ナイスピース

 2月24日
 この前日、前々日とスモールマウスの探りは続けていた。
 回遊ポイントに回ってきたときしか釣れない、というのがどうにもいただけなかったからである。スモールマウスの大きな水塊の深場を好むという習性はアメリカンバスフィッシングの文献に書かれている。
 ならば、岬状に伸びるシャローフラットからこの一帯で最も水深があるであろうポイントにつながるエリアが最もスモールマウスを得易いのではないか、と予測し、キャロライナリグを組み、狛江側からアプローチを試みた。
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 しかし、思った以上にシャローフラット部は広く、オレのキャスティング能力ではルアーを本流ディープまで届かせることが出来ず。
 結果がどうあれ、ここを納得ゆくまで攻略するには最低でもニーブーツが必要なようだ。しかし、生息数さえ怪しいターゲットを相手にそこまでする価値があるのか、というところ。
 雨による濁りの発生の条件下では、やはりフィネスワーミングは効力を失っているようで、この一帯のフィネスアングラーの中では確実に抜きん出て上手い、例のベイトフィネ師もノーバイトという状況。
 聞けば、彼はオレと同年代。でもってバブル期の生き残りだから、なるほど伊達ではないキャリアとスキルを持っているわけである。
 ナマズのほうはというと、連日その姿は確認していながらプレゼンテーションしたルアーを見て、逃げていく始末。おそらく以前、ラインブレイクでバラしてしまった個体ではないかと思われる。二匹、三匹とその姿を確認できるようになるだけの状況にならなければ厳しそうだ。
 しかし、この日は発勁での“ハナクソみたいなジグヘッドの釣り”が控えている。型を見るのは至難だろうが数釣りは楽しめるさ、とベイトフィネ師と歓談を楽しむという余裕ぶり。
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 かくしてその夜、公孫先生と合流し発勁へ向かう。狛江を出る段階で雨はぱらつきだしていて、水通しの良くなった高級モントベルカッパでは大いに不安のあるコンデション。道中も所により強い雨が降る場面も。
 しかし、そんな不安も数釣りさえ楽しめれば些細なこと。
 現地へ着けば、水位はかなり下がっていて魚の気配は薄かった。
 下がった水位が魚を別のポイントへ移動させてしまったのか、急激な雨が活性に影響しているのか。とりあえず釣れる発勁にて大苦戦の、二人がかりで4尾という結末。
 
 その後、オレは寒さと濡れの影響か、風邪をひいてしまう。うなされて満足に動くこともかなわずにいたが、翌日のエスポワールに乗船しなければならないという使命感でどうにか釣りが出来るだけのコンデションは取り戻す。

 そして、かねてより休日を指定してまで得た、エスポワール乗船の日。
 2月26日。
 産卵を終えたシーバスがシャローへ、湾奥へ向かうであろう状況。
 肝心の産卵エリアについては風説だけで、どこなのかまったく絞れていない状況。それでも、ラージマウスバスの習性と置き換えながらいろいろと予想してみるのは楽しいものだ。
 シーバスの産卵場所はディープであるのは定説で、実際その通りなのだろう。
 産卵を終えて体力が十分ではない状態で、バチを食いまくり体力回復行動に出るのなら、シャローエリアとディープエリアを結ぶ身を寄せることの出来る強いカバー回り、とまで予測し、アクアラインの橋脚周りなんてどうだろう、と、途中魚探の反応を見ながら流し打ちし、アクアライン周りに到着。

 駄菓子菓子…速過ぎる潮の流れにルアーコントロールもままならず。
 一度流れの変化にルアーが到達したときにバイトらしきものはあったが、二度とその付近へジグを落とすことが出来ず。ディープを攻めきれぬなら、シャローレンジに手を出してみるかと引いてみるが、こちらは無反応。
 このエリアが正解の場所かどうかを判断する以前の問題であった。

 この日は午後から風が強くなるとの見込みだったので、避難の楽な港周りへ移動。
 メバルの期待が持てるテトラ帯へ。
 しかし、テトラは岸際に敷き詰められているだけでそれほど範囲は広くない。ボトムの基本マテリアルが砂ということもあり根魚は望み薄という感じ。
 それよりも、二月のうちから小櫃川河口でシーバスが揚がっているのだから、シャローに入ってきてるかもしれないシーバスを狙おうじゃないか。
 シャローで捕食するなら、テトラ帯を平行に流すより、待ち伏せポイントとなるエッジの部分でしょ。とりあえず角までルアーが届く距離まで船を移動してくれとキャプテン公孫に頼み、テトラ帯の端が窺える位置へ。
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 そして、その読み通りシーバスは釣れ「やっぱオレはシーバサーなのだ!」と吠えたはいいが、かっこよかったのはここだけ。
 この結果から、岸から狙うような、岸からでは入れないようなポイントを中心にキャストを繰り返すがシャローエリアで反応を得られることはなかった。
 結局、潮位が上がりマリーナに帰れる時間になるまで、まぐれを期待してのキャストを繰り返すことになった。
 そんな中で気付いたのは、ボートでのジギングを意識して買ったASR866Cジグ&フロッグモデルが、乗せの釣りも可能なテーパーであることだ。
 『』の店長が言っていた「スイムベイトにもいいよ」というのは本当だった。
 元々重いルアーをキャストするためのロッドだから、アンタレスとの相性もよく、この日用意したタックルの中で最も飛距離が出た。
 結局、確信のないキャストに結果が伴うことはなく、シャローが活気付くシーズンにもう一度土日休みを取って臨むしかないな、と帰港。
 
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 小櫃川河口域には何と四人ものウェーディングアングラーが。この寒さの中、ここまでしてやるってことは、それだけの見返りが得られるからだろう。
 この寒さ中に晒されていたせいで、良くなかった体調が再び悪くなり、帰港後すんなり帰路に就いたオレらだが、もしオレの体調がよかったら、渋る公孫先生を説き伏せ、この後陸っぱりでシーバスを狙ったことだろう。

 
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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