伝説の名物懐かしむ年の暮れ

 12月29日。

 この前釣れたから、というわけで再び登戸へ向かう。
 先日に比べれば穏やかである。期待値は先日より高いが、一方であの状況でブラックがバイトしてくるのはナマズが動けないからなのだろうと思われ、この日は完全にバスフィッシングモードで臨む。タックルは前回とまったく同じではあるが。

 現地には既に李立が到着していたので朕は「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、いい、「多摩川は見えてくるものがないのう」と、李立が返すという、お定まりのやり取りを交わす。
 橋の上から見た地形の変化を伝える。先日の大雨でシャローフラットは更に広がったようである。ということで橋よりやや下流にポイントを求める。
 ボトム寄りをスローに、丁寧にトレースしていくが「釣れましたか?」「アタリはあるよ」の残念な方のパターン。すなわち、シンカーやルアーがボトムの変化を捉えているだけのこと。これをアタリと勘違いして大アワセをくれてしまうのがレジェンドⅡだ。
 とはいえ、水深のある場所のストラクチャー、カバーはやはり外せない。そもそもスローな魚を狙おうというのだから、反応が無いからといってすぐにこのやり方を捨てるわけにもいかないのだ。
 辛抱強く魚の停まりそうな場所を求めていく。

 しばらくすると下野さんの友人の公孫戍が通りかかる。
 下流部でセニョールが40クラスのスモールマウスをキャッチしたという。
 今年のセニョールは完全にバサーだったようだ。

 それぞれがそれぞれの場所で探りを続けていたが反応を得られる者は無く、やがて日没近付く頃、セニョールと張横もこちらにやってきて、一同が登戸に会する形となる。
 セニョールが「良いお年を」と言って帰路に就こうとした時、下野さんが「バイトくさい」と呟く。
 やや間を置いて下野さんを見ればファイト中。友人の夏候章が「バレろ~」と囃したてている。
 どうやらなかなかのサイズのようだ。
 巨ゴイか、ナマズか。
 ナマズなら「突き落としてやろうか」である。
 寄せてみればスモールマウス。下野さんは、今年、この一尾で梁山英雄の数に一を追加したことになる。
 あまりにも恰幅の良い魚のなので測ってみたところ残念ながら50には達していなかった。
 しかし、これぞ殊勲の一尾というもの。
 他人様の釣果ではあるが、朕は写真をちょうだいした。
 ヒットルアーはヤマモト・イモとのこと。
 朕は「今日はミートヘッド使ってたから釣れなかったのかな」と言い、李立は「オレもドライブスティック使ってました」と、釣れなかった理由を明らかにし、公孫戍は「イモ買ってこなきゃ」と言った。
 釣れなかった者たちはそれぞれにたわけたことを言い合いながら、釣った者の功を讃え解散となった。

 おおよその顔ぶれが揃ったこの日の登戸だったが、世間が年末休暇に入っているであろうこの日も、登戸名物は見えなかった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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