ビッグウェンズデー

 1月28日。

 昨日、李立がカバー打ちで2本の40アップスモールマウスを得ていた。
 ドライブクロウ、テキサスリグでの釣果、といえばそこだけ参考にしてしまう者もあるだろうが、そういう者がドライブクロウを使ったところでバスを釣ることはできない。
 ブラインドマンは、一匹の魚を捕えようとしながらも、それが出来ない探求者コードにこう言った。
 「同じ水は二度踏めない」と。
 同じフィールドに通い込むことは大事だが、実績場所、実績ルアー、実績メソッドのデータはさほど重要ではない。
 ブラックに限らず、ルアー釣りが上手くいかない人ほど過去の実績という罠に陥ってしまう。過去とは文字通り過ぎ去りしものだ。
 デビッド・キャラダインが『サイレントフルート』で言っていたように、同じ水は二度踏めないのだ。

 そして迎えた当日。
 プリスポーンの動きに入っているという情報は得ていたので備えてはいるが、問題は当日のフィールド状況だ。
 昨日の濁りが残っているならカバー打ちが求められるし、濁りが抜けているならオープンウォーターにあるストラクチャーの釣りが求められる。
 一つのタックルで両方できるようにするか、それぞれの場面に合わせた二つのタックルを用意するべきか迷ったが、李立の見立てでは今日には濁りも収まるだろうとのこと。
 ならばなるべく装備は身軽な方が良いのでUSAシマノ・コンプレ70MHSにぺをメインラインに巻いたエアノス3000を載せ、トライリーンXT8lbをリーダーとして用意。カバーを狙うか、ストラクチャーを狙うかでリーダーの長さを変えなければならないので現地の様子を見なければ決められない。

 現地到着。
 今日もウォーターマフィアの活動は盛んだ。
 水際に立ってみれば濁りが強い。こういう状態なら、ブラックもカバーに依らざるを得ないだろう。
 リーダーを長めに取り、組み易く根掛りにも強いガード付きインチワッキーにフィネスワームをセット。
 テトラ帯の中にブラックを求める釣りは、全てのテトラを打てばいいというものではない。流れとカバーの織り成す良い条件のスポットを見つけ出せなければ魚に辿りつく事はできない。
 ということはわかっていても、実際その見極めは難しい。よって無駄打ちも覚悟で臨まなければならない。
 と、上流側に向かって歩き始めてみたところ、濁りが入っているのはスタート地点近辺だけで、水は澄み気味に見えてくる。
 ここ最近のこのエリアの様子は見ていないので普段の水色はわからないが、昨日より水が澄んできたのは明らかである。
 ということはオープンか。
 ならば、スモールマウスは通常ボトム寄りを移動しているだろうからキャロライナリグが有効だ。せっかく組んだFGノットを解くのは勿体ないが、改めてリグを組む。
 ところが、風が強いため狙いの場所までルアーが飛んでいかない。プリスポーンの動きという話もあるのでリップレスクランクを巻くべきか。しかし、それはラージマウスの場合であって、スモールマウスにも通用するのかという疑問もある。

 そこへ折りよく施恩到着。
 キャロライナリグで探るというので、ボトムレンジを任せられる。
 ここでは多くの場合ボトムレンジでのヒットが多いが、スモールマウスもラージマウスと同じバスならスポーニング前段階の魚のムードも同じなのではないか。既に意識すべきストラクチャーも絞れているのだから、リップレスクランクかキャロライナリグのどちらかでストライクを得られるはず。
 半信半疑のキャストの中、呆気ないほど魚は反応し、バスはバスであったということが判明。
 まるでこのエリアのバスがすべて集まってきているような(大した数ではないが)感覚で、数回のバイトの中、朕は40アップばかりを三本キャッチ。
 施恩は30後半を一本。
 一団が去ったあとも、もしかしたら別グループが入ってくる可能性を捨てきれず時間を置きながらキャストをしてみるが、徒にルアーをロストするだけだった。
 やはり、タイドグラフが示す次の機会を待たなければならないようだ。

 次の機会が近付く頃李立到着。
 既に先日、数本のバスを得ているうえ、先ほどの状況は聞いているので迷いは無い。
 そして機が来ると40アップ一本と30後半を一本キャッチ。
 突出した釣力で当られては朕と施恩の取り分はもう無い。
 それこそ大繁殖していて生態系に深刻な打撃を与えているほどにスモールマウスが生息しているなら、ルアーさえ合っていればもっと釣れていただろうが、ここではこれが精一杯の釣果ではないか、ということでこの日は終了。

 朕は今年初のまともな多摩川釣果を得られたという喜びを、施恩は先日買ったばかりだというアドレナ7フィートMスピニングモデルに早々に入魂でき、しかもその魚がブラックだったという喜びを、李立もスマート7フィートMキャスティングモデルのファーストフィッシュがブラックだったという喜びを、とそれぞれに満たされた内容となった。

 尚、ヒットルアーはすべてレアリスバイブ。
 だからといってレアリスバイブを投げればいつも釣れるかというとそういう話ではない。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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