喜び組

 2月12日。

 ノーフィッシュが続く朕だが、釣れないという状況ではない。ナマズはともかく、スモールマウスは今この水域に集まってきているのだ。
 
 先日のサマナたちの功が送られてくる。
 史進はナイスなアナハゼを千葉で。秦明は多摩川でナマズに続きスモールマウスをキャッチしていた。

 彼らに続かんと連休を得たこの日、朕は迷わず多摩川へ向かった。
 天候は予報通り上昇の流れ。停滞の潮回りも、上昇の天候が打ち消してくれるだろうと期待できた。上昇の中にあるならナマズも動き出すかもしれない。
 濁りは手頃だが風は弱い。
 コーリングアップされてくるスモールマウスは居やしないかとブレードがチャートにペイントされたスピナーベートを引いてみるが飛びが思ったより悪く、釣りの醍醐味(キャスティング)を味わえない。
 結局、実績場所であるストラクチャー周辺を打つことにする。
 カバーとストラクチャーの違いについて認知することは重要である。それは何もブラック狙いに限った話ではない。
 カバーよりストラクチャー、カバーはストラクチャーに絡んでこそ力を持つ、といったところか。
 今日のような日はシャローレンジの水が温められているだろうから、速い表、中層の釣りで激しいストライクを得たいところだが、現在の弱風では厳しいかもしれない。
 まずはキャロライナリグをキャスト。
 どんなルアーを用いるにしろ、結局魚が来なければ意味が無いのだが、いつやってくるかまでを正確に読めない。よって長く魚に見られていたとしても見破られ難いルアー…いや、ワームを使いたいという考えからだ。

 施恩到着。
 今日の展開、予測を論じつつキャストを続ける。
 やがて南風が吹き出す。
 しかし、この程度の風ならキャロライナリグを続けた方がいいだろうと朕は判断。
 一方施恩はスローな展開にしびれを切らしたか、風の到来を機に一帯を転々としながら巻きの釣りをしていた。
 やがて施恩がストライクを得る。
 70オーバーのナマズ。
 朕が今最も釣りたい魚を目の前で釣られてしまった。
 そしてこの時、近くで様子を見ていたのがブログ読者の義士であったことに気付く。
 今起こったことが何故に起こったのかを知る範囲で説明していたところ、リップレスクランクを巻き続けていた施恩がスモールマウスをヒットさせていたが、これは残念ながらバラし。
 ナマズが動いているだけでなく、スモールマウスもやってきたのか、と、朕もFGノットを組み巻きの釣りにチェンジ。ナマズらしきストライクを得るがバラしてしまう。
 一部始終を見ていた義士には「これが自分の得意技ですから」と言って照れ隠ししたが、肚の中では「オレだってちゃんとやってるよ!」とキレたくなるほど悔しかったのはいうまでもない。
 この時間帯、瀬周りやシャローフラットに魚がまとまって入ってきたという感触はあったが、結局釣れたのはナマズのみだった。

 風が弱まり、魚の目にも水中の像が捉え易くなっただろうと思われた時、朕も施恩もキャロライナリグを組み、ボトムの釣りに移行。
 プラグで釣れないからワーム、というところだが、状況に応じた使い分けというもので“ルアーじゃ釣れないからワーム”という発想とは別物である。
 楽しみ方は人それぞれではあるが、釣りに来ているのだから、釣れるのが一番楽しいはず。ならば、楽しむために押さえておくべき事項は押さえておくべきだろう。
 施恩も状況ごとに応じた攻め方をだいぶ心得てきて本当に上手くなっている。
 そして同じ状況を釣ろうとして並んで釣りをしていると上回られることも多くなってきた。技術的なことは言うに及ばず、思考の進め方が飛躍の鍵である。
 この日も早上がりとのことだったが、70オーバーのナマズに40アップ2本という釣果を得たのだから、この水域では十分すぎる結果というものだ。
 義士どのは、我々が短い間にぱたぱたと魚の反応を得ていく様を見て驚いていたが、実はテクニックやルアーといった小手先のことが良かったのではなく、環境が上向いていたことによるところが大きいというのが真実だ。
 そして義士もナマズのストライクを得て上向きを実感したが、バラしてその恩恵を受け損ねる。

 施恩撤退後、李立、カープフィッシャーマンのセニョール・グリンゴも現れ、次のタイミングを待つ。
 夕刻に入り、光量が落ち加減になってきた頃、バイトが出る。
 回遊の魚が入ってきたという感じだった。
 この機に李立は40アップを2本。朕は40アップ1本。セニョールは30クラスと40アップを。

 朕はスモールマウスが40アップだったことに満足し、今年に入ってまだ一本も得ていないナマズを求め浅瀬を打ちまくるがこちらは無反応。
 バスが釣れないからナマズを狙うようになっていたが、そもそも多摩川に通い始めたのはスモールマウスを釣るためだった、ということを思い出した。
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...しばし呆然。

午前中から釣り人も多かったのですが師匠組の3人と迷彩がキマリ過ぎのセニョール・グリンゴだけが見事にナイスなブラックをGETTです。
特にキャロの時はHITの瞬間に立ち合え興奮しました。
ハードルアーに劣らずソフトプラスチックも人の英知が詰まったとても魅力的なものが多いと思います。


Re: ...しばし呆然。

釣れないからからワーム、ライトリグじゃないって、あのトシナロ・ナミキも言ってるのに、本当にしている人は結構少ないのが現実です。
魚のトリガーとなるものは状況によって変わってきます。
ソフトプラスチックのほうがハードベイトよりトリガーの幅がやや広いといった程度に過ぎないだけだと思っています。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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