「はぁあ、やられポンキッキだぜ」 マー、かく語りき

 7月29日。

 登戸、中野島堰下間は手中に収めた感覚を得たので、次はシーを狙ってみようと発作的に思い立った。
 酸素欠乏気味の湾奥を逃れ、常に水が動いている川筋に入り込んできた個体を釣ってやろうという肚だ。
 夏の日中に過酷ではあるが、電車よりゃマシだということで自転車釣行決定。
 李立との待ち合わせポイントまでの移動の間に、早くも自転車で来たことを後悔。やはり多摩川のシー攻略にはバイクがベストだ。
 しかし、朕の釣行プログラムは役所と同じで、一度決まったことは覆せない。ここまで来てしまったら、フッコクラスの五本や六本は釣っておかなきゃカみちょうというもの。なあに、今日は中潮、イケるでしょ、とハインションで漕ぎ進む。

 第二京浜到着。
 上げ潮で生きるポイントがここにはある。
 潮位が上がることによってベイトが入ってくるシャローフラットと、流芯に隣接するドロップオフが、岸から打てる距離にある好ポイントを擁している。
 浸かりをやらないという前提でシーを狙うなら、下流エリアで最もメリハリの効いたポイントであるといえる。
 ここにベイトが絡めば一級ポイントとなるのは必至。
 上げ潮に乗じて入ってくるシーをここで待ち伏せようとポイントに着いてみたところ、濁りで水中が見えない。
 濁りで視界が効かないのは、ルアーの発する不自然さを隠すには好都合だが、ベイトの気配が希薄なのが気になる。
 もしや、この濁り水は湾奥の水か。ここからやや上流側の第二京浜周辺からは澄み水だったためだ。
 どちらのポイントもベイトの気配は薄く、どちらのポイントでも反応を得られることは無かった。
 実績もあり、地形的にも魅力的な構成だが、ベイトという要素が抜けているなら粘ったところで可能性は低い。
 今回はここではないと悟り、風の流れを追い、上流側へ移動。

 ガス橋上流側。
 両岸はシャローフラットであり、ディープは川崎側に寄る、と記憶している。これより上流となると、全体的な水深が浅くなり、上空からのプレッシャーを緩和させる要素といえば丸子堰直下の激流ぐらいしか思い当たるものが無い。
 現在の光量からすれば、シーが利用するカバー効果のある最上流部になると考えられた。
 リップレスクランクでシーがポジショニング或いは道標とするストラクチャーを探し、ジャークベイトで反応を求めるが、何事も起こらず。
 ここでもやはりベイトの存在の希薄さが気になった。
 やがて千夜釣行的風景の訪れと共に、ルアーの存在をごまかし易い光量になってくる。

 ベイトが少ないのはこれまで見てきたポイントがたまたまそうだったのか、それとも生き物たちの生理的な元来のものに起因しているのかを見極めなければならない。

 更に上流へ進む。
 ここは流れの筋に沿ってハンプがあり、ベイトが入っていれば打つ価値のあるポイントだ。
 しかし、ここにもベイトの気配は無い。

 丸子堰下エリア。
 堰直下には、行けば必ず誰かが居る。
 しかし、下げ時、ローライトのベストスポットを狙う我々には関係ないこと、と下流側を覗いてみれば、スポットの地形が変わっていた。
 下水処理の排水が一筋の流れと成っており、本流と交わることなく流れ過ぎて行っている。
 この筋にシーが入ってくるとは考えにくいし、ベイトの気配がここでも希薄。 
 ベイトの気配の無さは汽水域全体に及ぶものか。

 ここでひとつの事実を思い起こす。
 成功率の高い中潮にあって、まったく釣れない日があるということを。これまではそんな日もあるという認識だったが、今日、そのタイミングがいつであるかというのを確信した。

 もはや可能性を追いはしない。
 ここからは停滞の中潮を検証すべく、丸子堰下田園調布側、堰上流純淡水域と流していくが、案の定というような感触であった。
 そして李立が、停滞を実証する釣果を得る。
 ブラック、シー、ナマズを狙っていて、本命が不調な時に釣れてくるコイ科が示すもの…田辺さん風に言うなら「こういうことですよ」というやつである。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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