それでも雉は啼く

 8月13日。

 夏といえばチャンピオンカーニバルか、G1クライマックスかというぐらいだが、朕には釣りという低レベルな競争に勤しむ季節となっている。
 既に公孫戍と夏侯章は韓流ポイントに入っているとのこと。
 開始時間が遅いとはいえ、四日連続の長時間釣行の疲労が堪えているので原付で現地まで向かいたい気分であったが、登戸名物へのプレッシャーを考慮し、今日も自転車で出発。

 韓流ポイント。
 下野さんが居たので、揖の礼で挨拶。
 距離を隔てていたので「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、正規の礼ができなかったためである。
 木陰のポイントに公孫戍と夏侯章を発見。
 「何だ、釣れてねえのか。だらしがねえなあ
 「オレだってちゃんとやってるよ!
 「オレが考え無しにやってると思うか?
 作法に則った礼は怠らない。
 ここは水が動いていないとのことで、まるで気配が無いという。しかし、堰の開閉次第ではこちらがポイントになることもあるのですぐには捨てられない。
 ああだこうだとやっているうちに堰の操作が行われないかと過ごしていたが、何も変わらないので、今は清冽な水が流れ込んできているのが見える上流側に行き、水位の動きを観察しながら次を考えればよかろう、と降臨跡へ移動。

 降臨跡には師匠が居た。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 師匠も登戸名物をもう一度見たがっている。
 今日は昨日ほどではないが、まあまあだという。
 少し映画の話をしたのち、流れの道筋をたどる。

 目に見えて強い流れがあり、そこに絡む目視できるカバーの周辺にスプリットショットリグを沈めてみる。
 ボトムには流れに押されながらも引っ掛かっていくカバーがある。
 案外いいんじゃないの、ここ、と思っていたら早めに答えが出る。バイトだと確信できるのに時間がかかり飲まれ気味のフッキングとなってしまったがパープレスフック使用ということもあり、無事針外しできていた。
 ここではペケニシモながら朕がスティッコーとフィネスワームで二匹。
 公孫戍はトルキーストレートの根こリグで一匹キャッチ。カットテールとトルキーストレート、センコーとスティッコー、これらの似て非なるものを巧みに使い分けるのが公孫流の真骨頂である。
 その後、夏侯章がアワセをくれて引っくり返っていたがフッキングが決まっておらず。例によってハナクソをほじくりながらの横着スタイルがザとなっていたのだった。
 下流側ではスペルペケニシモをヒットさせ、コンクリート焼きにしながら写真を撮っている釣り人が見えた。焼き魚にして食うのかと思っていたら丁寧にリリースしていた。
 あそこまで念入りに焼入れしていては、いかに丁寧にリリースしたとて無意味というものだ。

 17時の鐘が鳴る。
 水位に変動は無い。
 この流れなら侯嬴こうえいしゃないだろう、と鼻息も荒く島に上陸。
 アユは豊富で、スモールマウスのボイルがあり、Bフォロワーにはコイ、ニゴイがバイトしてきたりしていたが、結局 いかなる魚種も釣れず、ナマズの徘徊を見ることも無かった。
 降臨跡でのヒットは偶然発見できた好ポイントでの出来事でしかないが、侯嬴島はあらかじめ目星をつけていた勝負ポイントであったため敗北感は強い。
 「おめえがいいっていうから来てみたけどよお…釣れねえじゃねえか!」と、今日も勝負ポイントをここに定めた責任をなすりつけ合っての納竿となった。

 例え勝負に敗けたとしても、我々には僕たちは今恋をしているコンビニがある。
 途中、追放者らしき影を見るが何者であったかは定かでない。しかし、今日も休演だったというところを見ると、やはりそうなのかもしれない。
 くすぶり続ける肉骨粉問題。登戸名物不在が長く続く現在、無くてはならない娯楽だというのに寂しいことだ。 
 さて、今日も恋するコンビに前で疾駆する伝説を、というところだが、この日は皆疲労にやられていたことと、朕の持ち金が本当に尽きてしまっていたことにより、飲み物のみの質素な伝説たちを思う夕べとなる。
 とはいいながらも、プロレスからUWF、格闘技、そしてまたプロレスへ、という話をしているうちにいつも通りの時間になっていた。
 遂に伝説式疾駆を見ることなく、心からの伝説三輪式「お疲れ!」を言っての解散となった。

