Takasaki Fatass

 聖書は、この世のこと、この世を生きる知恵について何でも書いてありなさるまことにありがたいもの。
 最近の再読で「なるほど、妙!」と感銘を受けたのがこの諺。
 “楽しみきわまって悲しみ生じ、わざわいきわまってやすらぎ生ず”
 崩壊が始まり、今の境地に至るまでのオレをたったの二句で言い表している。やはり、我が聖書『水滸伝』は比類なき永遠の書だ。

 今週は火曜日が休日で、友の花和尚・紅蠍も火曜日が公休日とのこと。先日見たという『警察故事続集 クーロンズアイ』の興奮冷めやらぬ様子。
 「アパアパ」とのこと。
 とうぜん、オレもジャッキーファン。ははん、あのおしのことか。ならば…「アパアパ!」と返答し、西湖行きが決定した。それにしても、マギー・チャンは偉大な女優だ。アクション女優と言われるジョリ姐やミラジョボなんて目じゃないよな。脱ぎっぷりのよさが無ければ、足元にも及べまい。
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 話を本題に戻そう。
 かくかくしかじかにして、西湖行きが決定し、西湖といえばライブベイトフィッシング。都落ちの際処分してしまったベイトキーパーを買い直し、もろもろの小物も買い揃え、ペリカ散財!
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 火曜早朝。
 狛江断金亭に紅蠍到着。
 「アパアパ」と、一通りの挨拶を済ませたのち、レンタカーのナンバーを見れば高崎ナンバーだった。成増で借りたはずなのに何故高崎ナンバーかと訝り「アパアパ」と問うてみたが「アパアパ」と返ってくるばかり。
 何はともあれ、江湖にあってその大名を知らぬ者は誰一人とて無い伝説の男、マー由来の地を思い起こさせるものに見えられたのはひとかたならぬ喜び。おのずとンションも上がるというもの。
 マーゆかりのアイテムに触れえた喜びからか、車中会話も大いに弾む。
 「アパアパ!」
 ユミングは『中央フリーウェイ』なんて歌ってるが、金取られるうえみみっちい世間の縛りに支配された、何が自由なのかわからない道を走り、二年ぶりの富士五湖、西湖へと至った。
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 さて、この日、湖岸を見るに、シャローというシャローにたむろする無数のヘラ、そして季節柄かヘラの卵を狙ってか多数のギルがいたが、ミノーシェイプの小魚、サイズを問わずのブラックはほとんど見ることがなく、ネストであったと思われる痕跡が見えるという状態。今、ほとんどのブラックはアフタースポーンなのであろう、という仮説を立てた。
 ならば、回復した大型の個体がライブベイトに反応してくるのではないかと期待し、まずはギルの確保を行う。
 この日のギルは、よっちゃんイカには積極的なアタックをせず、最初の一尾を釣り上げるまで予想以上に苦戦してしまったが、釣り方がわかってしまえばどうということもなく、40アップを五尾釣るだけの数を確保し、いざライブベイトフィッシング!!
 駄菓子菓子、らしき場所にギルをプレゼンテーションするものの、ブラックはいっかな現れぬ。様子見に来る標的の範疇外のサイズのブラックさえも現れない。
 連日の雨による冷え込みによるものというより、アフタースポーン期にある無気力状態に雨による水温低下が絡んだとみるのが正しかろう。とはいえ、水温低下の影響というものは皆無に等しいと考えられる。何故なら、水温低下に弱いはずのギルはそこかしこにいたのだから。ブラックが見えない決定的要因はやはりアフタースポーン期ゆえなのだ、という結論に達する。
 こんなコンデションの時には、いわゆる“お粥パターン”ということは経験上わかりきっていて、産卵行動によって体力を使い果たしてしまった魚は然るべき場所に身を寄せながら、ひたすら体力の回復をまっているのだ。そこに小型のワームを使用したライトリグをプレゼンテーションし、拾い上げて行き、その中に良型が混じれば…というような釣り方がストロングになるのだが、ワーム使用禁止のレギュレーションは守られるべきだろうと思う派の我々は、もはやお手上げ状態であることを覚悟してしまった。
 スモールラバージグ&ポークリンドや、フェザージグの使用という対処法はどうか、とも思わなくないが、見た目のフィネスさよりも、ソフトプラスチックベイトの持つ質量こそがワームを使ったフィネスフィッシングの肝と考えるオレにはどうも手が出せない。特に、スローに誘うようなコンデションにあるのであれば視覚効果だけでは弱いような気がしてならないのだ。
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 ほんとうの湖の中の現実は当の魚しか知る由もないのだが、攻める側の人間からすれば明らかに良くない状況。千夜釣行の常套句“タフコンデション”だ。
 そんな中、紅蠍、ライブベイトで写真の43センチのブラックをゲット。さすがは花和尚、というところ。
 だが、これとてアフターの痩せた魚。際立って体力がある個体のため、このボリュームあるベイトを捕食する力が残っていたのであって「エサだから簡単に釣れる」という見方はおおいに誤りである。ライブベイトフィッシングが常にストロングではないということを証明したに過ぎない。
 昼食は花和尚どのの格別の配慮にあずかり、おおいに飲食を満喫したのち、ライブベイトフィッシングがストロングパターンたり得ぬと判明してしまった以上、サイズの如何を問わずシャローに上がっている無数のヘラに混じってごくたまに見えるブラックとの事故的遭遇を期待するしか法は無いと悟り、図らずもハードベイトオンリーのルアーフィッシングをすることに。
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 結局、ルアーフィッシングでの釣果は、無数に居る中で奇跡的に口を使ったヘラを紅蠍が一匹得たのみ。
 夕刻が近付くに釣れ寒さが骨身に沁み、かつ悪質な捨てラインや、沈み土嚢に引っ掛かったルアーを回収するため膝まで水に漬かるような事態に陥り、万策尽き果て日没ごろにはほうほうの体。
 そんな、悪戦苦闘の半日ではあったが、それでも知識、思考力、行動力、読解力、経験を駆使して狙うバスフィッシングはあらゆるゲームフィッシングの中でいちばん面白いと思うのであった。

※:マー語、過去記事参照
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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