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主を震わす者

 7月18日。

 昨晩、遠州人となって久しい楽和より釣果の写真が送られてきていた。
 ノーフィッシュに終わって伝説三輪泣きの入っていた朕が「駿河湾の魚は磯でジグ引いてくるのがパターン。つまらねえ釣りだ」と返信したのはいうまでもない。
 こんな僻みの言葉がナチュラルに出てくる修羅はやはり只人ではない。普通の釣り人には無いアングルが具わっているのだ。
 だからほとんど釣れなかったのだとは敢えて言わないでおこう。

 迎えた当日。
 この日は先輩史官の公孫戍が午後から空くとのことだったので、矢野口で合流しようということになっていた。
 バスのことはわからないが、増水から避難出来る緩みではナマズやニゴイが釣れることだろうということで、それらの魚種に重きを置いたタックルを持って貧乏長屋を出た。

 途中、中野島堰下合流点を覗いてみたが、魚っ気が無く、ただ強い流れが抜けているだけの印象であったため、流れが落ち着くまで無いな、と、そそくさと移動。

 矢野口入り。
 姉歯ンショーン、聖堂という組み合わせの妙がたまらないロケーションである。
 姉歯ワンド内にニゴイが一匹居り、ルアーに反応することはあっても食うには至らなかった。
 二匹、三匹と居れば可能性はあるが、一匹だけではやはり苦しい。一度プレッシャーを与えてしまえばそれきりである。
 公孫戍よりメールが入ってくる。
 登戸でナマズ二匹、スモールマウスが五匹釣れたとのこと。
 ニゴイをしくじった後、大作瀬下の急流で当て処なくリップレスクランクを引いていた朕はこのことが面白くなくてならず「登戸の魚はティムコのルアー引いてくるのがパターン。つまらねえ釣りだ」と、伝説三輪式で僻んでやった。

 夕刻に公孫戍到着。
 この頃になると、岸際にベートフィッシュの群れが目立つようになってきていたので、諸々の話は後に回すことにして、朕は再び姉歯ワンドに向かい、ナマズが姿を現すのを待つことにした。
 ワンドの中に二匹のナマズを見る。
 ところがこの二匹、ルアーを通してもまるで反応せず、まるで障害物でもかわすかのように逃げていくわけでもない。
 別の個体が入ってくれば、と待ってみたものの、見えるのはこの二匹だけだった。
 このような状態の魚を釣る術を朕は知らない。
 岸沿いに遡っているように見えたベートフィッシュもここまで入ってくる気配も無く、お手上げ状態になり、公孫戍の様子を見に行くことにする。

 公孫戍の姿が見えず「おめえ何処居んだよ!」と、修羅のようにブチキレてみたところ、京王鉄橋のところに居るとのこと。
 話を聞いてみれば、ベートは下流に進むほどに濃くなり、どうやら魚は流れに押しやられているのではないかと仮定し、流れを避けられる橋脚裏にベイトを回り込ませるつもりで辛抱強くワームをドリフトさせていたところバイトを得られたがラインブレイクしてしまったとのこと。
 「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!
 伝説アナザー氏がここいたなら、そうブチキレていたことだろう。

 伝説式はさておき、魚は流れに対し向かう習性があるにも拘らず、流れの最下流部であるはずの韓流ポイントで釣果が集中したのは、多くの魚が水圧に負けて流れの終点に集まっていたからからだろう、と、ひとまずの結論が出る。
 とはいえ、これがまったく的を射ているとも限らない。
 釣り歴も長く、対象を知るための研鑽をしてきたつもりの我々ではあるが、せいぜい真実の断片に触れるられるかどうか程度のものであろう。
 対象の生態、タックルバランスといった、釣りに臨む上での基本知識もいい加減なところにありながら「オレだってこんなもん」と胸を張るなど、謙遜ではなく不遜というものである。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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