カノジョサン元気してますか?ってフォロワーサンが言ってました(笑)

 2月12日。

 「でもよお、おめえら新川では釣ったことないよな。大したことねえなあ…オォーイ!
 そんな修羅の怨嗟の声が聞こえてきそうな今日この頃である。
 突出して釣ることはなくとも、バスだ、ナマズだと皆そこそこに釣れ続けている多摩川に於いて、突出して釣れていなかった伝説三輪氏。そんな修羅の怒りを躱すため、今年は都内で新川攻略を計画中である。
 大いに泣いて、釣りという低レベルな競争から卒業してしまった伝説三輪氏ではあるが、もし、その言葉通り本当に新川で鍛えていたならば、多摩川でもその功は無難に発揮されていたことであろう。

 降臨二年も二月に入っている。
 一度は復活した修羅のことを考えながら多摩川に向かう。
 道中、ミニストップで、ぐっと来るクソ映画は無いものかとDVDコーナーを物色していたところ、既に降臨跡に入っている侯嬴こうえいよりメール着信あり。
 見れば40クラスのスモールマウス。
 のんびりと「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と構えていた上辺だけのゆとりは呆気なくめくれ、「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と返信しポイントへ急いだ。

 降臨跡に侯嬴を発見し、朕は目を怒らせた泣き顔で「突き落としてやろうか」と、伝説式で祝福した。
 ボイルを見、公孫戍こうそんじゅに勧められたTKツイスターでバイトは出したものの、結局釣れたのはヤマモトのイモだったとのこと。
 40超えのナイスバスとあれば僻まずにはいられない。
 朕はレジェンドⅡの言葉を流用し「多摩川のバスはイモドリフトさせるのがパターン。つまらねえ釣りだ」と言って、伝説式に汚ねえ唾を吐いた。

 すぐに公孫戍と夏侯章かこうしょうがやって来る。
 40アップキャッチの報は既に伝わっており、「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」と、それぞれ伝説式で祝福していた。
 ナマズさんは韓流ポイントに入ったところのようで、昨日は二匹釣ることが出来たという。ルアー歴は短くとも、多摩川でのルアー釣果は伝説三輪氏の多摩川ルアー釣果を既に大きく上回っているかもしれない。

 この日は祝日でありながら、水門工事が行われていた。
 訪れる釣り人は少なかったが、このぐらいが程よい賑わいだと思う。修羅が捕食に不自由せず、釣り座にも不自由しないという状況である。
 今日はよき日、と楽しんではいたものの、無反応の時間が続いていた。
 風向きはこちらに魚を寄せるような吹き方だが、工事によって起こる地響きの悪影響は否定できない。
 とはいえ、そんな中でも侯嬴は釣っているのだから諦めることもないだろう。

 徐々に光量が落ちてくる。
 重機の動きが止むと、コイの動きが目立つようになり、小魚が跳ねるのも見えるようになった。
 公孫戍が、三、四本の細い筋が水面に走るのを見たという。
 流れの変化が見える一角でのこと。
 半ば惰性になっていたキャストにも身が入る。
 朕は表層を、公孫戍はボトムを引いていたところ、表層にストライクがあった。
 やたらと引くので大きいのかと思ったが、寄せてみればペケニシモ。
 「ああ、そのサイズかあ」と、童威に言われてしまいそうなスモールマウスだった。
 がっかりしたかといえばそんなことはない。
 ハードベートでの釣果なのでレジェンドⅡいうところの「男らし~釣り」に適っているし、「多摩川で二回連続ボーズなし」という伝説式自慢ができる権利が発生したからだ。

 完全な日没となり、侯嬴はここで撤退となる。
 今日の勝者に伝説式の罵倒は無粋、ということで次回合流時の、らーめんはうすでの宴について詳細を詰めた後、送り出す。

 韓流ポイントへ。
 昨日までは車道側から丸見えだった窟も、今日は車道側にも耐寒扉が設えられていた。昨日、我々が窟内を覗いていたことに気付いて慌てて拵えたのだろう。
 常に新しい動きがある猫肉骨粉問題は見る側を飽きさせることが無い。

