寡人、伝説の言に遊ぶ

 4月27日。

 カルビン・キャンディが「お前ら嘘ばかりつきやがって…オイ!」とキレるシーンを見て、キレる伝説三輪氏を思い出した。
 レジェンドギレはいうまでもなく天下第一の滑稽さだが、レオ様のキレた演技も絶品だった。
 今まで山崎邦正似の白人ぐらいにしか見ていなかったデカプリオの評価が『ジャンゴ』で大きく変わった。
 というわけで、以前、高修釣具店で発掘したCB001を多摩川で釣れるベイトにするためのリツに着手。
 ラトルルームがこの小さなボデ内に六個もあり、このサウンドが強烈な違和感を発していた。
 いくら優秀な泳ぎでも、これでは産卵期の攻撃的ムードにある時のブラックにしか通用しないだろうと思えていたのだ。
 工作細工の苦手な朕ではあるが抛ってはおけない。
 焼きゴテを当て患部を取り除き、重量調整のためどうしても必要なラトルには防音処理を施し、防水を兼ねた光の透過を遮るための塗装をして手術終了。
 「今日はラトル抜きしたCB001が多摩川で釣れるかの実験」と、ノーフィッシュを食らったときの言い訳も用意できたことで、昼過ぎに出発。

 明るいうちはシャローフラットにボイル発生を期待してみようと登戸入り。
 登戸の人出もだいぶ少なくなった。
 土日祝日はどうかわからないが、これでは万が一名物三輪が降臨したとしても身の置き所が無いだろう。
 朕はレジェンドⅡのためにひそかに悲しんだ。
 ポイントには師匠と先日話したブレードクロス開発者知人の姿が見える。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、師匠にあいさつし、今日の様子を尋ねる。
 バイトは出たが掛け損ねたとのこと。
 「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」である。
 開発者知人氏が魚を掛けているのが見えた。
 どれどれと近寄ってみればペケニシモではあるがしっかりスモールマウスだった。
 馬の背落ち込みにアンダーショットリグを入れ、本日二匹目の釣果とのこと。
 朕には出来ぬことでの釣果に「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」といって関心のないふりをするしかなかった。
 その後、この一帯にボイルを発見できないまま夕刻が近付く。
 師匠は帰宅。朕はエリア変更することにする。
 途中、蔡沢さいたくに会う。
 先程まで対岸側にいて、向こうは釣れていたとのこと。しかし、釣ったのは周りの人間であって、蔡沢自身は「突き落としてやろうか」状態だったようである。

 “昨日釣れた”ポイントへ。
 風向きが望ましくない方向に吹いていたが、激浅の緩みにアユは集まっていて、コイの出入りも見える。
 しかし魚が足を止める場所は馬の背向こうの本流筋。
 朕のキャスティング能力と軽量ルアーをキャストすることをメインに組んだタックルではベイトを送り込めない。
 まあ、アユの魅力には抗しきれないだろうから、と陽が落ちてからの動きを待つ。
 そしてナマズも足元に現れるようになり、チェイス、バイトともにあり、ラトル抜きをしたCBにもバイトが出る。
 駄菓子菓子…。
 「釣れましたか?」「アタリはあるよ」から進展は無く、こちらの集中力も途切れるようになり終了。
 「新川で釣ったことないやつは大したことねえなあ…オイ!」と、新川で釣ってた割には大したことのない人に罵られかねない結果となってなってしまった。

 ※つげ義春『ねじ式』より
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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