川向こうのビジター

 9月13日。

 カレクックは娑婆にあっての数少ない喜びの時だ。
 しばらくシャバ漬けにされる日々が続く。この先、嘘つきとビッチどもの世界に感化される恐れはないが、不快この上ない世界に身を置くことを思うと気が重い。
 デイビッド・リスターも宇宙を漂流していても、カレーを食っている時だけは野郎どもと宇宙船に閉じ込められていることを忘れられたという。
 食したカレーをマイエイナスからひり出した後、登戸へ向かう。

 現地に到着したところ、師匠がエサ釣りを終え、ルアー釣りの準備をしていた。
 小物は盛況ではないらしい。
 朕は残ったエサを譲り受け、エサ釣りを始めた。
 先日の不調は続いているという感じだが、アタリは出ているので諦める気にもならず、また、師匠の弟子のじいさんがたまにオイカワを釣っている。回ってくる群れの規模は小さいが、釣りになるだけの数は来ていた。
 バギーのおっちゃんぢょんも現れ、エサ釣り開始。ヘラ台を手放したおっちゃんは貫禄がなくなったように見えた。
 風で釣りがしづらくなるまでの間に、何とか二桁は行ったが、モロコを入れての二桁という苦戦であった。

 秦明が現れる。
 今日は江ノ島にメッキを釣りに行く予定だったが、急遽行けなくなりこちらに来たとのこと。
 スモールスモールマウスはちらほら見えるが、ルアーで狙うのに手頃なサイズの気配は無い。
 そんな中、下流から釣り上がってきた下野さんが、一時小バスラッシュに遭遇していた。

 我々が釣りをしている間、対岸で同じ体勢で動かずにいた半裸の男が夕刻近付く頃、初めて動き出し、服を着て歩き出していた。あれは哺乳類ではなく爬虫類人間だったのかもしれない。
 密かに侵略は始まっていることを確信した。

 早々に多摩川を切り上げたこの日、単騎ドブへ行ったぢょんがシーをキャッチしていた。
 状況を聞いた感じからすると、朕が行っていればもっと良い結果を出せただろうに、シャバ漬けの日々が続く今、ペチットとはいえ、おいそれと遠征に出れぬことが悔やまれた。
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テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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