 韓流ポイントは珍しく無人だった。
 手マンには朕が張り付き、ケーポップには公孫戍と夏侯章が入った。
 朕はシャローにはワンダー、マニックを通し、深みのあるカバー周りには普段投げているスティッコーやファットアルバートイモではなく、びらびらが艶めかしいグラブを通した。
 年間を通してストレート系はよく釣れるが、ある時期に入るとスモールマウスの口に入る限り派手目のワームの方がストライク率が上がるようになる。
 と、あれこれと策を弄していたものの、結局いずれも反応は得られず、朕は空腹のため集中力を失っていった。 
 さて、ケーポップの方はどうか、と見に行ってみれば、こちらも反応は得られていないという。
 20時を迎えていたこともあり、ここで僕たちは今恋をしているコンビニへ。

 反省会、ミーティング…レジェンドⅠは手下どもを集め場を仕切るのが好きだった。
 しかし、釣りに託けて自らの威を揮いたかっただけで、釣りのことは実はどうでもよかったのかもしれない。
 やがて、手下どもが本格的に釣りに目覚め、理と結果を語るようになると、ミーティングとやらは開かれなくなり、釣りに誘われることも無くなってしまった。
 身の程を知らず調子に乗って囀ってしまったばっかりに、自らを追い込むことになってしまった雉人たちについて語らい、我々も人として、あのような過ちは犯さぬよう気をつけていこうと誓い合った。
 そして今宵もゾッド将軍が駆け抜けて行くことはなく、次回合流を楽しみに、ということで解散とした。








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子祀、子輿、子犂、子来

 2月11日。

 昨日はいつの間にか温かくなっていた。
 土曜日とも重なっていたので、登戸伝説の地には釣り廃人、バギーズベイト、と多くの釣り人が来ていたとのこと。そんな日に公孫戍こうそんじゅ夏侯章かこうしょうはそれぞれ三匹のスモールマウスをキャッチできたとの報が入る。
 残念ながら、昨日は携帯電話を持ち忘れたために写真は撮れなかったというので、朕は「みんなおめえらは上手い上手いって言うけどよお、おめえら本当に上手えかあ?」と、伝説式で僻んだ。

 迎えた当日。
 この日も、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に苛まれていたが、公孫戍、夏侯章、侯嬴こうえい、ナマズさんらが来ると言っていたし、過ごし易い天候の日曜日なので修羅が捕食をしに現れる可能性が無い訳ではないという期待が肉体的な辛さを上回り、帰宅後飯も食わずに多摩川へ向かった。

 登戸入り。
 南側から吹く風に降臨跡を選択。
 降臨跡には公孫戍、侯嬴、夏侯章といった釣り廃人以外にも沢山のバギーズベイト、若しくはビリーバーが来ていた。
 「どうですか?」
 「今来たばっか」
 我が主君の夏侯章は、先日ラージマウスの40アップを釣った余韻のためか、出ずる卮言も無尽蔵といった様子。
 「ラージ釣れたから、これだけで今年一杯はシコれるな」
 調子に乗りまくっている。
 「あのバスに匹敵する魚を釣って、やつのおしゃべりを黙らせてやろう」
 夏侯章の得たラージマウスの衝撃は、釣り廃人たちの廃人化に一層の拍車を掛ける効果をもたらした…否、これこそが聖人の為す不言の教えなのかもしれない。

 今日は二年前に起こったガンフィーバーが起こるやも知れぬと期待していたが、見た目にも感触的にもそれは無さそうだった。
 温かい南からの強風、前日の雨がもたらした程よい濁り、そして大潮の後押し。
 それに比べれば今日は何もかも足りない。
 ナマズさんが韓流ポイント入りしたとの報が入る。
 韓流ポイントの様子を明るいうちに見ておきたかったが、手マンポイントにずらりと人影が並んでいるのが見えており、思うように攻められまいということで、しばらくこちらに居ると返信した。

