徒然なる領域にて

 3月17日。
 エスポワール、幾たびかの出航。
 その前日、樊瑞が地元でシーバス狙いでゲード外道を仕留めた。
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 ゲードとはいえ、このクラスのクロダイなら満足であろう。

 関東エリアの陸っぱりは何を狙うにしても、様々な人為的要素が地方に比べアングラーに厳しい。
 ケソが昔CMで謳っていた「プレジャーフィッシング」には程遠い現実。
 しかし、東京湾に船で出れば、世界一シーバスの魚影が濃いともいわれるエリア。プレジャーフィッシングも絵空事ではなくなる。
 この日、オレも偶然土曜日が休日となったためエスポワール乗船が可能となった。
 公孫先生と史進と合流。
 まだ漆黒の空の千葉の朝。空が白むまで、周囲を見ていたが、昂ぶる気持ちのためか「今日はイケる!」という気分が充満してくる。
 天気予報、潮の動きをチェックしてみたところ、終日の雨、加えて長潮…。
 「どうしたの?」と聞かれ、オレは答える。
 「Nothing…」
 さながら、特別追跡車を強奪し、追ってくる警官を蹴散らし、絶好調だったナイトライダーが、マックスと対峙した後に陥った心境になる。
 しかし、群れを見つけることが出来れば何とかなるんだ!と、自らを鼓舞し、海原へ出るが…。
 やはり自然の動きはあくまで理に適っていて、一切の兆候も見えず。
 漁師が出漁しない潮回りに、素人のオレらが魚を得ることなど、設定Cの沼を攻略するにも等しいことなのだろう。しかし、出航できる機会は限られているそれぞれの身の上。行ける時間があるなら行くしかないのだ。たとえそれが徒労であっても。
 加えて、雨と風による寒さで、ノーフィッシュのまま午前中で集中力が切れる。
 やるだけはやったという充実感はあったが、初ボートシーバス参加となった史進、プレジャーフィッシング味わえず。

 帰路、すき家にて反省会。
 「ダメ」を予測できても、行ける限り行けずにはおけないジャンキー気質が敗因だよな。
 ならどうする?
 どうしようもならねえよ!機会があったらまた行こうぜ!
 
 結局、反省などない懲りない奴らであった。

 3月20日以降。

 潮回りと出航のタイミング、広い海原での捉えどころのない正解エリアの割り出し…何かと思うに任せぬボートフィッシング。ハマれば関東陸っぱりでのちっぽけな釣果がアホらしく思えるほどだが、現在はかなり運頼みの要素が多い。
 ノーフィッシュの日も多々あるが、自らの目で追いかけていく陸っぱりのほうがゲームの形にはなっている。幸い近所の多摩川は、意外にもゲームが成立するだけの魚をストックしており、ナマズ、スモールマウスバスを狙うなら、実にやり応えのあるフィールドであることが、去年からのフィールドワークの実践で判明した。
 3月20日は娑婆では祝日であったようで、先行していたぢょんの話では、登戸は大層な人出だという。
 いつの間にか、人と世の中がすっかり厭いになってしまったオレは、ハイプレッシャーの登戸を避け、クリアウォーターを取り戻していた宇奈根にスモールマウスを求めに行った。
 
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 しかし、この日はマフィア共が盛んに活動しており、強烈な濁りを作り出していた。
 まったく「犯した罪は許せても、その性根は許しておけぬ」というやつである。
 このような状態では、ハイプレッシャーであったとしても水の状況の良い登戸エリアのほうが望みが持てる。
 移動。気軽にポイント移動できるのは機動力のある強みだ。

 ぢょん、李俊、李立らと合流。
 先日の日曜日、暖かい雨の降る中、李立は4本のスモールを釣ったという。
 この日も李俊は1本釣っているという。

 澄み気味の水と水面の像をぼやかす風の存在はこのエリアでのヒットの条件だが、回ってくるタイミングだけは読みきれず、フィネスリグでボトム寄りを流しながらひたすら待つという展開を強いられる。メソッドこそ違えどシーバスの回遊待ちの釣りと似ているが、シーバスのほうが来る兆候を視覚情報で得られるだけ、まだ集中力を保ちやすい。

 おおよそヒットの条件は掴みつつある。
 十分に光が水中に行き渡る光量。太い流れに絡むカバー。澄み気味の水。水面を攪拌する風。
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 オレは回遊が来るまでフィネスワーミングをやり通す集中力が続き得ず、ノーフィッシュが続いているが、以上の条件が整うと李俊はこのように必ず結果を出している。
 回遊のタイミングを知る視覚情報を読み解けさえすれば“他人の褌で相撲を取る”ようなことをせずに済むのだろうが、それは長きに渡る、フィッシングライフにおける永遠の課題となりそうである。

 ナマズのほうはというと、未だに回遊ポイントに現われぬことを訝しんで昨年の記録を見てみると、安定して釣れ出すのは4月に入ってから。どうやら、こちらの気持が季節を先行していたようである。
 アユが目立つようになるまでフィネスフィッシングに本腰を入れるのが妥当なようだ。
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 というわけで、フィネスフィッシングといえば8~6lbのモノフィラメントライン…ということで、モノフィラの決定版といっても過言ではないトライリーンを、ペリカ生活ではあるが6~12lbまでを追加購入した。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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