エサ繊細の挑戦

 1月6日。

 潮回りの良いタイミングと重なった三連休。
 気温もわずかに上がり、雨模様。冷たい雨ではない。
 これはもしや、と期待しASR794Cにスコーピオン1001を載せたエサ繊細タックルで宇奈根へ向かった。何とかグラファイトロッドで冬のナマズのバイトをモノにしたいということを考えてのチョイス。中量級ルアーを背負えるロッドではこれが手持ちで一番柔らかいロッドである。
 意気揚々と出発。

 しかし、出発時は小降りだった雨もフィールドに入る頃には本降りに…。
 上半身に水が滲みてくるだけならまだしも、靴の中にまで水が入ってくると我慢が利かなくなり、ろくにキャストもせず撤退。
 本気を出す前に潰されてしまった。

 1月7日。

 昨日の雨を伴う温暖は去り、冷たく晴れたこの日。
 厳しいことは目に見えているが、ワークを怠るわけにはいくまい。
 魚が動く機だってあるはずだ、と、この日も本気出すべく宇奈根エリアを目指す。

 流芯周り、異なる要素がせめぎあうポイント、既に把握している地形変化、目に見えるベイトフィッシュ、感じ取れるものすべてに打ち込んでいくが、得られたのはコイのスレアタリのみ。
 やがてナマズが動いているのかも怪しく感じられ、そこで集中力が切れ、日没と共にストップフィッシング。

 1月8日。

 ノーフィッシュが慢性的になってしまった。
 いつも魚はこういう状態で、こういうふうに動くだろう、と考えながら釣りをしているが、ここまでノーフィッシュが続くと、自分のやり方に疑念が生じてしまう。
 もしかして魚のいないところでルアーを投げているのではないか、いや、多摩川のあの一帯からナマズが消えてしまうことはないから諦めることはない…胸中呟きながら、今日もワークに出る。

 思考の停滞を避けるため、少し目先を変えてみようと以前来たときはあまりにも冷たい北風に晒されたいたため打たずに通過したポリ公教習コース付近に入ってみた。
 ここは流れが一本に狭まり、水温の安定が期待できるかもしれないということで選択したが、よくよく見てみると上から下までただ強い流れが続くだけで、魚を留めておくための要素が著しく欠けていて、マルタ遡上期や、シーが入ってくるまで狙っても無駄だと思われた。

 結局、宇奈根エリアで粘ることになる。
 今回はいつも探りきれていない、淵の要素が絡む水没テトラを丁寧に探ってみることにする。
 とはいえ全てのテトラを舐めまわすことは性格的に不可能なので、突出した二箇所のスポットだけを丹念に探る。
 このような釣りにはワームを使ったメソッドが適しているが「ルアーじゃ釣れないからワーム」という理由でのワーム打ちでないことはいうまでもない。
 ジグヘッドワッキーという、この美しくないリグの使用も、よく釣れるからとか、タフだからとか、魚がスレてるから、という理由などでは当然ない。
 スローでも良い動きを得られ、ガード付きのヘッドと、ワーム自体がガードの役割を果たすため、根掛かりを恐れずに込み入った場所をトレースできるからである。
 ASR794Cはシートラウト用のロッドらしいが、ベイトフィネス専用ロッドではないので、大型魚が掛かるとのされて大わらわとなる恐れも無い。
 また、太いラインは流れの干渉というマイナスはあるものの、トライリーン15lb使用で強引なやりとりが可能である。
 スポットを探り、次いで面を探るという作業を何度かローテーションしたが結局どちらも反応を得られず。

 風の終着点である下流側を見てみれば、エサ釣り師がコイを掛けていた。
 取り込みに苦労していたので、ランディングを手伝い「大物じゃないですか」と朕が賞賛を述べたところ「嬉しくねえよ、こんなの。無駄に疲れるだけで…」とのこと。
 このおっちゃんは本気でフナを狙っていたから、コイはードできしゃなかったのだ。
 ランディングを手伝った礼として缶コーヒーをかたじけのうし、多摩川釣り談義が始まる。
 ライブベイトフィッシングの話もあり、ここでライブベイトを使えばナマズ、コイの他にもセイゴが釣れることもあるという。
 それはそうと、今日は活性が低過ぎるとは、年間を通してこのエリアでエサ釣りをしているおっちゃんの感想。確かにこの日、息遣いの伝わる魚はコイだけである。
 日の傾きと共におっちゃんは撤退。
 朕はここで本気を出し、巻きの釣りに集中したが、結局反応を得られることはなく、エサ釣りのおっちゃんが言っていた、活性が低過ぎるという言葉の確かさを実感する結果に終わった。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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