時計を支配する要素である。
 従って、星間が好適な位置関係にあるときだけ釣りに行けば今より遥かに高い確率で成功を収められるだろうが、否応なしに娑婆のしきたりに囚われているためにそうはいかないのは甚だ気分である。
 完全なる調和という、人としての高みに至る道を人が塞いでいるのだ。

 タイドグラフの曲線が示す通りのムードに早くもンションが下がる。これじゃブラックはないな、と思われたので早々に堰下へ移動。強い流れの影響を受ける場所なら潮汐の影響を薄められるかもしれないと考えてのこと。
 そして流芯付近に魚は集まっていたが、スレ掛かりはあっても口を使わせることは出来ずにいた。
 そんな状況にあっても李立はナマズとマルタ3本のキャッチに成功。この差は完全に腕の差というものだ。
 たまの連休だということで、朕は諦めの境地にありながらも粘り続けていたが、昨日買ったばかりのシマノのソルト用リップレスクランクをお布施して終了。

 3月14日。

 昨日に引き続き停滞の中。
 期待はしていないが、魚は居るのだから偶然の事故もあるだろう。

 現地に到着したところ、既に秦明が来ていた。
 オールスターのキャロライナリグ用ロッドと丸型アブという、今やオールドスクールなナイスなタックルである。
 せっかくの土曜日休みだが、今日の潮でシーバスなんて行ったら悲惨な目に遭うだろう、などと話し合っていたところ、秦明が早々に魚の反応を得ていた。
 寄せてみれば40弱のスモールマウス。
 まったくダメというわけでもないのか?と一瞬期待するが、やはり停滞の蔓延は強く、それっきりだった。
 エース李立も到着するが、いかに腕が立とうと、環境を味方に付けられなければ振るいようが無い。

 風向きが変わったのを機に、堰直上エリアへ移動。
 セニョールと張横が居た。
 セニョールはドライブスティックで78センチの巨鯉を釣ったとのこと。本職のヨーロピアンスタイルでも釣れたが、ルアーで釣ったコイが最大だったらしい。
 ブラックはというと、こちらはまったく反応は無いとか。
 こんな時にメソッドやルアーに打開策を求めても無駄である。潔く撤退するか、偶然の事故発生を求めるかのどちらしゃ無い。
 張横はこれから河口湖遠征だという。
 まだ厳寒であろうかの地にビッグフィッシュを求めて進む張横に、「お道を」と言って見送った。
 程なくしてセニョール、秦明も撤退していったが、ノーフィッシュの朕と李立は堰下に下り偶然を求めることにした。
 労役明けの施恩も到着。
 地上を覆う停滞ムードの中、施恩がナマズを一本キャッチできたものの、消極的なバイトをかろうじて拾えた、という感じの釣れかただった。

 3月15日。

 キャスタウェイを取りにに向かう。
 取り込み時の不注意から折ってしまったASR866C・JIG/FROGの代替品である。
 プロスポーツシリーズ7フィートMHというキャスティングロッド。表記のウエイトキャパは1/4~5/8オンスだがアメリカンロッドのキャパ表記はあまりにもアバウト過ぎるので、実際の感触から適合ウエイトを見定めていくのがお約束だ。余裕で1オンスは背負える感触である。
 トライリーンも補充し、その足で直接多摩川へ向かう。
 興味深いものは色々あったが、円天生活の朕には今回はこれが精一杯のお布施だった。

 現地入り。
 今日の第一目的はキャスタウェイMHのホールド力がいかほどのものかを知ることだ。
 長潮という停滞最終日に、時間の経過とともに上がってきた気温だけが頼みである。
 
 まずは堰直上エリアでキャロライナリグを流す。
 感度、張りはこの辺のロッドでは標準性能。特に驚くようなこともない。
 やや上流側で30クラスのブラックをキャッチする者が居た。
 ここにも回ってくるか、と待っていたが特に気配も無く、流れの中の魚と事故的遭遇を求めようとリーダーを組み替えていたところ李立到着。

 堰下エリア、下流の瀬には少なくとも5人以上のマルタ狙いアングラーが見えていたので、まずは上流側の流新周りを打つことにする。
 瀬には釣りになるだけのマルタが入っているのかもしれない。
 何度かアタリはあったが、途中呆気なく外れるところを見るとスレ掛かりなのかもしれない。しかし、昨日、一昨日より間違いなく魚の動きは良くなっている。考えられる要因はやはり全体的な温度の上昇だ。
 しかし、潮回りがマイナスとなっているのだろう。
 陽が落ちてから一級ポイントに入ってみたところ、多くはなかったが明確にバイトだとわかる反応を得られるようになった。しかし、流れによってフックを外されてしまう。やはりキャスタウェイでは硬すぎるのか、とも思ったが、フェンウィックを使う李立も同じ現象に悩まされていた。
 それでも何とかノーフィッシュだけは逃れられた。
 朕はマルタ1本。李立はマルタ1本、ニゴイ1本という釣果。

 調和を得ぬ中の無理矢理な釣行と知りつつもやらずにはおけぬジャンキーぶりを止めることなどできない。

  ※マー語
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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