 韓流、降臨跡ともに釣り人密度は高い。
 往年のバスバブル期を思わせる光景だが、水門工事によって釣り座が狭められたということもある。
 これほどの人出の中で釣果を得るのは難しいかもしれない。
 しかし、スモールマウスは次の動きに入りたがっているはず。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、三輪泣きしてでもキャストは続けるべきだろう。
 水深のある一帯は人が居並び思うように攻められなかったが、馬の背が絡む琵琶湖ポイントは打つことが可能だった。
 琵琶湖ポイントには目に見える流れの変化があり、水深とカバーの関係で、バスが居着く要素は不足しているが、通る要素は備わっている。
 ちょうど夏侯章がこちらにやって来てイモをキャストしていたので、朕は迷うことなく上の層を意識したベイトのみをローテンションさせることが出来た。
 「居れば食いますよね」
 などとのたまいながらキャストを続ける。

 下流側でスモールマウスをキャッチしている釣り人が見えた。
 水中の実際を知ることはできないが、ようやく降臨跡にも魚がやって来たか、という感じである。
 この道筋を辿って来る魚が反応するのはトップかボトムか、とやっているうちに朕の巻くワンダーに反応が出る。
 夏侯章より「男らし~釣り」と、伝説三輪式の祝辞を賜った。
 それにしても、ポイントの規模に対して釣り人の数が尋常ではない。
 これでは突出した技巧の無い我々がキャッチできるのか疑わしい、ということで侯嬴の領地に移動することにした。

 侯嬴島。
 本流筋ではあるが、水深が浅く冬には厳しいが、今日のように水温の上昇が認められる日はチャンスがあるかもしれない。
 こちらは届く限り、打ちたい所を打てると期待を込めてキャストしてみたものの…公孫戍の引くペンシルベートを追う魚の航跡が見えたがバイトまでには至らず。上流側まで行った夏侯章と侯嬴の方は、侯嬴の引くミノーにバイトがあったのみだったという。
 やはり早過ぎたか、ということで侯嬴はここで撤退。
 韓流ポイントの人影もまばらになってきたように見えたので、残った三人は韓流ポイントを目指すことにした。

 移動の道中、窟を覗いてみると、先日で見納めになったと思っていた追放者の姿があった。
 猫肉骨粉問題はまだ終わってはいない。このしぶとさこそ、伝説三輪氏が見習うべき根性というものではなかろうか。
 
 韓流ポイント。
 まだ釣り人は残っているが、三輪氏が捕食を行うには足りない。
 手マン、ケーポップに散り、探りを入れていくが、昼間の過ごし易さが嘘のように寒い。昼間の温かさから、装甲なしで来てしまったため、朕は早々に空腹と寒さで集中力を失い、公孫戍と夏侯章に撤退を促す。
 「釣れるまで帰らん、お前も付き合え」「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」と、伝説式に罵られはしたが、これは礼法上のお約束というもので、二人は撤退を快諾。
 韓流ポイントでの釣果を諦め、僕たちは今恋をしているコンビニで小宴を開くことにする。

 朕は本当に飢えていたので、間違いなく体に悪いコンビニ食を夕食とした。
 達成者、夏侯章の卮言は今宵も止め処なく口を衝き、いつまでも聞いていたいところであったが、明日に備えねばならないということと、朕は今すぐにでも眠りたい体調であったため、惜しみながらも解散とした。





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韓流降臨痕

 2月9日。

 平日の釣行にプレミアは期待できない。ただ新川で鍛えた本気で臨むのみ。おめえらと違ってガチな朕は、オペラ座には見向きもせず、韓流ポイントを目指した。

 韓流手マンポイントに到着。
 ここで興味深いオブジェクトを発見。
 かつて伝説三輪氏はこんな面を見せてくれたことがあると記憶している。
 一昨日来た時にこのようようなものは無かった。わざわざ人目につくような所に置いておくには何らかの意図があってのことだろう。
 ベイトは少ないがプレッシャーの低い平日を見計らってその実在をビリーバーたちに示したのだ。
 朕はレジェンドⅡの粋なはからいに感謝した。

