バーン・カニア

 9月3日。

 長潮。
 季節の変わり目。
 ナマズ釣りには向かない日ではあるが、休日であり、今や釣り関連のこと以外に興を覚えぬ朕である。娑婆は不快に満ちているし、銭も無いので、今日も我が仙境へ。

 カレクックを済ませ登戸入り。
 師匠は既にいらっしゃられていて、新世代の西部劇DVDと、ホラー映画美女本を拝借。
 久しぶりに李俊も来ていたので、話を聞いてみたところ、この日40アップを含む三本のスモールマウスをキャッチしたという。相変わらずの職人ぶりである。
 小物釣りをしながら、朕が最近気に入った、Jackass、韓国の志穂美悦子、ジャッキーがスタントをやらないアンディ・ラウの少林寺について語る。師匠は感性が若いので、映画オタクの話にも対応可能なのだ。
 そんなことをしているうちに施恩が現れ、ぽつぽつと小物を釣り上げていき、朕が仕掛けを投入する頃には既に五匹以上の差をつけられてしまった。
 頻繁に釣れている状況ではなかったので、ここから追い抜ける可能性は低い。ならば魚種で対抗しようとフナ狙い。
 その間にも施恩は数を稼ぎ、20センチクラスのウグイまでキャッチ。
 結果、朕はモロコ4匹のみ、施恩はオイカワ、ウグイ、モロコ含め21匹という大勝。

 エサ釣りは完敗。
 ルアーは望み薄の環境。
 どこに入るかはエースが来てから相談して決めよう、と、李立からの連絡が来るのを待つ間、カニのサイトフィッシングをして時間を潰すことにする。
 口ならぬ手を使わせるのは簡単だったが、釣り上げるのは困難だった。
 どうにか一匹釣り上げたところ、なぜかこんな時期におでんを食っていた、チビ太のようなガキが「くれ」という。
 チビ太は一生懸命おでん汁を飲み干し、容器を空けていた。その滑稽さに心を打たれた朕は、カニを渡そうとしたが、カニのやつ、上手く足を引っ掛け容器から脱出。川に帰っていった。

 李立からのメールを見れば、長潮のうえ、今日は眠いのでないとのこと。
 クレバーな決断だ。
 ならば釣果は二の次で、このたびの増水で地形が変わったであろう五本松エリアの様子を見に行くことにした。

 五本松エリアは、以前よりポイントを絞りやすい構成になってはいたが、かつて釣れていたときほどの魅力は無かった。
 ただ、ベートフィッシュは波立つ水面からもわかるほどに動きが活発だったし、コイが続々と入ってくるのが見えたので捨てきれず、偏光グラスが効かなくなるまでキャストを続けてみることにした。
 しかし、結局ナマズの反応を得ることはなかった。

 帰ろうかと登戸に戻ったところ、バギーのおっちゃんぢょんと施恩が居た。
 ぢょんはテキサスリグでテトラを打っていた。狙いは不明だが、何かを釣ろうとしていたことだけは確かである。
 朕は、フィーディングモードのナマズが居ればいいぐらいの感覚で馬の背周りを流してみたが、ここでも反応は無し。
 潮回りが悪い上に、一級ポイントを見つけられなければ、何をしようと徒労に終わる。
 朕はまだ粘るというぢょんを残し、帰路に就いた。

 ※マー語
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tag : ルアーフィッシング 多摩川

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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