三進一退

 5月25日。
 帰宅がやや遅くなっていたので、始めからナマズ狙いに絞りホームへ向かった。
 本流筋の水はまだ悪い。
 先日の雨の勢いは大したことのないものに思われたが、流域一帯の雨量を考えればこういう事態も起こるということなのだろう。

 ワンドを見れば、相変わらずベイトは濃い。
 ライトグレーレンズの偏光グラスでも水中はよく見えるが、コントラストで変化を察知するライトブラウンに比べるとどうしても弱い。
 
120525cat.jpg

 先日の冷え込みの伴う雨と、本流筋に停滞する悪い水の影響だろう。ナマズの寄りは悪く、この一本を釣るまで時間は要したが、今の多摩川では苦戦してもノーフィッシュのほうが珍しいのだな、と実感。

 5月26日。
 サイトマスター到着。
 各種小道具類を補充したのちホームへ。
 相変わらず本流の水色は悪い。当然のエッジを意識したカバー狙い。
 李立やぢょんは、朕がいきなりフィネスワーミングから始めたことに驚いていたが、タフコンだからフィネスという安易な発想ではなく、予測される状況下で、これがベターな攻めであると判断しての選択だと説明。
 ぢょんは李立の小物釣りの師匠と共にエサ釣り。李立が朕の考えに便乗というかたちとなった。
 李立と共にエッジと目される一帯をダウンショットリグで丹念に探っていたところ、グループで来たバサーがやってきて、中の一人が言う。
 「みんなワームやってるな。おれはルアーに拘るよ」
 バカだ…ルアーにこだわってるからワーム使ってるんですけど。
 李立がくすくす笑い、このことを指摘。
 朕がひきとった。
 「あんな程度の連中がたくさん居てくれるから、こんなにプレッシャーの掛かったエリアでも、まだオレ程度のやつに釣れる魚がいるってことなのさ」
 ただ、こんな程度の連中だからなのか、彼らの隣で釣りをしていた李立がいうにはこやつらネストを釣ろうとしていたようで、シーズナルな生態に対する無知はともかくとして、その性根がいただけぬということで、彼らにフックをたかられた李立は体よく断ったそうである。天晴れ!
 ガキだと思って偉そうな口を叩いてくる大人連中は結構多いようで、その愚かさは悲しくなるほどだ。得てして、そういう連中に限ってヘタクソが多いというのも頷ける話。

 ぢょんはしばらくエサ釣りをしていたが、師匠いわく「悪い水が流れこんでくるものだから、魚が寄ってこない」とのこと。
 これによりぢょんはエサ釣りを止め、ルアーマンに転身。
 しかし、エッジと目されるエリアもぱっとしない。
 まだまだ明るい時間帯だが、水の良いワンドの様子を見に行く。

 ワンドの魚影は濃く、濁りの侵食と上昇傾向の気温により、早くもナマズが差して来てるかもしれないと期待しオリザラを引くが無反応。
 早すぎるのか、ワンドに至るまでの障がい・・となる悪い水の作用なのか。

 ワンドへの張り付きを諦め、我々は良い水を求め中洲を遡った。道中、バスが釣れないからナマズ狙いに切り替えたという二人組も加わり探索を続けたが…結果虚しく。
 しかし、梅雨明け後に熱くなりそうな興味深いストラクチャーが出来ていたので、記憶に留め置く。

 結局日暮れ時となり、ワンド、エッジと攻めてみるが、朕もぢょんも所用のため李立を残し撤退。
 三度多摩川へ出れば、そのうち一はノーフィッシュという壁はまだ破れずにいる。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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