 今日の風向きはこちら向きでないような気もするが、相羽セットを持ち歩くのも面倒なので韓流ポイント一帯に腰を据えてみることにした。
 リグを組んでいるうちにナマズさんがやってくる。
 今日の予測を話し合いながら、ナマズさんはボトム、朕はトップを引いていたがどちらも反応は得られない。
 やはり風向きの問題だろうか。

 突如、李立が現れる。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 幼少期から伝説を見てきただけに、作法は完璧である。
 朕がこれまでの様子を話し、今日は望み薄であろうと話していたところ、対岸の釣り人がバスをキャッチしていた。
 それを見て、李立はアラバマリグをキャスト。
 すぐにストライクを得、寄せてみれば40以上45未満のナイスバス。
 今日が駄目な理由について得々と語っていた朕は、顔を赤らめ、目を怒らせ「突き落としてやろうか」と、伝説三輪氏のごとく泣いた。
 とはいえ、この水面の状態ではさすがにアラバマリグはインパクトが強過ぎるのか続かず。
 しかし魚が居ないわけではないのだ、と、手を変え品を変えで攻め続けたが、その後誰も反応を得られずにいた。

 童威がやって来る。
 アラバマには出たがその単発のみで、ルアーには反応が無いと話したところ、童威は即座に相羽リグをキャスト。
 しかし、それでも何も起こらない。
 エリア違いだろう、ということで李立と童威は「おめえらには冒険心が無え」と、伝説式悪口を吐き捨てて上流側へ移動していった。
 朕とナマズさんは韓流にしがみついていたが、結局何事も起こらぬまま日没を迎える。

 新たな展開を予感させるものが無かったため、朕はナマズさんの撤退後、釣りを中断し、今日使った分の蝦を補充することにした。
 蝦採りに興じてしばらく経った頃、李立が戻ってくる。
 オペラ座下でアラバマリグを巻いたところ、ストライクは得たがばらしてしまったという。
 勿論「アタったとかバレたとかそんな話は聞きたくねーんだよ!」と、礼に則った対応をしてやった。

 消費された分の蝦が補充できたことにより、ルアーフィッシングを再開させたが、朕も李立も反応を得られることはなく、やがてあまりの反応の無さに飽きてきたことにより、納竿とした。
 解散時、伝説式罵り合いで締めたことはいうまでもない。


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こんな向かい風の中まともにキャストなんかできるわけねえだろ!

 2月7日。

 昨日、公孫戍こうそんじゅ夏侯章かこうしょうは、韓流ポイント入りし、それぞれ釣果を得ていた。
 公孫戍は通常の対象魚であるスモールマウスを。
 狙えば釣れないこともない魚だけに「ああ、そのサイズかあ」という唾を吐いて済ませられたが、夏侯章はそうはいかなかった。
 何と40アップのラージマウス。
 棲息は明らかで、その生態はスモールマウス以上に理解しているつもりでありながら、滅多にお目にかかれない魚である。
 これには「突き落としてやろうか」と、伝説三輪するしか返す言葉がない。
 魔女の毒気に苦しめられたスタートであったが、今年一番に達成者となったのは夏侯章という結果になった。
 この先、釣り廃人たちの間で羽振りを利かせ伸し歩くにはライギョでも釣らなければ追いつけないだろう。