 ※マー語







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登戸森林

 8月12日。

 「多摩川で“○回連続ボーズなし!”」の伝説三輪式自慢を決めようと意気込んで降臨跡に乗り込む。
 今日もレジェンドⅡに無用のプレッシャーを与えないための配慮をしての出発。
 ポイントに入る前にオペラ座を見れば追放者の姿。残念ながら、今日はソープオペラ休演確定だ。

 橋の下には師匠と張横。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 降臨の時代の礼は欠かさない。
 今朝雨が降ったようで、昨日下がった水位が戻っている。
 濁り、流れが発生しており、今日は小物釣りが好調とのこと。
 張横は先ほどボイル打ちを成功させたとのことで写真をちょうだいする。
 40には届かないがグッドプロポーション。
 そしてこのヒットルアー…。
 朕は「おめえらこの前までドッグX全否定だったじゃねえか!」と、賛辞を贈った。
 これは、ナマズを釣りたいという修羅に、朕がドッグXはラトル音や浮き角の問題でナマズには使えないと説明したことがあり、ある日、李立がドッグXでスモールマウスを釣ったので、朕がその功績を褒めそやし、ドッグXの美点について論じ合っていたところ、上記のごとくぶちきれられたという故事から発した礼式である。
 メガバスに対するネガチブな発言は、修羅にとって自らを侮辱されたに等しいことなのかもしれない。ぶちきれられた当時はそんなことも知らず、あまりの支離滅裂さに唖然としてしまったが、降臨の世が近くなってからようやく理解できたという次第である。

 さほど待つことなく公孫戍こうそんじゅと 夏侯章かこうしょうもやって来る。粗方釣り廃人が揃ったところで、朕は侯嬴こうえい島に向かいながら釣り上っていく。
 スモールマウスやそれ以外の魚の水面での捕食が発生していたので、朕は表層系のベートで流していったが反応は得られず。
 流れの当る足元にセンコーを通していた夏侯章はバイトを捉えていたが、フッキングは決められず、自ら「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と、照れ隠しをしていた。
 飲み物を買いに行くといって街に消えた公孫戍や、バイトのあった一帯に固執する夏侯章を尻目に、朕は一足先に島に入った。

 島の周辺にベートは濃い。
 魚食ゴイ、ニゴイの姿は見られなかったが、いずれ入って来るだろう、と気にもせず。
 やがて公孫戍と夏侯章もやって来て、公孫戍が本流筋でバイトを捉えていたがフッキングが決まらず。
 朕は三匹のライギョを発見し、二種目達成者を目指し奮闘するが、これらのライギョはルアーに興味を示すことすらなかった。
 夏侯章がまた引っくり返っているのが見えた。
 横着な様がバイトを引き出しているのか、横着が禍してフッキングを決められないのか不明であるが、混沌氏の術理からすれば、その辺を明らかにしようとした時点で純白が損なわれ、神性定まらなくなるのだ。

 テトラ帯には下野さんの他、見知らぬ釣り人も何人か見えるようになっている。今こそ、修羅が降臨すべき時であろうに何をしているのか…。
 水位は微減したが、ベイトは依然濃いままであるところを見れば、単に川の全体的な流量が減っただけのことだとも考えられる。ということで魚が入ってくるのを待った。
 しかし、陽が落ちてもコイ、ニゴイのバイトが単発であったのみ。
 少々とはいえ、水位が下がることはこのポイントにとって命取りなのか。
 三人うちそろってのボーズ確定。
 ここで良いのかと疑念を抱きながら探り当てた昨日と違い、今日はここで間違いないと打ち合わせた上でのノーフィッシュ。
 そこで、自分だけはヘボくない気でいたいがために「おめえがいいって言うから来てみたけどよお…釣れねえじゃねえか!」と、互いにこのポイントを選んだ責任をなすりつけ合っての納竿となった。

 休演のオペラ座を通り過ぎ、僕たちは今恋をしているコンビニへ。
 おビールと食料を買ったとき、店員の手が朕の手に触れた。きっと彼女、自分に気がある。これが恋の始まりか…。
 それぞれの伝説の思い出を語らいながら、おビール片手に通りを見ていると、公孫戍が「あ、アナザーだ」という。
 見れば、通りの向こう側を威風堂々と走り抜けていく、見覚えのある後姿。
 一見、疾駆には感じられないが、瞬く間に視界から消えていく。
 雪見酒、花見酒といったものに劣らぬ風流を味わうことができた瞬間であった。

