二夜釣行

 10月24日。

 大潮がらみの連休初日。
 晩秋の霞水系ブラック遠征は無理にしても、ドブシーのペチット遠征ぐらいはなどと思っていたが、はからずも国営暴力団に因縁をつけられ金を巻き上げられてしまい、半日分のレンタカー代さえひり出せず。
 朕のひとりの力では、あのやくざ者どもと事を構えることはできないので泣き寝入りだ。

 幸い、多摩川ではスモールマウスが大きな水塊に積極的に入るようになってきている。
 水温の低下はナマズのシャローでの釣りを成立させにくくするが、溶存酸素量という面ではプラスであり、気候の安定が続けば下がった水温にも魚の体も馴染む。

 昨日は冷たい雨が降り、状況の悪化が危惧されたが、同日夕方頃に気温が上がり、今日は温和な日となった。
 この日も世界一小さなタックルボックスをテーマに十種程度のルアーを用意し、スピニングタックルで臨む。

 今日も聖衣GETTに身を包み登戸入り。
 現地には師匠と施恩が到着していた。
 アユの大群と良型スモールマウスの回遊が見える。
 スモールマウスは横の動きに反応を示すが、すぐに見切られバイトには至らず。オープンウォーターのストラクチャーを意識したキャロライナリグのボトムトレースに反応は無い。
 そんな中、アユの群れを窺うナマズを発見した施恩がサイトフィッシングを成功させていた。
 二尾のナマズをキャッチ。
 ナマズの狂宴期、いよいよ到来か、ということで朕もリーダーを組み替え、スモールマウス狙いからナマズにターゲットを変えてみるが反応は得てもキャッチにまでは至らず。

 光量が落ち始める頃、李立到着。
 師匠と施恩は帰宅したが、鉄のナマ師はここからが勝負時、と意気込んだ。
 これまでのナマズの動きを見た限りでは、今日はこのポイントでも十分釣れると思われたので、エリア変更はせずキャストを続けた。
 夕刻も過ぎ、光量も落ちきりいよいよだと思われたがまったく反応が無い。訝しんで潮見表を見れば潮止まりの時間帯。
 改めて施恩が釣っていた時刻を見れば、潮の動く時間帯と合致していたことが判明。動き回るアユの群れに刺激され、とりあえず姿を現していたいたものが、実は時合に入っていたためだったのである。
 これは李立の調べによる功績。
 こういったデータ分析の仕方に、朕と李立では大いに差がある。
 朕は十あるものはおおよそでいくつかに区切るが、李立は十あるものはきっちり十に区切る。この精度の違いこそが釣果の差の正体だ。
 今回は朕に結果が出たが、シーズンを通してみれば精度の差は如実に現れている。

 10月25日。

 秋の好適期を逃してなるものか、と今日も登戸へ向かう。
 休日とあって釣り人も多い。
 施恩と張横の姿を発見。隣ではルアータックルを持った釣りウマ風が小物釣りをしている。更にこの日は若きベテランが仲間を伴い、久々に多摩川に現れていた。
 
 護岸沿いに居並ぶ人影のためか、この一晩の間に何かあったのか、二日連続の温暖、大潮という環境にもかかわらず、昨日と比べテトラ帯周辺の生命感が格段に薄い。
 昨日のような状況に対応するためにと、オープンウォーターのキャロライナリグ、ムービング用と、カバー周りをダイレクトに打つ、サイトフィッシング用に二本のスピニングタックルを用意してきたというのに、その思惑は空回りに終わってしまった。
 しかし、魚はしっかり居て、施恩が大雑把に測って70クラスのナマズをキャッチ。
 この日の釣果はここまでだった。

 やがて李立、シャッドマンも現れ、主だった顔ぶれは揃ったが、釣りの方は冴えないまま、ダベりがメインの釣行となった。
 若きベテランからは、関西バスフィールドの素晴らしさと、ビワコオオナマズの話を。張横からは新素材ガイドとモノフィラメントラインの現状を。また、釣りウマ風のアングラーが、李立の言っていたフェンウィックファンのFVR使いであったことが判明。
 釣果はともかく、遣い手たちの貴重な話を聞けたという収穫はあった。
 夕刻を迎え、ナマズ狙いにというところだったが、李立の見立てでは次の機が訪れるまでから時間があるとのこと。もはやこの者の言うことは朕の読みより正確であることが何度となく実証されている。素直に忠告を受け入れる。
 翌日も休日なら、次の機会まで待てばいいだけの話だが、さすがに今日はそこまでの時間的ゆとりは無い。
 という訳で、日没を迎える頃撤退とした。

 かくして帰宅後、カレーを食ってこの日を締めようとしていたところ、グランドマスター・秦明よりメール着信。
 登戸より下流のエリアでしっかりと結果を出し、グランドマスターとしての威を示していたのだった。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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