 迎えた当日。
 この日は公孫戍やナマズさんと合流予定になっていたので、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気を抑え込んでの韓流ポイント入りとなった。
 既に手マンポイントにはナマズさんと公孫戍が見えており、朕は狙いのポイントを打たせてなるものかと、未満人にありがちな小走りで空いている釣り座に急いだ。
 そして「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」のお約束。
 レジェンドたちが現れる可能性はまったくない日であるとはいえ、この土地での礼は重んじられるべきであるというのが朕の考えだ。
 人の本性は譬え善であったとしても、習いの中で変わっていってしまうもの。故に人間じんかんには規範というものが必要であると孔丘は考えたのではないか。
 これまでの様子を聞いてみたところ、先ほどまで程よい具合の風が吹いていたとのこと。
 そろそろだろうという時期なので、ハードベートを多めに持ってきたが、現状ではライトリグが適切だろう。ということでスプリットショットリグを組んだが、そろそろ、への期待から、スティッコーではなくスピードワームを組んでみた。
 リグを組んでからキャストもせず、ナマズさんにあれこれと指南し、公孫戍に昨日の詳細を尋ねているうちに水面が小波立ってくる。
 来ているのかどうかまでを読み取ることはできないが、可能性を感じさせる時だ。
 リップレスクランクやジャークベートを使うには足りないと思われたので表層系のベイトをローテーションしてみたところ、ワンダーにストライクがあった。
 ランディング中に35~40はありそうなバスが三匹付いてくるのが見えた。
 もしやと思い、発色が強烈なチャートのワンダーをキャストしてみたところすぐにストライクを得るが水面でフックアウト。
 「アタったとかバレたとかそんな話は聞きたくねーんだよ!
 伝説アナザー氏は仲間の捉えるも捕らえきれないことに対し、ひどく神経質だったと聞く。

 やがて風は止み、ボトムを丁寧に引くべき状況になる。 
 丁寧に引いてみたところ、投擲可能範囲内に流れの効いている所がほとんど無いということが明らかになる。
 そういう訳で風が釣れるための第一要因であったことを知る。
 案の定、誰も反応を得られぬまま夕刻を迎え、ナマズさんが撤退の準備を始める。
 このタイミングで、昨日達成者となってンションも高い夏侯章がやって来る。

 陽が沈み、再び風が強く吹くようになる。
 朕は手マンのシャローフラットと隣接するカバーに固執。公孫戍と夏侯章はケーポップに移動。
 ベートキャスティングではサミングする親指が冷やされすぎて肉体的に辛く、ライトリグでは満足にボトムが取れず精神的に辛いという有様。
 それでも「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、伝説三輪氏には具わっていなかった根性で耐える。
 そして根性で耐えた報いを得られたのは公孫戍だった。
 ケーポップポイントで40アップを含む二本のスモールマウスをキャッチ。
 
 朕と公孫戍はひとまず釣果を得られたので、早々にこの寒さから逃れ、僕たちは今恋をしているコンビニで暖を取りたい気分でいたが、夏侯章がまだ釣れていないので気軽に帰ろうとは言い難かった。
 しかし、達成者となった余裕からか、あるいは元来聖天子として具わる度量からか、我々の気分を察していたように「つくね棒食いてえ」と仰られた。
 「恐れ入ってございます」
 朕も公孫戍もひたすら平伏するのみ。

 少し早めの恋するコンビニ前で飲食を楽しみ、聖人の日ごと口を衝いて出てくる卮言に感銘を受けながら、地を駆け抜けるゾッド将軍を待つ。
 やはり、プレッシャーの影響でポイントが潰れてしまったのか、またしても伝説式疾駆は起こらず。
 プレッシャーは努めてこちらが掛けないようにすれば和らげることは可能。プレッシャーが緩和されればいずれそれは戻ってくるものだ。
 今後、小宴に使える溜まり場を別に探す必要があるのではないか、ということでこの日は解散となった。

 ※マー語


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名可名、非常名

 2月5日。

 降雪と低気温。
 最低の時は抜けたようだが、上がっているようにも感じられない。それでも一応安定はしているようで、細々と釣れている、だけでなく、先日はナマズも釣れていた。
 そのような状況下にあるならば、今日も新川で鍛えた本気とやらを出すべきだろう。
 風向きは降臨跡有利にも思えるが、季節柄、水門工事によるエリアの分断を考えれば、韓流ポイントの方に分があるのではないか。
 ポイントの正解、不正解を明らかにしてくれるライブベートを保管してあるのも韓流である。
 かつて登戸オペラを主宰していた者の消息が気にならないでもなかったが、釣りを進める上ではどうでも良いこと、と捨て、せせらぎ館に向かった。