 さっきまで我々はぎすぎすしていた。
 全員ボーズだったからか、独占欲がそうさせるのか、とにかく我々はぎすぎすしていた。しかし、そのどこから来るのかわからないぎすぎすさも、伝説疾駆というサプライズによって解消された。
 これによって、明日の三連続釣行最終日は新川で鍛えた本気を実釣をもって示すぞ!と意欲が湧き、笑顔での解散となった。




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レジェンズ・リジェクツ

 8月11日。

 この日からあざなは玄徳の夏侯章かこうしょうや、もうひとつの伝説史官公孫戍こうそんじゅとの三日連続の釣りという低レベルな競争が始まる。
 朕は持ち金が底を尽きかけており、ガゾリン代をも惜しまなければならなくなっていたので、この日は鉄の自転車で降臨跡に向かうことにした。
 また、自転車なら、朕が来ているかどうか判別できなくなるので、いくらかレジェンドⅡにかかるプレッシャーも緩和できよう。
 それに、いくらプレッシャーが掛かっていようとも、新川節を謳う愉悦はそう簡単に忘れられるものでもなかろう。
 加えて世間が大型連休に入り、新参の釣り人が登戸にやって来るとなれば衝動を抑えきれなくなるのではないか。
 或いは、降臨は起こらなくても、猫肉骨粉問題の顛末を覗き見するという楽しみもある。
 更には、僕たちは今恋をしているコンビニでのアフターフィッシングという大きな楽しみも控えている。
 何と贅沢な連休であろうか。お金で買えない価値のあるカードなど所詮まやかしだが、ここには真にプライスレスな喜びがある。
 きっかけは悲惨だったが、捨てられるものを捨ててしまったら、案外快適なものである。

 かくして降臨跡に到着してみれば、師匠と張横が居た。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 師匠はオイカワ、モロコを釣っていたが、あまり調子は良くない。
 張横はルアーボックスとキャスティングリールを水没させたとのことで意気消沈気味。
 朕もこの輪に加わり、玄徳と史官の到着を待つ。

 公孫戍と夏侯章が現れる。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 伝説式の礼は怠らない。
 降臨跡一帯の状況を一通り話し合ったところで、朕と夏侯章は侯嬴こうえい島へ一足先に渡った。
 「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と修羅に泣かれた過去を持つ朕である。可能性のあるポイントには真っ先に入りたい性質なのだ。
 ボイルが発生していたとのことなので、その前段階のスモールマウスが待機、通過しそうな場所を意識してのキャロライナリグを投入。
 飛距離を出そうとシンカーを重くすればいちいちスタックしてストレス。スタックを減らそうとシンカーを軽くすれば飛距離に不満。しかし、水面に魚の動きが見えないので、辛抱しながらスティッコーでボトムを舐めていく。
 夏侯章はボトムをドリフトさせていた。
 理想は瀬にリグを飛ばし、ドロップオフにルアーを落とすという攻めだが思うように行かない。
 上流に進むほどにベートは濃くなっている。
 公孫戍がこちらに来たのを機に、朕は「正解はおまえらに任せた」と言い放ち、スピニングタックルからキャスティングタックルに持ち替え、プラグに食ってくる魚、主にコイ科を求める釣りに変更した。

 特にベイトが濃い一角を観察する。
 行き来するコイ科の魚は多くはなかったが、ベートの周辺を徘徊しているニゴイが見える。
 こちらの存在を気取られていないように見えたので、進行方向を予測してキャストし、パーやん引きで引いてきたところ明確なバイトがあり、目論見通りにニゴイのキャッチに成功。
 とりあえずノーフィッシュを逃れたことに安心し、ポイントを休めようと夏侯章らのいるポイントに戻ったところ、公孫戍も釣果を得ていた。
 こちらは30クラスのスモールマウス。
 流れの当る一角のブレークラインで、ヤマモトイカに食ってきたとのこと。
 あとは君子にも釣果を得ていただき、夕刻以降にナマズを釣ることが出来れば上等である。
 合間、このポイントの吉凶を左右する水位の変動について論じ合い、次の機を待った。

