遮るものなし

 2月19日。
 貴重な一日外出日。
 しかし、不運にも雪がちらついていた。過酷な地下労役の疲労ぬけきらぬうえ寒気に覆われているとなれば意気も上がるはずもなく、半病人のように床に臥していた。
 そんな日であってもフィールドに出向く、天晴れな大馬鹿野郎がいた。
 穆春である。こんな日でも餌を求める貪欲なコイを得てノーフィッシュを免れていたとはさすがコイ師。コイの釣り方というものをよく心得ている。ナマ道に入るまでは、単なるお調子者のバカだと思っていたが、良い意味でのバカ者だったようだ。
 しかし、いかんせんコイ。朕は興を覚えず、再び床に就いた。

 2月20日。
 貴重な外出日を臥したまま、うつうつとこころたのしまず過ごし、再び地の獄に落ちていたこの日。
 陽は中天に昇り、いよいよ大気も温まり、機少ないこの時期ににわかに機の到来を感じるも、いかんせん地下の住人。明日なき獄の中。
 朕は己の陥った境遇と、この不運にとりつかれる以前の日々を思い出し、はらはらと涙を流した。
 そんな獄中に届けられた、この道中に知り合った仲間達からの便り。
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 李立は束の間の上向きに回遊を始めた個体を水中に探り当て、またしてもレアリスでナマズをゲット。
 穆春はシュリルピンを使い、サイトフィッシングで仕留めたという。
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 しかし、何でこの年代の若者がシュリルピンなんて持ってるんだ?朕がラージマウス一辺倒だった頃に愛用してたルアーじゃないか。

 何はともあれ、彼らはルアーじゃ釣れないからワームを使うなんてバカなことを抜かす大人の釣り人より、よっぽどルアーフィッシングを理解しているといえるだろう。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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