巧者の資質

 10月7日。

 先日、バギーのおっちゃんぢょんと武松が相模湖へ行っていた。
 先週の津久井、亀山に引き続きノーフィッシュを免れているおっちゃんは勢い付き、魚探まで購入という弾けぶり。

 さて、台風が去った翌日、予測される増水と濁りの実際を確かめるべく、いつもの登戸へ。
 移動の道中、橋の上から川の上下を見たところ、水位は十分。
 川岸に降り立ってみたところ、濁りは残念ながら白濁り。顔見知りの爺さんが言うには、小河内ダムで放水があったとのこと。
 師匠の言っていた、フィッシングの妨げとなる石灰質の濁りだ。
 しかし、総じて濁りと増水は、散りがちなスモールマウスをカバーに寄せ、日中にナマズの活動を促進し、ベイトフィッシュをプロテクトされる場所に集める効果がある。
 台風は、まるでトニー・リトルのアブフレックスのように、いいことづくめのイベントにも思えるが、問題なのは今が下り坂の季節であるということだ。
 低下していく水温はナマズの動きを鈍くするし、人工的な水位の調節はこれまでに見えてきたものを崩壊させる。
 今回の台風は、何かとマイナス要素の方が多く感じられるが、実際に打ってみなければ見えてこないこともある。

 まずは強い流れと濁りで、カバーに拠るスモールマウスを探そうと、テトラ帯を1/2オンスクラスのラバージグで探りを入れてみるが、いずこも流れが強すぎ、バスが付きそうなスポットを見つけられない。
 適切なポイントを見つけられない登戸を諦め、李俊、李立と共に緩みのあるプロテクトエリア、第二ワンドへ向かう。
 ところがこの移動が難儀。
 朕は増水のナマズ打ちを見越して長靴を履いてきたが、他の二人は普通の靴。困難の末ポイントに辿り着いたものの、ポイントもいたるところで冠水。足場が限定されている。
 李立は長靴を履いてくる、と一時帰宅。
 李俊はしばらく困難な状況下で腰を据えていたが、致命的バックラッシュに見舞われリタイヤ。
 ワンド内は予想通り避難してきた魚に満たされていたが、この濁りにもかかわらずナマズらしき反応は得られず、あの強く太い流れを遡り、効率重視の生き物がわざわざここまで来るのか?という疑念が生じ、無理なく流れの筋を追ってベイトを捕えようとするなら、先日までナマズのポイントであったテトラ帯と繋がる第一ワンドだろうと思えてくる。
 狛江側のシャロー付近には反転流が生じ、魚食鳥も集まっていたからあそこが正解かもしれない…しかし、今からあそこまで行くよりはこちらでやれることをやっておいたほうが後の役に立つデータを得られる。
 ということで朕は第一ワンドに入る。
 ほどなくして李立と施恩が第二ワンドに入ったとの報が入る。どちらが今回正解の場所か、と、しばらく二手に別れて打っていたところ、ナマズをキャッチしたのは李立だった。
 一方、第一ワンドはまるでナマズの気配がない。

 第二ワンドへ向かい、李立に詳細を聞いてみたところ、第二ワンドを選んだ理由は、ここが流されてきた魚が辿り着く避難場所だろうと思われたからとのこと。
 自然環境の中で魚がどう動くか。魚釣りではなく自然観察という視点でアプローチせよ、と教えたのは朕であるが、今や弟子の方が、この技量に於いても師を上回っている。

 その後、李立は更に一本追加。
 二本ともスピナーベートでの釣果ではあるが、ヒットルアーはそれほど重要ではない。大切なのはその時の状況に合った攻め手を選べる目と思考力である。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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