 夕刻。
 コイが数匹入ってくるのが見える。
 相変わらずベートの行き来は盛んだ。
 いよいよナマズが現れるのを待つばかり、という状況だが、朕はコイの追いを見、公孫戍がスモールマウスをバラして以降、気配が薄まる一方だった。
 ベイトが少なくなっていないか、と、足元を見れば水位が下がっている。
 プライムタイムに入っているはずだが、水位の減少はこのポイントには凶である。
 ここは是非釣果を得ておきたい夏侯章であったが、もはやチャンスの無い環境になってしまったと知り、諦める。
 バスフィッシングの基本を知っていれば、バスより簡単に釣れるのが魅力のナマズ…のはずが、ここまで見つけられないことに頭を抱える一同。
 さて、明日はどうするか、を決めなければならないが、それは僕たちは今恋をしているコンビニで銀輪瞬噭刹駆ぎんりんしゅんきょうせっくでも待ちながら考えるとしよう、と離島。
 ソープオペラは今日は休みか、つまんねえな、などと話しながら歩いていると、オペラ座楽屋に追放者らしき人影が見えた。
 尾を引く肉骨粉問題…しかし、こじれればこじれるほど部外者には愉快な娯楽となる。

 この日の最後を飾る楽しみ、恋するコンビニへ。
 甲虫のファックを覗き見して感化されたのか、朕は細身ながら肉感のある通りすがりの美脚女を見て「今日はあれでシコろうかな」と呟いていた。
 すかさず夏侯章が「オレは無理」と即応した。痩せ過ぎだという。どうやら君子はむちむちぷりんがお好みのようだ。
 また、小洒落たおばさんが通った時、朕は「あれでもイケる…いや、むしろお願いした」と呟いたところ、公孫戍が同意しつつ「いや、オレはしゃぶってもらえるだけで十分だ」と、謙虚な姿勢を示した。
 と、本能に根ざした崇高な会話をしながらも、通りを凝視し続ける我々だったがいつまで経っても疾駆は見られない。
 エロ話に興じ、殺気を削いでいたつもりだったが、消しきれていなかったのだろう。
 そんな楽しい一時に、史進からのメールが届く。
 今日は琵琶湖へ行こうとしていたが、渋滞に心が折れ、近所の川へ行ったところ釣れたという。
 ここで我々は、ナマズを釣ろうとしてかすりもしなかった現実を思い知らされ、意気消沈の解散となった。

 ※マー語

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いやあ~、この夏僕はコイをしていたんだよ

 8月10日。

 昨日はハンドルのがたつきに起因する振動がグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない疲労に襲われ、飯も食わずに眠りこけていた。
 朕が臥している間に、公孫戍こうそんじゅからメールが届いており、読んでみれば、昨日夕方に時間が出来たので夏侯章かこうしょうを伴い韓流ポイントに行ってみたところ、公孫戍が40に微妙に届かないサイズのスモールマウスをセンコーで釣ったとのこと。
 増水があったのか、現地は強い流れと濁りがあり、カバーが生きる状況にあったという。
 これを見た時、朕はまだ目覚めきっておらず、気の利いた伝説式僻みコメントを返せなかった。

 かくして、昨日の遅れを取り返そうと意気込んで向かったのは堰下狛江エリア。
 ここで釣ろうとしてのことではなく、堰と堰の間を上、中、下流として捉えた場合、ここを見ておけば上流、中流の傾向を垣間見ることが出来ると思ったためである。
 ここで釣果を得られればいうことなしだが、この数日、天候が安定していないので現在の魚の集まる条件を掴んでおきたい。

 堰直下を覗いてみると、大量のアユが見え、瀬の直下にはニゴイや魚食ゴイがうろつき、アユをロックオンしている状態のニゴイも見えた。
 長い瀬で隔てられた中流域に擬せられるポイントに入る。
 岸際にベートフィッシュは少なく、サイズも10センチ以下の個体しか見えない。魚食色のコイが時折見えるも、ルアーには反応しない。
 そのうち何かが変わるかと待ってみたが、兆候めいたものは見えず。
 堰直下の状況が示す通り、上流部の太い流れがあるような所の方が良いのか。
 ということで、狛江堰直下に似たような条件の場所を求めて調布堰下合流点に向かうことにした。
 中野島堰直下の一帯も良いだろうが、最も魅力的なポイントへのアクセス方法がわからないし、あそこは常に釣り人が立っている印象があるため却下。
 もし次のポイントが外れだったら、最下流部になる韓流ポイントへ行くまでのことだ。

