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ラリーの黄昏

 8月2日。

 少しの間釣りという低レベルな競争を休んでいるうちに梅雨が明けた。
 日中は釣り人が多く、陽射しもきつく暑苦しそうだということで、夕刻に入ってから貧乏長屋を出た。

 降臨跡、水道橋下に新居が定まったかに思われた歯抜乞食はベンチと共に再び流浪の身になった。
 修羅は新しい趣味のダイバーシティに夢中なのか、オジンにはわからない新しい愛の形を継続中なのか、いつも自分だけ釣れていなかったことでいじけたままなのか、いずれかの理由で降臨の確率はきわめて低い。
 そんなわけで、日曜日の降臨跡はただ釣り人が多いだけの場所になっていることが容易に想像できるので候補地から外す。
 もうひとつの降臨跡の週末の惨状ぶりは聞いている範囲でも十分想像できるので覗いてみたいとも思わなかった。
 対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストはもう一年以上も見ていない。
 多摩川の名物を見られない休日というのも味気ないものだが、実釣でストレスを溜めるよりはましか、と、ほとんど釣り人の来ない、ナマズラリーなまず魚釣りの地、希望の中洲に行くことにする。

 ポンスキーロード到着。
 そろそろ17時になろうとしていたが、何故かまだ自転車は無かった。
 狸島から降臨跡を眺めてみれば、日陰に釣り人が集中していた。しかし捕食の起こる気配は無い。
 修羅の口に合いそうなルアーマンが何人か見えていただけに非常に残念である。
 狸島ワンドに魚影は濃かったものの、手出しはほどほどにし、光量のあるうちに希望の中洲全体の様子を見ておくことにする。
 五本松対岸に至るまで、コイを始めあらゆる魚が見えず、五本松の瀬は下流側に大きくせり出しフラット化していた。
 
 狸島に戻る途中、費保が現れる。
 費保を伴い狸島に入ったところ、狸島ワンド上流側の岬に短パンモモヒキが立っていた。
 幸い、湾口部の落ち込み、巻き返しには無関心のようで、急流になった瀬に向かってキャストしてはよくバックラッシュさせていた。
 湾口部下流側では費保が伝説式保険として用意してきた、ラパラBXミノーでナマズのバイトを得ていたがばらしてしまう。
 ここは「アタったとかバレたとかそんな話は聞きたくねーんだよ!」とキレておきたいところだが、BXミノーのバイト誘発力に免じて、特に赦した。
 フィッシュイーターが来る条件は出来ているのでしばらく反応を得られずとも集中力を維持するのは可能であり、光量が落ちて上流側のしゃくれる短パンモモヒキたちが撤退する頃、朕のチャガースプークにナマズがバイトしてくる。
 しかし、これもまた、アタったとかバレたとかそんな話に終わる。
 これまでに一度乗せた魚はばれたことのないMHモッドファストのソンクロウ・バスXでばらしてしまったのはいささかショックでもあった。

 その後、ポイントを休める意味もあって、改めて希望の中洲一帯の様子を見て歩いたが、相変わらず気配が希薄だったことにより、再び狸島に戻った。
 ところが、狸島ワンドでもまったく反応を得られず時間だけが経過してしまった。
 天象の良好な日でありながら、釣れないのは釣り人側の技量に問題があるからに他ならない。
 やはり新川で釣ったことのないやつは大したことねえのだ、と悟っての納竿とした。

 ポンスキーロードに戻ってみれば、完全に夜になっているというのに自転車はまだ無かった。
 プロレスはヒールや白星配給係がいるから面白いというのに…。



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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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