勝ち組百敗釣師に続け

 7月27日。

 世間では「ちんぽこ、行く」だか「行け、ちんぽこ」なる、携帯電話を使った下品な遊びが流行っているという。
 まったく空恐ろしい話だ。

 さて、世間とは空間を同じくしながら、別の世界であるこの漆園で、今日もまた“新川で鍛えた本気を実釣をもって示す”べく、ジップベイツのスキニーポップを“実験”ネタとして用意し備えた。
 しかし帰宅後、やはりハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気のため、一寝入りしてからの出発となった。
 起きてみたところ、李立より「これから行く。迎えに行くから15分で準備しろ」という、伝説式脅迫メールが届いていた。
 レジェンドの御威光には逆らえまい、ということで急ぎフィールドへ向かう。

 調布にて合流。
 まずはコイやニゴイと遊んでとりあえずボーズを逃れておこう、と激浅ワンドに入る。
 「今日はスキニーポップが多摩川で釣れるかの実験」ではあるが、やはり釣らなければ話にならない。
 しかし、この日、コイ科の出入りは少なく、李立は「おめえが良いって言うから来てみたけどよお…釣れねえじゃねえか!」 と、伝説式を行使。
 出入りの数は少なくても反応はあって、フェイキードッグにはっきりとしたバイトが出る。が、朕はこの時ドラグを締め忘れており、合わせを決められずばらしてしまった。
 マーならずとも「何やってるん!」だが、熟練の百敗釣師に「だらしがねえなあ」と言われたなら、「あなたに言われるすずあいはない」と反論してやろう。

 水門ポイントへ移動。
 ここは対岸のシャローフラット側から打てるのが理想だが、現状では浸かりが必要。しかし浸かりでは魚を散らしてしまう恐れがある。
 調布側からのアプローチでは流芯を跨いでのベイト操作が求められるのでトップウォータープラグでは攻めづらい。
 実を言えばソルト用プラグ使用の理由はこういったシチュエーションを考えてのことである。飛距離という点ではソルト用プラグで間違いないが、これと思い買ってみて満足ゆくパホーマンスを有していたものは少なかった。現在のところ安心してフレッシュワラに転用できるのはバスデイ、ジップベイツの製品である。

 ポイントに着いてみれば蔡沢と田単が居た。見知らぬ人と思い、こちらに来るのを遠慮していたのだが、こういうことならもっと早くに来て、ポイントをお裾分けしてもらえば良かった…。
 一帯の生命感は濃く、潮回りの良くない今日でも何とかなりそうな雰囲気である。
 李立はザラでナマズのバイトを引き出し、朕はザブラミノーをニゴイに食わせる…が、どちらもばらしに終わる。
 「ロッドが悪いんじゃないの?」「オレのニーズには合ってる」と、伝説式寸劇を演じるだけの余裕がこの時点ではあった。

 いよいよ陽も落ちて、ナマズの波紋が見えるようになる。
 ここ一番の勝負どころであったが朕はバックラッシュに見舞われてしまった。
 「DCでもバックラッシュするんですね」と、蔡沢。「それを言ったら突き落とされますよ」と李立。
 そこで朕は「オレだってちゃんとやってるよ!」と、レジェンドギレで応えた。
 魚は居るが攻めあぐねているうちに、蔡沢と田単は撤退。彼らはかつて登戸に君臨した伝説三輪氏を知っているのだろうか。もしレジェンドⅡがここに居たなら「おめえはそれで悔しくねえのか?」と責められたことだろう。

 その後、しばらく続けていたが、朕は反応すら得られることなく諦めモード。
 李立はプレッシャーが掛かっていても同一ポイントに固執するナマズに口を使わせてはいたが、結局フッキングにまでは持ち込めず「多摩川で○回連続ボーズなし!」という伝説式を諦める。
 気付けば21時を回っている。
 なあに、百度出て二、三度釣れるかどうかという程度の釣ウマのベテランもいたほどだ。今日釣れなかったからといって落ち込むこともなかろう、ということで快く解散とした。
スポンサーサイト

テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード