定説 変動性POW理論

 捏造騒動。
 今尚、盛り上がる話題。
 捏造疑惑の拡散、各種叩き煽り、不買運動、セミナーでの追及など景気の良い檄文から、ファンに対する裏切り行為は許せない、業界の不正を暴く的な、興行スポーツを「八百長だ、けしからん!」と言うかごときの非難に至るまで“フルボッコ”は止まらない。
 ちょっと待て!
 お前ら、こんな楽しいネタが舞台から消えちまったら寂しくはねえのか?
 プロレスだって、ミスター高橋が裁いてたからこそスリリングで面白かったんじゃねえか?
 まあ、ミスター高橋が活躍してたガキの時分には「またお前かよ!?」と、不満たらたらだったオレにそこまで言う資格があるのかは甚だ疑問だが。
 とにかくみんないい大人なんだからさ、もっとマッシッブを楽しもうYO!
 魚を騙す商品を作るのが本筋であって、消費者を騙す商法を用いてどうする?という突っ込みも正論ではあるが、本気で魚を騙そうとしている消費者なら、商品の真贋ぐらい見定められるでしょ、ってとこじゃねえの?
 例え、騙され、掴ませられたとしても、それはそれ。この面白い世界を守るための共益費、ホンモノを見定める目を養うための授業料と思って笑ってやれよ。
 
 かつて、ロッド&リール誌面に現れ、得意気に珍発言してたのを見てた頃は「コイツ何者よ?」って思ってたもんだが、今となれば完全に擁護派なオレ。
 レイド商品に興味はないけど、こんなに楽しませてくれる人、ポイしないでね。

 11月27日。
 今回はこんなことを書こうとは思ってもなかったが、9月以降、ションベン臭い2ちゃんねるのカナモスレを見るのが日々のささやかな楽しみになっていることとて仕方がなかろう。
 本題に入らなければ…。
 久しぶりのエスポワール乗船である。
 エスポワール自体は既に何度となく出航していて、その釣果の恩恵に与ることもしばしばであったが、今や土日祝日とは無縁の生活をしているので便乗はできずにいた。
 また、出航は気象条件にも左右されるので、前もって休日を押さえても、流れることがある。
 幸い、今回は押さえた休日に気象条件も合い、便乗できたという次第。
 何度かボートゲームを経験することによって、実際どういうものが求められるか理解も進み、いずれはオレもボートを持ちたいと思ってはいるが、沼を攻略する以外、方法は無い。
 ボートはあまりにも現実離れした夢想だが、せめて近郊エリアを自在に駆け回れるクルマかバイクは持ちたいものだが、それすらも高嶺の花となっているヨンゴーライフ。
 まったく…あの時以来、アイルランド人、ショーン・モロヘヤの生き様が他人事じゃなくなっている。
 「…何もかも無くなっちまった…お前ぇ、肚の底じゃオレの事笑ってんだろ?べらぼうめ!」
 思わず『燃えよ!カンフー』ネタに脱線してしまったが、とにかくボートゲームである。

 今回は、シーバスゲームではなく、先日の出航で公孫先生が好感触を得たという砂底地帯にある漁礁ポイントでのゲーム。一帯の水深は10メートル前後。コチ、マダイ、根魚の類が居ついていることが予想される場所だという。
 潮流と水深の関係から、2oz程度のインチクがオススメとのことだが、タックルバランスを重視するオレの手持ちでは、バーチカルで1oz、キャスティングで3/4oz程度のルアーがバランス的に限界のウエイトだろう。
 そういうことをストレスフリーで出来るタックルといえば、普段は中量級ファーストムービングからフィネスまでこなす、最近はこればっかのロッドASR824S。リールはメインにパワープロ20lb、リーダーにムービング系でシーバスをヒットさせた時のバラしに対する危惧を感じながらも、ボトムを舐めるような展開も考えられたので、フロロ14lbをセットしたエアノス3000をあしらった。
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 ルアーはメタルジグ、ワームの他に、機会があればやはりシーバスを狙いたいのでプラグやブレイドベイトも用意した。

 さて、朝となり、断金亭まで公孫先生の迎車。
 オレは恐れ入り、
 「たとえ荷駄を抱えていようと、釣りができるなら駅舎まで行くことになろうとわたくし、いっこうに構いませんのに。わたくしのごとき武運拙く、無学無才の者にここまでしていただけるなんて。来世は畜生に生まれ変わってでも犬馬の労を尽くしましょう」
 公孫先生が押し止めていう。
 「ドラゴンどの、あなたはわたくしの師匠。何もかしこまることはありますまい。どうか顔をお上げくださるよう」
 オレは尊卑のけじめをわきまえる男。
 「そうおっしゃいますな。確かにこちらの世界に導いたのはわたくしではございますが、頻度はともかく、実際の狂度でいうならば、今やあなたは遥かに上。その恩恵をかたじけのうできたからこそ、今回の機にめぐり合わせたというもの」
 公孫先生がひきとった。
 「師匠にそのようにおっしゃられては、不肖の弟子であるこのわたくし、身の置き所もありません。ここはひとまず、張教頭との合流を第一としようではありませんか」
 「いかにも妙案です」
 と、道中、シマヤ釣具に寄り、公孫先生エサ補給。オレは何も買うつもりはなかったが、CD7のクロームカラーがあったのでリアクションバイトしてしまった。

 かくして木更津到着。既に張教頭は現地入りしていた。全員集合。剪払。
 「教頭どの、お久しゅうございます。ときに、あなたは多年、鍛冶を生業とされておられるとか。ならばその技能でメタルルアーの製作が可能なのではないでしょうか」
 「ドラゴンどの、ご心配なきよう。わたくしふつつかながらも常に次回の釣行を考え、専門番組を見倒すという具合。ルアーとまではゆかなくとも、リグの類は作ってやろうと目論んでおりますわい」と、豪傑笑い。
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 まあ、何とものんびりした調子でエスポワール号出航。

 まずは、よくアジが回ってくるという一帯を打ってみる。水面は小波立つものの、総じて穏やか。
 魚探からも視覚からも期待できる情報は得られず、一通りルアーを流して移動。
 本命ポイントとされる漁礁エリアまで、魚探に何か映っては、止めて流し打ちというスタイルで進むが、あらゆるインフォメーションがこちらに非協力的だと見て取れた。
 本命ポイントがダメなら今日はボーズか…と、諦めムードが覆う中、海堡を越えた辺りで船の進むわずか先にボイル確認。
 ここまで何の兆候、気配も感じられなかった一同に射す希望エスポワール
 「サバでもいい」懇願を込めたキャスト開始。
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 様々なアプローチを試みるが、ここでは長くルアーフィッシングに打ち込んできたオレに一日の長があった。メタルジグの表層ジャークに好反応。
 しかし、彼らが追うのは5センチ程度のシラスのような魚。加えて、ルアーを見破るのも早く、オレの使用タックルではコールアップした後のトリッキーな誘いを演出しきれず。
 ボイルは頻繁に起こっていたが、手に出来たのはイナダ二本とダツ一本だけ。
 魚の活性は高かったが、本命ポイントで手堅く食料を調達したい二人の意見と、適切なタックルがなければ攻略しきれぬと悟ったオレの意見が一致し、本命ポイントへ。

 しかし、自然条件の推移はこちらの願い通りにはいかぬもの。前回良かったから今回もいいとは限らないのはよくあること。
 オレはメタルバイブ、メタルジグ、ワームで大雑把にレンジ分けして探り、公孫先生はサビキを置き竿に、インチクでボトムを探り、張教頭は底をエビエサ、やや上の位置にエギを組んだリグで探っていた。漁礁が何らかの状況変化で魚を寄せる力を失っていたのだろう。本命ポイントでもノーバイトが続く。
そんな中、張教頭がアオリイカを三杯ゲット。イカについてはあまりにも学習が足りないので、オレには判断のしようも無い。
 何はともあれ、さっきのボイルでのオレのショボい釣果でお終いという事態だけは避けられ一安心。
 やはりポイントに入るまで、常に木ではなく森を見て行動すべきなのだと痛感。いかに見ること、考えることが重要な作業であるかを思い知らされた一幕。

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 晩秋の日暮れは早い。
 15時も近付く頃には、空色が暗さを帯びてくる。このまま帰港するのも悔しいので、最後にどこか…と、近辺で最も海流がはっきり現れるであろう海堡と海堡の間の一帯へ。
 果たして、一帯には湾内へ向かう流れと、外へ向かう流れが存在していた。
 まだ大多数のシーバスはシャローエリアや河川で活動していると予測できるが、流れが強く現れている場所なら、こんなところにも群れが回ってくるのではないかと期待し、レンジ、方位を変えてキャストを続けるが結果むなしく…。
 このエリアも違うのか、と途方に暮れていたところ、一つテンヤでボトムを攻めていた張教頭がコチをゲット。
 ここまでだな、とストップフィッシング。
 できれば、ドン♪ドン♪50POW!60POW!とやりたくはあったが、1POWの寸法が水増し変動性であるということ。或いは、まぐれで爆釣できても、偶然で得られる結果というものは次に生きるキーを見失いがちなもの。
 釣果自体は振るわなかったが、何かと勉強になることが多い釣行ではあったが、同時に、年にそれほど無い青物の機会の為に専用タックルを揃えるべきなのか否か悩むことにもなった。

 帰宅後、遂に待望の、ゼルのトップウォータースペシャル・TAS783Cとフラットラップ6到着。
 いよいよ12月に入ろうかというところだが、河川残留シーバス、ルアーを無視する宇奈根のスモールらしき魚影、冬でも可能性のあるナマズ、ハナクソみたいなジグヘッドでの釣り、と、まだまだ熱い季節は続く。
 
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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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