NOD

 11月2日。

 ドブ行きを計画していたのは先々週だったが、史進が嘘つきどもの因習に巻き込まれ、秋の好適期、大潮のドブゲームは流れてしまった。
 今回ようやく合流が可能となったが長潮というタイミング。どうしたものかとも思ったが、タイドグラフを見ればしっかり干満の角度はついていたことにより出発を決定。
 また今回はグランドマスター秦明も参加可能とのことで、ジェダイにライトセイバー状態。必ずや誰かが正解を見つけるだろうという体制である。

 潮汐、月齢の算出は自力ではできなくとも、既に算出されているものを使えばフィッシングの成功率を高めることができる。
 魚を釣りたければ、魚釣りの腕を磨くより、自然の成り立ちについて事実に基いた考察を行うことだ。ここに踏み込めなければ、どれだけタックルを増やし、メソッドを覚え、引き出しを増やそうと初級者を脱することは出来ない。

 第一陣は、朕、史進、施恩組。
 日中から時間のあった我々は、上げ一杯から入り、光量十分な状況からシーを釣ってやろうと意気込んだ。
 進入可能なドブのポイントは扇島、千鳥運河、ケミカルワンド、ホームレス公園ぐらいしか無く、更に魚が溜まりやすく、釣りのしやすい条件の揃ったポイントとなるとケミカルワンドとホームレス公園ぐらいしゃ無い。
 日中の攻略となると、深場を備えたポイントが良い。
 浅場でも条件が揃えばチャンスはあるだろうが、諸々の事情によりホームレス公園に入ることにする。
 また、風向きがホームレス公園に向かうものだったのも選択の理由のひとつだ。

 魚は頻繁に入り、長く留まるという感じでもなかったが、何度かバイトはあり、朕はフッコ1本と木っ端セイゴをキャッチ。
 チャンスは波風が強まる時に発生していたという感覚で、バイトをしっかりモノにしていた施恩は3本のフッコをキャッチ。
 光量に合わせたレンジ攻略とリトリーブ方法もさることながら、シーが入ってくる、或いは口を使うタイミングを捉えることが肝要だった。
 確実にシーバスは動いていて、追うことが出来れば数釣りは可能という気配はあったが、進入可能なポイントが極端に限られていたため、魚が入ってこなくなれば終わりである。

 やがて、完全に陽が落ち、次なるポイントはいずこにするべきかを話し合っていた頃、秦明、李立到着。
 ベイトフィッシュはボラではなく、イワシらしき魚であったこと、風が収まると魚の気配が薄れてきたという感触を話したところ、まずは暗くなってからイワシが依りそうな場所を探してみようと秦明が提案。
 立ち入り可能な範囲では千鳥運河が該当場所、というわけでポイント移動決定。
 
 千鳥運河に入ってみたところ、まるで魚の気配が無かった。
 沖側は波立ち、こちらは風上。穏やかな岸壁直下のシャローフラットには魚の存在を示すものが見えない。

 やはりウインディサイドなのか。
 というわけで、ケミカルワンドのシャローエリアへ。
 
 予想通り、シャローにはアクティブな魚が入ってきていて、バイト自体多くはなかったが、朕はフッコとブルーギルのようなチヌをキャッチ。
 秦明はこの日一番の大型をキャッチ。
 攻めどころを皆心得てはいても、その時の立ち位置次第という運の要素もある。
 施恩はここではカマスをキャッチ。
 李立はカマスでノーフィッシュ回避。
 残念ながら史進はノーフィッシュに終わってしまったが、これは状況を見抜く力の差というものであった。

 さて、全体的な釣果はともかく、進入可能な範囲の中でやるべきことはやったという充実感は一同にあり、最後は美味い中華でも食って締めよう、と龍盛菜館へ行ったところ既に店じまい。
 仕方なしにジャンクフード屋でカピパラの肉を食い、解散となった。

 11月3日。

 エントリー箇所の限られたドブゲームの翌日は、移動の労さえ厭わなければほとんどのポイントにエントリー可能なホームの多摩川。
 今日は風向きが悪い。北風である。この風向きがプラスとなるポイントを探せばいいというだけのことだが、昨晩の充足感から妙に気が抜けていた。
 登戸入りし、先客の李俊に話を聞いてみる。反応は得られていないとのこと。
 アユはまだ大量に残っていたが、ナマズを見ることはなかった。
 李立、施恩も到着。
 望み薄と感じながらも、とりあえずキャストを続けていた。
 暗くなってからも状況は好転することなく、帰ろうかと思ってたところ、李立がスピニングロッドでダウンショットリグを打ち始める。
 この光量で、こんな場所でライトリグとは…ヨーダ、オビワンの教えに背き、アナキン、暗黒面に取り込まれたか。
 更に、朕に使ってみろという。
 「私は暗黒面になど…ん!?」衝撃走る。
 何とテクナAVスピニングモデル。
 バスはいうに及ばず、メバルから春のシーバスまで手広く使えるライトアクションロッド。フォースがいちだんと強まったというところか。
 釣果は既に諦め、どういったタックルがどのような場面で有効か、バスであれその他の対象魚であれ、アングラーが知っておかなければならないフィッシングの要点について論じ合う。タックルやメソッドより大切な基本であり、奥義の領域だ。
 ジタンの島では、師も弟子もなく互いに教え合い、美の極致を探求しているが、ここではとにかく釣るにはどうすればよいかを探求している。

 帰宅後、史進よりメール着信あり。
 昨日はノーフィッシュに終わり、一人歯噛みする結果となってしまったが、バーサタイルアングラーを目指し、怠らず、この日は地元荒川できっちりグッドプロポーションのシーをキャッチしていた。

 ※マー語
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tag : シーバスフィッシング ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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