みんな寝ててくれればいい日

 12月14日。

 かつて夜の8時まで寝ててくれることを願う総理大臣がいたが、少しでもマシな悪人に力を持たせたいと願う朕は投票所へ行った。

 先日はソルトゲームを堪能できたが、今日は再び厳しい多摩川へ。
 「多摩川も飽きてきた」と言って触れなければそれもいいが、きっちり環境を見据え、生き物たちがどう動くかを考えている朕は飽くことができない。
 飽きてしまうのは単に釣れないためだとは思うが、魚が絶滅してしまったわけでもないので探求を止める気にもならない。
 確かに釣りづらくはなっているが、技量を養うには良い機会であると朕は考えている。
 技量を伴わずして本気になったところで結果を出すのは難しい。
 技量を成すものは一つにフィールドを見る目、二つに適切な道具を見分けられる目、三つに魚に口を使わせる手立てを発見する目、というところではなかろうか。
 一つ目をおろそかにしては結局残りの二つが的外れなものとなり、すなわち「みんなワームやってるな、オレはルアーにこだわるよ」と言ってスピナーベイトなんかを投げ、結果釣れず、「今日はタフだった」とか「ここの魚はスレている」などとほざくヘボい経験者を生み出すのである。
 その時はバスがカバーに依り、食べ易い小型のベイトを求めているポストスポーンの状態にあるからソフトプラスチックのライトリグをキャストしているとは考えられなかったのだろうか。
 傾向として、ワームでの釣りを軽蔑する輩に限ってハードベイトに反応がないとすぐにワームを投げたがるものだ。しかし、彼らがワームで何とか釣ったバスの本数以上のバスを朕はハードベイトで釣っているのだ。
 ルアーとはシチュエーションベイトであることを理解して臨まなければ、リグをどう工夫して操ろうと所詮無意味である。
 そもそも何故ワームがルアーでなくなってしまったのか。これもまた“ヘボの壁”にぶち当たる者によく見られる症例だ。
 朕も十数年前まではヘボバサーであった。
 同期の、理尽くめでバスを手にしていく元漁師の紅蠍に頭を下げて魚を釣るための法を教えてもらい、そこから覚醒が始まったという経験があるのでヘボの生態には詳しいのだ。
 身近な友人の技量を認知するまで二年もかかってしまったが、相手の実力を素直に認めて聞き入れる度量が自分にあって本当に良かったとつくづく思っている。

 この日は穏やかな陽気ではあったが、それほど有望な日でもなかった。低めでも安定の中にあるのが唯一の救いという程度である。
 水温は冷やされ続けているので急激な水温低下の影響を受け難い、太い流芯周りが良いということはわかる。
 行動可能範囲では五本松上流側、宿河原堰下、宇奈根の三箇所が候補地として挙げられるが、連日の冷え込みを考えれば、水塊として最も大きな宇奈根が有望か。
 勿論、有望であるといっても確証は無い。
 今年は年間を通じて釣穫数が減り、現在も尚ナマズの動きを捉えきれていないのだから。

 現地入りしたところ、既に秦明と李立が来ていた。
 朕は先日、秦明のクルマに置き忘れたルアーを受け取り、李立に渡し忘れていたフェンウィックの保証書を渡し、実釣開始。
 幸いにも今回は朕が魚を手に出来た。
 低めの安定以外に魚にとってのプラス要素が見込めない状況ではあったが、力のある個体はシャローに浮き始めていたベイトを窺っていたようである。
 とはいえこの単発のみ。
 久々の大型魚という喜びはあったが、難しい状況であるというところからの進展はないままこの日は終了となった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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