 韓流ポイント入り。
 このふざけたポイント名称の由来は、何も笑いを取ろうとしてのことではない。
 ここはかつて、韓国の歌手のような釣り人が頻繁に目撃されていたと聞いていたためである。やがてこの一帯を細分化する必要が生じ、小走りして来て固執したポイントをその容姿にちなんでケーポップポイントと名付け、往来する釣り人の存在も忘れ手マン行為に耽っていた男女が居た一角を手マンポイントと名付けた。
 ついでにいうと、降臨跡もかつては一帯全域を降臨跡と一括りにしていたが、必要が生じ、上流側の琵琶湖遠投キャスティングをするも通常のキャスティングより飛んでいなかった一角を琵琶湖ポイントと称し、下流側のソープオペラが演じられていた一帯をオペラ座下と称するに至ったのである。
 これが名ですよというものは恒常の名ではないともいう。よって今後も、追加、変更は行われていくだろう。

 寒々しい風が吹きつけ、便意を促進させてたが、波が魚の警戒を緩めているのか、シャローフラットには定期的に巨ゴイが現れ、シャドウラップのジャーキングを追うスモールマウスを見る。
 しかし、身長が170センチにも満たない体格の朕にはジャーキングメソッドが向いていないようで、その後はジャークで反応を得られなかった。ジャーキングには180センチぐらいの体格が合っている、と人伝に聞いたことがある。
 伝説理論が正しいとしても、ジャークベイトで釣ってきた魚の数は朕の方が圧倒的に多いというのもまた事実である。
 レジェンドネタはともかくとして、ジャークベイトに反応する個体は居るが、まだはまっていないという感触のため、スプリットショットリグを組みボトム、カバー周りも探れるようにした。
 蝦は用意していたものの、濡れた手が風に冷やされることを嫌って、手を出せなかった。
 川筋、駆け上がり、障がい..物、浅場、風…パーフェクトガンダム仕様の防寒をしても辛い天候だが、ここは魚を寄せる要素が概ね集まっている場所である。
 ベイトの存在については想像の範囲を出ないが、おそらく居る。

 ナマズさんがやって来る。
 久しぶりかと思いきや、朕が会わなかっただけで何度かここに来ていたという。ということは先日は韓流ポイントにも降臨跡にも釣り廃人が居たことになる。これではいかに土日でベイトが沢山居ようと、伝説三輪氏は捕食を行えないだろう。昨日、一昨日共に降臨は無かったと見るべきだ。

 ここでなら自分が仕切れると思っていたキングオブヒル。やがてここをしても自分は通用しないと認めなければならなかった時の痛みについて考えてみた。ハナクソをほじくりながら楽しんでいるところに、勝負を持ち込み、自ら仕掛けた勝負に敗れていった伝説諸氏…。
 そんな伝説諸氏を偲びながらもキャストは続けられる。
 ナマズさんはアンダーショットリグでボトムを引いていたので、朕は安んじて表層を引くことが出来た。
 しばらくすると、ソルト用ダーターにバイトが出る。
 このレンジで反応を得られるのなら、ということでマニックに結び替えたところ、バイトしてくるスモールマウスが見えた。
 「気持ちのいいものが見れた」
 ナマズさんよりお褒めの言葉をいただく。
 その後、トップもボトムも何事も起こらず過ぎていったが、夕刻に入る頃、ナマズさんのアンダーショットリグに反応が出る。
 しかし、水面に逃げた魚の掻き回した水が見えるのみ。
 「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!
 朕は伝説式叱責で場を収めた。
 ボトムで反応があるのなら、ということでナマズさんは冷たい風をものともせず相羽リグを組んでいたが、風のため十分に飛ばせず、ボトムレンジを探りきることは出来なかった。

 日没と共にナマズさんは撤退。
 風の中でボトムを取ることに辟易し、再び表層を巻き始める。
 一度、マニックにバイトが出るも「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と、自らに突っ込むのみ。
 風が弱まってはボトム、強まってはトップ、と続けてみたが遂にどちらも反応は得られなかった。
 独りでいると、他にすることも無いので反応を得られなければ飽きるのも早い。
 「おめえには根性が無え」と罵る修羅も居ないので、割と早めの納竿となった。


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プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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