かつてKENcraftは一世を風靡した

 9月25日。

 秋、大潮。
 湾奥にシーバスの好適期到来。
 川崎ケミカルドブ地帯に恵みの時来たる。
 フィッシュオン!

 千夜釣行のオープニングな気分でレンタカー屋へ。
 丸一日借りて、霞水系へブラックを釣りに行くだけの予算は確保できなかったが、半日借りてのドブシーなら何とかなる。

 ドブは釣り可能なポイントが人的要因によって極端に制限される、バンクフィッシャーマンには不利の多いフィールドだが、東京湾の魚影の濃さが幸いしてシーバスゲームが、かろうじて可能となっている。
 潮回り、気候の変動により予測される現地の水の状態、ベイトフィッシュの動きを考慮し、ベストと思われるタイミングに向け出発できたのはラッキーだった。
 シーは魚釣りとしては難しいものではない。予測される状況に現実が近ければ近いほど確率は高まる…そんな感覚の釣りである。

 今回は李立と施恩が参加。
 タイドグラフを前々からチェックし、大潮の日と休日も重なり、下げの時間帯を目一杯できるだけの態勢も整えた。何といっても朕はドブに精通した元シーバサー。大船に乗った気でいたまえ、と現地へ向かう。

 まずは水位が高いうちから進入可能なホームレス公園から。
 水は前回来た時より透明度も上がり、見た目にも生きていることがわかる。ベイトの姿も早々に捉えるが、サイズが思っていたより小さく感じられる。
 しかし、一見しただけで判断しきれるものではないので、打ちながら探っていくべきだ。
 
 スタート時は光量が十分にあったので、明暗の境界を意識し深めからチェックしてみることにした。ジギングスプーン、リップレスクランクで進入可能範囲を流していたところ、スレッジを引いていた李立のロッドがしなっていた。
 レンジは深めだが、ベストの水深をきっちり引いてこれたのがロングビルミノーだったということだろう。

 魚は入ってきている。
 この大規模なベイトのスクールに寄せられて、シーも日を追うごとに数が増えてくるはずだ。

 やがて光量が落ちきる頃、水路入り口付近では大量のベイトが涌くようになっていた。施恩がボイルを見た、とのことなので朕はラトル抜きスーパースプークJrやルドラ・サイレントモデルを通してみたが無反応。
 あのベイトの動きは“ビビり”によるものであろうが、もしかしたらシーはここを離れているのかもしれない、というわけで朕は限られた範囲内をめまぐるしく移動し、ルアーローテーションを繰り返しキャストを行う。
 しかし、知ることになる。
 この一、二年の間に、元トーナメンターや釣りウマの先輩に鍛えられた施恩の目の確かさを。
 ボイルを確信し、ブラック同様捕食モードの魚が陣取るであろうストレッチにK1ミノーを通し連続3バイトを引き出し、2本をキャッチ。

 更に李立が2本追加。
 明暗の境界を打っての結果だが、ロング15A、ハスキーではノーバイトだったが、ハードコアミノーフラット95にしたところキャッチに至ったとのこと。
 
 メインベイトとなっている魚は小さかったのか。
 例えメインベイトが小さくても群れの中でルアーの存在を目立たせることや、シーがより大き目のベイトを求めているかもしれないと考えて10センチ以上のルアーを引いていた朕だったが、ここまで事実が明らかになれば、ということで朕もリッジ90などにベイトのサイズを落としてみるが、その後誰も反応を得ることはなかった。
 有力だと思われるポイントには結局入っていくことも出来ず、下げが進む頃に力を発揮するストレッチを有する、ドブワンドへ向かう。
 車で来て正解だった。

 ドブワンド。
 ここは秋の大潮下げにスズキクラスを期待できるストラクチャーを有している。長生きした個体は若い個体より頭が良く、体力を消費したり、身を危険に晒さずエサを獲る方法を心得ている。
 しかし、いかにその種の中では優れていようと、人間の知恵は彼らを遥かに凌駕する。
 駄菓子菓子…。
 潮汐と潮の出入りの関係、湾内の水の流れ方まで読みきれない未熟が命取りとなった。
 今回、このエリアの水は澱んでおり、ベイトの規模、サイズ共に小さく、夜光虫の残る所もあった。
 今や気が向いたら時間の許す限りいつでも来られる場所でなくなっているため、一通り打ってみるが、やはりという感じで、今回このエリアは無いと判断された。
 こういう時に粘ってみたところで意味は無い。
 偶然性を排した釣果こそ最高のゲームと信じる我々は潮止まりを待たず撤退することにした。

 それにしても、シーバスゲームに於いてはこの面子の中で格段上のキャリアを誇る朕がノーフィッシュに終わったのが無念でならなかった。
 「メシなんか食わねえぞ!」とキレてみようかと思ったが、空腹には勝てず、龍盛菜館で中華を食っての締めとなった。
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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