幼い頃の記憶残る場所にて

 騎士道は敗れたが、オレにはまだ武道という礎があった。希望の無い日々に於いても、牙を磨くことは出来る。

 単独稽古を終えた後、期待は持てずとも、シーバスの味は忘れられぬ。と、野内川へ向かった。案の定、昨晩から小雨が降ったり止んだりであったが濁りは入っておらず、湾内をなでる北東の風も吹いていなかった。
 地元アングラーがキャストしていたので話を聞いてみることにした。ところが、彼は野内川は初めてだそうで、キャストしてから間もないとのこと。
 オレはここは5,6度きたことがあることと、海まで広がるほどの濁りに覆われたときしか釣れなかった事を話した。
 根魚については、やはり地元。昔帰省してた頃は、ソイが圧倒的だったのに、今はほとんどメバルというのはどういうことだろう?の疑問に関して、クロソイの放流が行われなくなったからではないか、との答え。そういや、放流箇所といわれる漁港でタグの付いたナイスサイズを釣ったことがある。そういうことだったんだな。
 規模は大きくなかったがベイトの姿はちらほら見えたので、とりあえずキャストをしてみるが、時折水面を賑わす魚の正体が5,60センチのボラだったのがわかり戦意喪失。
 まだ明るいし、帰ったところで何があるわけでもない。
 メバルでも狙うか…夏泊半島まで行こうかと思ったが、湾の奥の更に奥のエリアでナイスサイズのメバルが期待できようか?と、候補地から外す。その先にある盛田川は湾奥に流れ込む比較的大きそうな川だ、シーバスが居ても…しかし、野内川からでも30分以上かかりそうだ。
 子供の頃に見た懐かしい風景の中で、とりあえずロッド振ってよう、ということに決定。野内川からさほど遠くない、浅虫温泉周辺へ移動。

 子供心を熱くした小さな遊園地、キディランドは、オレが上京して間もなく潰れ、今は廃墟を残すのみ。ゴーカートに乗るのが楽しかったもんだ。隣接するフィールドアスレチックも今はただの山野となっている。
 今は立派な水族館になっているが、この先に小さな水族館があった。その頃の記憶は脳内でさえもモノクロの画像としてしてしか残っていない。今は、どっかの大学の研究施設になっている。研究施設とキディランドの間に、鄙びたいい感じの海の家というか観光食堂のようなものが並ぶ、味わいある通りができていた。
 つげ義春の漫画の世界にいるような気分になり、気分が盛り上がる。

 水はクリアだが、凪でどんよりした感じ。
 浅い足元の岩陰にジグを落としたら、クロソイの豆粒サイズが出てきた。あ、こんなとこにも居るのか。海藻は枯れていて、水に清涼感も無いのだが、最大15センチ前後ながらメバルが調子よく釣れてきた。
 岬状になっている研究施設まわりから、キディランド裏まで歩いてみたが、やはりというべきかサイズがあがることはなく、気付けば19時を過ぎていた。
 まあ、こんなもんか、と納竿。
 20余年も前の話だが、かつてはここらの水深5~7メートルの岩盤のフラットに大量のウニが居て、小躍りしたものだが、今はどうなってるんだろ?
 
 釣りのページに魚の写真が無いのは、やはり寂しい気がするので、小さいながらアップしとく。
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tag : 青森市 ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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