麗しのベイビーは他人の嫁

 9月30日。

 見失ったナマズは一時休止とし、目先を変えてみようと、この日はスモールマウスを狙うと決めていた。
 スモールマウスは良型である必要はなく、とにかく釣っておきたいという気分であった為、マイクロクロウラーやスピナーも用意し、USAシマノのスピニングタックルで臨むことにした。

 と、出かける前に、先日借りた『マーダーライドショー2』をメシでも食いながらつまみ食いしようかと見始めたところ、予想以上の出来のよさに見入ってしまった。
 パート1があるのに続編から見るのはどうなのよ?という不安を嘲笑うほどの面白さである。
 元WCWトップレスラーのDDPダイヤモンド・ダラス・ペイジ、ハリウッド最終兵器、ダニー・トレホといったビジュアルだけでもぐっとくる魅力的なアクター。アバズレ感、くたびれ感むんむんで、美人でもない年増ばかりなのに妙にエロい女たち。登場人物は皆キャラが立っている。
 殺人鬼家族の叙事詩にして、アメリカンニューシネマを思わせる仕立て。
 ロブ・ゾンビなる男、ただのダミ声ボーカリストではなかったんだ、と感涙の一時。
 「傑作だよ、これ!

 映画を堪能しているうちに、すっかり出発が遅れてしまった。
 だが焦ることもない。どうせ見えてもいないし、確信だってあるわけではないのだ。
 今日はほとんど「オレはよぉ、フィールドに立ってルアーをキャストするだけで満足なんだよ」的境地にあるからだ。
 ナマズ狙いならともかく、スモールマウス狙いにはこのぐらいの緩みがなければやってられない。

 現地入りしたところ師匠。
 今日もルアーをやっていた。
 マーダーライドショーの素晴らしさについて語りつつ、スピナーを引いていたら何度か小バスがチェイスしてきたが、バイトにまでは至らない。
 常に人影が映り、カバーに依った見える魚が釣れるわけもなかろう。釣ろうと思ったら、上空からのプレッシャーが緩和される底付近を打つほうが確率を高められる。
 キャロライナリグで、カバーよりストラクチャーに重きを置き、付近で最も川幅の狭まるポイントのボトムを舐めてみる。

 シャッドマンが現れた。
 ここより上流のエリアでぽつぽつ釣れていたが、ある日を境にまったく釣れなくなったという情報を得る。線から面へ、を確信できる貴重なデータだ。
 薄い魚が更に散るということになるわけだが、これまでは当りの線上にルアーを通さなければならなかったが、今は極端な言い方をすれば、どこにでも魚が入ってくる可能性がある時期になったということだ。
 とはいえ、魚の薄いフィールドである。どちらの動きにあったにせよ、確率の低さは変わらない。釣り人はただ千載一遇を逃さないよう努めるだけである。
 しかし“ルアーじゃ釣れないからワーム”を使っても、“ハードで釣る方が偉い”と馬鹿な勘違いをしてハードベイトを引いてもバイトを得られることはなかった。

 施恩登場。
 この日はティーンエイジブルーな尾崎豊状態。盗んだバイクで夢見てるあの娘の家まで行ってしまいそうな、銜えタバコのセブンティーンズマップだった。
 下流側では李立がスモールマウスキャッチの報。
 これからこちらへ向かうとのこと。

 来月11日合流予定の楽和からは紫光受信者発見の報と共に、釣果が送られてくる。
 中、大型の回遊魚を狙っていたようだが、岸から回遊魚を狙うなら、小物を狙った方が無難のようだ。

 李立到着。
 夕刻に入り、テトラ帯で二尾のナマズが目視されたことにより、この偶然がきっかけとなるか、と意識をスモールマウスからナマズに切り替える。

 USAシマノ“COMPRE”なるロッド、ジグ&ワーム用にしては柔らかいな、という感じだがキャストフィールは抜群で、『釣りの醍醐味はキャスティングにある』という名言通りのことが味わえるロッドである。
 朕は魚こそ釣ることは出来なかったが、壊れた仕掛けに囚われの身となったフナを救出。

 一方、この日、カニ釣りの極意を密かに開眼していた施恩。
 11匹のカニをキャッチ。
 圧倒的な釣果を叩き出していた。

 結果はこんな程度だったが、ナマズ、スモールマウス共に、ぼんやりながらも像が見えてきて、脱力の釣行の割には良い内容となっていた。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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