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サエズリヤ

 11月25日。

 釣りという低レベルな競争は止まらない。
 修羅はぐれ者の勢力圏外である中野島ダムサイトで公孫戍が先日、スモールマウスをキャッチしていた。
 その翌日は、はぐれ者のポイントである宿河原堰下で公孫戍と合流し、ばんばんキャストするつもりでいたが、降り止まぬ雨に気力が萎える。
 しかし、釣り廃人として何もしないわけにはいかない、と貧乏性が働き玉屋に寄り、売れ残っていたジョイントCDをすべて買った。
 帰宅したところ、史進より、ファットアルバートグラブで北海道の根魚が釣れるかの実験成功との報が入る。
 先日、朕がシュマリ11Fの補充を史進に頼んだ際、代金の代わりにロックフィッシュに使えそうなバス用のワームを送って欲しいとのことだったので、ファットアルバートグラブとV&Mのブラッシュホッグもどきを何袋か送った結果である。
 蝦夷地で売られているワームはソルト用のありきたりの物ばかりでそそられる品が無いという。

 昨日は、公孫戍が激変の韓流ポイントで40クラスと30クラスのスモールマウスをキャッチ出来たとのこと。
 修羅はぐれ者の降臨こそ見られなかったものの、フォロワーサンは結構来ていたようだ。

 ようやく迎えた感があったこの日、公孫戍も午後から堰下に入るとのことだったので、おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!と、修羅な気力を発揮しハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクスルたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気を抑え、多摩川に向かった。

 先日は寝惚けた頭のせいで財布を持ち忘れてしまったが、今回はそのような失態を晒さず、無事、ジュと煙草を買うことができた。

 せせらぎ館到着。
 対岸の川原には重機が入っている。
 実際行政は良くやっているのだろうか。
 朕には、天然の造化の作用をわざわざ公金を使って妨害し、新しい災禍を招こうとしている愚行にしか見えないのだが。
 堤防を直したり、強化するのは結構なことだとしても、川の流れとその近隣の環境に手を入れるのは最小限に止めるべきである。
 豊かな川は放流事業によって成り立つのではなく、自然の正常なサイクルを維持することによってもたらされるのでなければ意味が無い。
 ポイントを見れば公孫戍。
 朕が「何が釣れるんですか」と、そう問われても気分が悪いだけのどうでもコミュニケーション術で挨拶したところ、公孫戍は「釣れるなら何でもです」と、何も釣れない人の言葉で応じた。
 しかし、伝説人と違うのは、本当に釣れるなら何でもいいという姿勢と実があることである。
 朕が到着する前に、相羽プロップでニゴイをキャッチ出来たとのこと。
 鵜やカイツブリが常駐し、ニゴイが釣れるほどなのだからベートフィッシュも多いのだろう。
 但し、こちらから窺い知れる有力な箇所は狭く攻めづらい。
 朕はひとまず「オレもスピニング持ってくればよかった」と、スピニングタックルで来たところで釣れない人ならではの汚ねえ唾を吐いたのち、他にも有力なポイントは無いものかと下流までを歩いてみる。
 大雑把ではあったが、足物とのカバーにはテキサスリグ、流れの変化が見えるところにはワンダーを通してみるも反応は得られず、やはり大きな変化がわかりやすく出ているニゴイがヒットした一角がこの流域の一級ポイントだという結論に達する。

 上流側対岸にフライマンが見える。
 淳于髠じゅんうこんだった。
 こことは距離を隔てていたため、伝説式での礼の挙行は適わず。
 反応を得られないまま日没を迎え、このまま撤退するのも悔しいので、大減水後もとりあえず釣れている韓流ポイントの様子を見に行こうということになる。

 韓流ポイント。
 見た目のカバーは文句なしだが、何といっても水量が少ない。
 流れはあっても溜まりの要素は弱く、ベイトも薄く、とても釣れる気がしない。
 それでも「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、一泣き。
 根掛りによって一度切れたPEラインに再びリーダーを組み直して臨むも、今度はメインラインにできた結び瘤を解こうしたところ、またしてもライン切れ。
 イイ匂いな顎をしゃくれる可能性を秘めた“PEに組んだラインシステム”が、ここでは仇となってしまった。
 そんな時、黙々とキャストを続けていた公孫戍が「釣れた」と、声を発する。
 見えているガニの反応を得るのはそれほど難しいことではないが、見えないガニの反応を得て、フッキングにまで至らしめるのは容易ならざることである。
 ードではあるものの、どうやって釣っているのか気になって根掘り葉掘り訊く朕ではあったが、「公孫さんとは狙ってる魚が違いますから」と、汚ねえ唾を吐くことは忘れなかった。

 ※マー語

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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