ツインパワー3000がフォーエバー3000になることの悲しみ

 1月15日。

 予報通り冷たい雨が降ってしまった。
 ペリカ生活から抜けられたものの、依然物の値は円天であるため、散財もままならず、くさくさしていたかというとそうでもなく、ヒロ内藤のDVDを見て功を練っていた。
 基本を磐石にする優れた内容で、長年バスフィッシングをやってきた者でも非常に勉強になるルアーマン必見の出来である。
 この『THE ANSWER』シリーズは実用価値がとても高い内容なので、とあるベテランルアーマンに勧めたところ「今までやってきたことの答え合わせみたいなもんだろ?」と一蹴されてしまった。しかし、そう言う者の釣りは、これまでの経験を疑いたくなるような次元にあるという悲しい現実もある。
 同時に、朕もヘボ時代に、コンスタントにルアーで魚を釣る紅蠍大先生がコンバットスティックを買った時、「釣竿に四万円なんて、お前バカじゃねえの?」と、最初の師匠、王倫氏と一緒になってバカにした過去を思い出し、大いに恥じ入るのであった。
 自分が無知だということを知らないのは罪である、と思う。

 1月17日。

 この日は先日の堰下エリアでの施恩の釣果と、温い水の流入により、最低水温期を迎えて以降の次の動きが予測されたため、朕は堰下エリアに入ろうとしていたが、李立が次の動きに入る前の歯止めについて指摘。
 昨日の温暖にすっかり先日の冷たい雨と増水という大きなマイナスのことが飛んでいた。
 これはしたり、ということで己の見立ての甘さを悟る。
 ここは弟子の見立ての方に理がある。
 かくして、宇奈根エリア行きに決定。

 さて、少しだけ有利の見込めるのが宇奈根エリアであることは説明を受けてすぐに悟れたが、強いプラス要因が発生してくれなければ、ここでもノーフィッシュという可能性は十分あり得る。
 すべては環境次第なのだ。
 釣れ難いときに根気強くキャストを続けることも大切だが、その前に可能性の有無を考慮することが肝要だ。

 現地到着。
 ほどなくして李立、施恩も到着。
 先日の冷たい雨は想像以上に破壊力があったようで、厳しい状況であるというのが見て取れた。
 伝わる魚の息遣いはコイぐらいのもので、しかし、ここはナマズの生息が確実な場所。
 風と流れを意識し、水深がある淵要素のショルダー、諸要素がせめぎ合うところ、と各々探っていく。
 李立はチェイスするナマズの姿を確認。施恩はストライクまで持ち込んだもののバラし。
 やがて吹きすさぶ冷たい風に、体が耐えられなくなり、寒さを撥ね退けるだけの閃きも得られず、夕刻には撤退となった。

 翌日、朕の身は娑婆に囚われ、カースティングでバチヌケに備えたワンダーを買うぐらいが精一杯の行だったが、サマナたちは習修を怠らず、修行の成果を顕していた。
 グランドマスター・秦明は多摩川本命魚を。
 李立と施恩は“誰でも釣れるヌルい発勁”でメバルをキャッチ。
 施恩5匹と17粒、李立4匹と14粒、と、ヌルいと評した人には無理なスコアを叩き出していた。
 更にはゲード外道のオマケまで。
 釣りの成立する場所を求め、やるべきことをやっている。若僧だろうと、実力ある者は素直に認めるのが真の先輩アングラーというものだろう。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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