灼熱の中に一陣の涼風

 3月20日。
 地下に封じられていた朕は、この日、地上の仲間達からの通信を楽しみにしていたが何の音沙汰も無い。苦戦しているのが窺える。
 秦明、李立も状況を捉えきれず、バギーのおっちゃんもミラクルをカマせずという、ルアーフィッシングの中~上級者にある連中が苦悩の中にあったこの日。

 カマしてくれたのは穆春だった。
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 状況が見えぬとき、より確率の高いベイトをひたすら投げ倒すという、朕がラージマウスを追いかけていた頃用いていた究極のノーフィッシュ回避策をやっていたようだ。
 このような時、朕はラトリンラパラやSRミニなどをよく選択していたが、所変わり、穆春が選んだのはレアリスであった。
 
 3月21日。
 この日から、PC立ち上げ時には潮見表をチェックすることを自らに義務付けた。
 平均の気温は上がっているが、総合的に見て安定しているとは言い難い。
 ナマズの動きも絞れず、次の好機を待つしかないのかという気運が漂う。
 更に、この日は長潮。
 朕が地下を出られる時間帯に干満の曲線はいい具合に現われているが長潮である。
 諸要素が積み重なっての釣果とはいえ、潮汐、月の引力の生物への作用はあまりにも支配的であることは間違いない。
 条件が揃わぬときに頑張ってみたところで無駄であることを知りつつも、フィッシングの魅力に取り付かれている我々は、悪条件にあっても確実にそこに来ているマルタを狙ってみることにした。

 現地に着き、様子を見てみるが、やはり状況は芳しくなく、李立がコイ一本、マルタ三本という、マルタ狙いのメソッドを開眼した者にしては冴えない釣果。
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 朕はバイトすら得られない。
 李立の診断によれば、ベイトを動かしすぎているのだという。なるほど、肉食性はあっても常に積極的なフィッシュイーターというわけでもない魚に好適でない月の作用であってみればノーバイトも当然のこと。

 渋い状況が続く中、マルタ狙いのメソッドに飽きが来たところで、とりあえず何でもいいから釣ってやろうとハードベイトのドリフト釣法を止め、巻きの釣りで偶然性を求める能なしの釣りに移行。すなわち考えることを放棄した、お手上げ状態ということである。
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 そんな時に力を発揮してくれるのはやはりラパラだった。SSR8にヒット。とりあえず朕もノーフィッシュを免れはしたが、クオリティの低い“釣れてしまった”魚である。

 一方、この日単独で探りをしていた穆春から、ここより下流の流域でボイルを発見したという報が入る。
 この時期、あのエリアでボイルとは。シーバス?スモールマウス?
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 我々の興奮をあざ笑うかのようにヒットしていたのはマルタ…。

 全員ノーフィッシュを免れはしたが、長潮の威力を思い知らされるのであった。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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