ドブ開拓

 1月24日。

 この日はグランドマスターの招聘にあずかり、川崎ドブエリアに行くこととなった。
 前回朕は他の面子より気付きが遅く、後追いとなり結局掴めずノーフィッシュとなってしまったので、今度こそは「本気出す!」と意気込んで見せた。
 今回も李立と施恩が参加。既に先輩に石を投げられるレベルまで達しているので心強い味方である。
 後輩が上手くなれば悔しい思いをさせられることも時にはあるが、こちらのゲームの組み立てが楽になるという利点の方が圧倒的に多い。

 かくして一行は、秦明が気になっていたという川崎某所なるポイントへ向かった。
 道中、滅多に見ることの無い貨物列車が走っていた。ジンクスなど無いと思っているが、過去、これを見た日は必ず釣れているという事実がある。

 川崎某所。
 イワシと思われるベイトフィッシュも見え、不自由な一帯の割には揃うべきものは揃っているように思われた。しかし、ポイント間の移動に難儀しそうだということで、一帯を眺めて後、扇島へ移動。

 扇島へ。
 誰もが先日の紫光の巫女に焦がれていたが、紫光の眩しさは凡人である我々には刺戟が強すぎる、ということで巫女を訪ねることは避け、いつものエリアに入った。
 例によって朕はのっぺりと広がる一帯にスポットを探ることを面倒がり、表層付近を手数を恃みに流していくが反応は得られず。
 「やっぱりルアーじゃ釣れないからワームかな」などとほざきながら秦明のところへ行ってみると、粒が釣れたという。
 やはりこの一帯で際立った変化のあるスポット的な場所での釣果。
 しかし後が続かない。
 一同散開し、この周辺を打ち続けるが、誰も何も得られず、再び集合。
 どうもルアーやメソッドがどうこうという話でもなさそうだという感触。ここで李立は風向きが変わってきたことを指摘。
 南からの風に変わった以上、水江か川崎某所だろうということになる。
 この辺の読みの鋭さは抜きん出ている李立の力量は誰もが認めるところ。我々は心地よく李立の指示に従い川崎某所へ向かうことにした。

 再び川崎某所。
 あの困難なポイント移動を避けては通れなさそうだ。朕は覚悟を決め、いつ以来かの岩猿と化した。
 ここは南風が当っており「向かい風に向かってキャストしている人を見かけたら私は必ずこうアドバイスする。キャストしている方向は間違っていないから、そのうちアタリはありますよ、と」というダグ・ハノン先生の言葉が当てはまる状況になっていた。
 そしてハノン先生の言葉通りの展開となる。
 李立は匹サイズのメバル1、カサゴ1、粒カサゴをキャッチ。
 岩猿に没頭していた朕はメバル2匹と4粒をキャッチ。
 同じく岩猿の施恩は匹クラスのみで3本キャッチ。
 グランドマスターの秦明はここではバラしのみ。というのも岩猿になれなかったことによるもの。
 朕が時に、圧倒的に上回る技量を持つ秦明や紅蠍を上回れるのは、この身に備わった機動力のお陰なのだ。

 全員釣果を得られ、朕自身は昨年末以来のまともな釣果ということでひとまず安堵。
 ドブへ来る時のもうひとうの楽しみ、龍盛菜館で美食を堪能し、充足の日を締めくくることができた。
スポンサーサイト

テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード