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執拗なる追跡 その二

 1月8日。

 これまでの失敗と、冬に入ってからの数少ない成功のデータから、次に打つ手を割り出してみる。
 いちいちのことはここでは述べないが、現状のメインターゲットはナマズではあるが、確実に言えるのは、自然観察の目を養うことと、バスフィッシングの基本の履修こそが可能性を高めるために最も重要な事項だ。
 狙って釣ることのできる者たちの話も大いに参考になる。もっとも、これには聞く側にもそれなりの資質が無ければ単なる自慢話に聞こえてしまうだろう。
 そういったものの積み重ねによって、厳しい状況の中で魚を得るために見えてきたものを試すときだ。
 まず第一にエリアの選定。
 やはり宇奈根エリアが妥当なところだろう。
 十分な水深、水量があり、ストラクチャー、カバーをキャスティングで窺えるからだ。
 上下に調布堰上エリア、丸子堰上エリアという大きな水塊のエリアはあるが、いずれも岸から狙うにはポイントが散漫かつ、微妙に広大。
 魚が広く散りベイトを求める時期には良いエリアともいえるが、今この時期に於いては朕の知る限り、この宇奈根エリアがベストと思われる。
 登戸堰上エリアも悪くはないエリアだと思われるが、昨日の水の状態が良くなかったことと、打ちたいポイントのボトム寄りを攻めるには根掛りを回避できるベイトであることが優先されるため、この時期有効であろうと思われるメソッドが存分にできない。

 この日は気候も穏やかで、空気にも温かさが感じられる。
 先日、秦明と李立がナマズをキャッチしたのもこんな気候の日だった。
 十分にチャンスありと見た。
 今回は世田谷側から朕、川崎側からは李立と挟み打ち。
 現地へ着いてエリアを眺めてみれば、エリア下流部対岸シャローに無数のベイトの波紋が見える。
 一本の強い流れが駆け上がることによって、水中にワンド状の地形を作り上げているポイントだ。両岸にシャローが広がり、東京岸は上るほどに深くなり、カバーが絡む。
 ベイトの沸いているシャローは光量の関係から、まだナマズを窺うには適切でないかもしれない。よって、水深があり、陽光によって温められたテトラポッド周りを丹念にジギングで探っていくのが明るい時間帯の正解かもしれない。
 タックルを組み、ベイトはジギングに適したスプーンを選択。
 水深のあるテトラ帯に向かう。
 本流に張り出した水没テトラ、目に付く窪み、際、といった変化のひとつひとつをジギングするつもりで始めたが、まだ一つか二つしか探ってないうちに、ふと下流側に見覚えのある姿が見えた。
 対岸の李立に「あれひょっとして?」と言うと「多分」と返ってくる。
 と、確かめに近寄ってみればそれは秦明であった。
 諸般の事情により、今日休みを取ったと言う。
 昼頃からこのエリアに来ていて、つい今しがた一匹バラしたとのこと。
 見れば、ダウンショットに組んだワームフックが伸ばされている。
 バイトの正体は不明だが、この程度の太さのフックなら30センチを越えるスモールマウスなら簡単に変形させてしまうことが可能…だが、スモールマウスをバラしたと思うとあまりにも悔しすぎるので、ナマズのバイトということにしておこう、と、隠蔽工作。
 我々はほぼフックはパープレスにしているので、伸ばされたらそれまでだが、カエシがあるがために必要以上に魚にダメージを与えてしまうよりはマシだと思っている。
 
 やがて光量も落ちて行く。
 温暖な今日の気候によっていくぶんか表水温も上がっただろうから、そろそろナマズがシャローのベイトを窺い始めるのではないかという時間帯に入る。
 かくしてボトム及びボトム寄りを探るベイトから、表層寄りを意識したベイトに変更。
 フラットラップは持ってきていなかったが、リッジ90Fはボックスに入れてきた。これはストレートリトリーブ以外の使い方が有効になる時を想定してのことだ。フラットラップの代役が務まる中型のミノープラグといえばこれぐらいしか無い。
 秦明もこの場面ではミノープラグを選択。
130108unane.jpg

 バギーのおっちゃん経由で入手した、アメリカンなバッタもんポインター。形はビーフリーズだが泳ぎはストレートリトリーブで千鳥るトリック・ウォーブラー。
 こういうものを拾い上げてくるおっちゃんのセンス…やはり只人ではない。

 ミノープラグを引いているうちに、すっかり陽も落ち、水面に見えるベイトの波紋を頼りに、様々なリトリーブ方法を試しているうちに、トゥイッチ&ポーズのリトリーブにバイトがあった。
 バイトを確信したあとのバイブレーションに重さを感じなかったのは、小型のスモールマウスが食ったからか、ナマズのショートバイトなのか。結局バレて魚種は不明。
 対岸の李立にもバイトがあったようだが、ショートバイトだったという。

 この日はここまで。
 全員が魚の反応を得ていながら、捕えることは出来ず。
 好機に立ち会っていながら得られずとは悔しいと言う他無い。
 また、水深50センチ未満のシャローフラットで捕食らしき動きを何度か見ていた。
 もちろん、ナマズやスモールマウスとは限らない。コイは多かったし、カイツブリの捕食も周辺で見ていた。しかし狙いの魚の捕食だと思い込むのも時には大切だったりするものだ。
 冬でもトップが有効な時があることはバスフィッシングをやっていれば聞く話だが、今日のような状況であれば自分が再現できることもあるかもしれない。と期待し、帰宅後ボックスにオリジナル・ザラスプークを追加してみた。
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tag : ルアーフィッシング 多摩川 バスフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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