 調布堰下合流点にベートは豊富だった。
 合流点付近のフラットに特に濃く、いずれ魚食魚が来るだろうと思わせるだけのものがあった。
 このところの安定しない天候が示す通り、魚のポジションも安定しないのか、コイ科であっても魚の入りは良くなかった。
 それでも捕食シーンは何度か目撃出来、ザブラミノー123Fに中ゴイがバイトしてきた。
 それほど泳ぎの良いミノープラグではないが、淡水ではサスペンド気味にゆらめき、魚食ゴイに効く。
 「ミノー投げてるだけで楽しい」といったところか。
 夕刻に入り、ナマズの徘徊を見ることは無かったが、ニゴイが入ってくるのは見え、しばらく経ってニゴイがキャッチできた。
 ここで「今日のオレの仕事は終了」とキメておけば僭称釣りウマのプライドは保たれただろうに、ナマズにご執心な朕はフラットラップに結び替えキャストを続け、尾鰭の付け根がシーバスにしか見なかったセイゴらしき魚をバラしてしまったため余計辞められなくなり、粘り続け疲れ果てての終了となってしまった。



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何が無刀流だ!参考にしよう

 8月7日。

 朕が江南の地に暮らしていた頃は釣りにまったく関心が無かったので気付きもしなかったが、彼の地はどうやら釣り廃人にはたまらない土地のようで、史進は自宅近くの伊丹空港裏手の川で60センチクラスばかり、わずかの間に四匹釣ったという。
 朕のホーム、多摩川では本当に難しくなってしまったナマズ。
 いかした負け惜しみ、嫉みのコメントを贈ってやりたいところではあったが、新しい伝説三輪語の供給が途絶えた今、素直に感心するしゃなかった。

 台風が接近しているらしい。
 雨に叩かれる前に釣果を得て「今日のオレの仕事は終了」と、キメておきたいものだ。
 まずは、先日、子連れビッチどもの入水によって潰されてしまった、堰下狛江側のポイントに入ってみることにする。

 堰直下からポイントまで見て歩いたところ、アユが少ないという印象。
 強い南風とローライトが水中を見え難くしているということはあるが、やはりここは晴天が続き川全体の流量が下がっていく時に力を持つポイントのようだ。
 見える魚食色のコイはあったが、ルアーに反応するものは無かった。
 ここは今外れの場所のようだ、ということで昨日も入った侯嬴こうえいの島に向かう。

 ここは堰下狛江側より流れに水深がある。
 留める力は不明ながら、回遊する魚は必ず通る道筋のはずだ。
 現にアユの群れがひっきりなしに行き来しているのが見えている。
 加えて、瀬の落ち込み、シャローフラット、波立つ水面、と魚食魚がフィーディングを行うのに適した条件が揃っている。
 いずれ何かしらの兆候が見られるだろう、というところに堰操作のアナウンス。
 見た目にもわかるほど下がっていく水位。これほどすぐに影響が出るとは、流量そのものが少ないことを示している。
 しばらく次の堰操作のアナウンスを待っていたが一時間経っても沙汰が無い。
 水位が戻らぬ以上、堰開放の影響を受けない海抜の場所まで逃れなければならないだろう。
 雨がぱらつきだしたのを機に島を離れることにした。
 移動中、オペラ座前に、メーデン、プリンセス、全作の姿を発見。
 上手い具合に追放者の居ないタイミングを見計らって昼メロを演じている。まことに巧みなものだ。伝説諸氏にもこのような技巧があったなら、と思わずにはいられない一幕であった。

 調布水門前。
 ここはベイト、ストラクチャーといった魚を寄せる要素のすべてが揃っていて、スモールマウスの実績をよく聞くポイントではあるが、朕の釣りが通用しないポイントでもあり、ほとんどいい思いをしたことの無い場所である。
 この日も、ソルティペッパーとBフォロワーで流してみたがコイ科の反応さえも得られなかった。

 堰下合流点。
 水門前に比べアユが少なく感じられたが、流芯部分で跳ねるアユはよく見られた。数は多くなかったが魚食色のコイや、ニゴイが見られたので、いずれ手応えはあるだろうと期待できた。
 しかし、ほどなくして雨が降ってくる。
 遂に台風の影響下に入ったか。
 朕のキャメラは防水仕様ではない。大事を取って撤退とする。

 ところが急ぎ帰宅してみれば、雨は止んでおり、その後も降ることなく時間が経過していった。
 もはや釣り場に戻る気力は失せている。
 「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」と罵られることになっても、黙って頷く他無いだろう。

 ※マー語



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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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