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登戸クンバカ

 9月17日。

 土曜日は江湖でのワークに参加していたため、通常のワークを休んだ。
 朕が休んだからといって釣り廃人たちの活動が已むことはない。この日は公孫戍が中野島で9匹のスモールマウスをキャッチしていた。
 中野島には小走りくんも数名来ていたとのことで、修羅が三輪車で乗りつける価値のある土地であることが示されていた。
 普段なら「オレにかまうな、上手い連中と仲良くやってくれ」と、伝説三輪氏のように泣いていじけてしまうところだが、この日は朕もまだ江湖に身を置けるだけのものを持っていると知り、ことのほか御機嫌麗しく伝説式の礼も忘れ、江湖の住人たちとチャミスルなどを酌み交わしていた。

 昨日は江湖を渡り、受けた損傷の痛みはあったものの、漆園からの喜びの報が入り、娑婆に身を置いていた苦しみが紛れていた。
 韓流ポイントにて夏侯章が40クラス、公孫戍が30クラスをキャッチしたとのこと。
 新川節は聴こえず、対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストを見られずとも、休日の多摩川を楽しめていたようである。

 迎えた当日。
 自宅に戻る途中、玉屋に寄り、アルテグラ3000を買う。
 10800円天。
 ペリカ生活が終わって久しいが、未だに円天生活を続ける朕にとって玉屋割引は非常にありがたいものだった。

 帰宅後、伝説式保険が増えた喜びからか、ハンドルのがつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に襲われダウン。
 結局出発は夕刻になってしまった。
 既に公孫戍と夏侯章は降臨跡に入っているとの報が入っていたので、オペラ座には目もくれず、直接降臨跡に入った。

 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 降臨跡にはセニョール、夏侯章、公孫戍、李俊。
 早い時間には師匠や張横も来ていたとか。
 ベイトとなる釣り人も十分に居る、休日らしい登戸の様相を呈しているというのに、登戸名物だけが無いというのはやはり物足りない。
 今日はセニョールがただ一人スモールマウスを2匹キャッチしたとのこと。
 「突き落としてやろうか」と、礼法に則って凄んではやったものの、所詮形式上のものであって真実味に欠いている。あの、屈辱に塗れ、憤怒の篭った形相で、功あったものをにくむ様の滑稽さは誰にでも出せるものではない。
 改めて伝説の称号を得る資質が尋常ならざるものであると知るのであった。

 日没を迎え、セニョールと李俊は撤退。
 やがて雨が降り出し、橋の下への避難を余儀なくされ、そんな中でも釣り廃人たちはルアーを打ち続ける。
 カバー帯を通していた朕はここで二度のストライクを得ることが出来たが、いずれもアタったとかバレたとか、そんな聞きたくもねー話に止まってしまった。

 雨が収まり外に出ると、旧第一ワンドは濃厚なベイトのスープ状態が出来上がっており、バス、ナマズの捕食が行われていて、ポッパー、クランクベート、ワンダー、イモ、ヤミーフィッシュといったベイトで各各打ち込んで行ったものの、ルアーにはまったく反応が無かった。
 それでも「釣れるまで帰らん、お前も付き合え!」と、伝説三輪式で励ましあい、キャストを続ける。
 そんな釣り廃人たちに再びの雨が水を差す。

 橋の下で雨を凌ぎながら、聖人の口を衝いて出てくる卮言にこころ潤され、多摩川名物列伝を論じてはこころたのしく過ごしていたが、雨足が落ち着く頃には20時を迎えていた。
 終了である。

 あれほどフィッシュイーターが盛んな様子を目にしながらかすりもしなかったのは、釣り人がヘボいためである。
 しかし、我々はどれほど己のヘボっぷりを思い知らされようとまったく自覚せず、あくまで貴い新川で鍛えた釣りウマを僭称する修羅の術に倣い、いいかげんやられた感はあったものの、勇ましい口ぶりで「お疲れえ!」を決めて解散とした。

 帰宅してみると史進からメールが届いていた。
 何と、いつの間にか南蛮の地から北狄の地に移り住んでおり、北の海の素晴らしさを謳う内容が添えられていた。
 都会の出である史進も、ルーツを辿れば北狄の血筋である。
 いずれネイチブのイトウを釣って欲しいものだと思いながらも、朕は伝説式を疎かにすることなく「ソイはワームを泳がせてくるのがパターン。つまらねえ釣りだ」と応じた。


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サマナと準サマナ

 9月13日。

 AM05:00。
 和泉多摩川のミニストップに集合。
 早起きは苦手の朕も、釣りが絡めば何とかなる。
 朕の到着と同時に御老公と高漸離も到着。

 登戸エリアに入る。
 駐輪所に来てみれば、こんな朝早くから追放者はオペラ座前に居て、朕の姿を見るや窟の中へ隠れるように消えていった。
 宇奈根の自宅にはいつ帰っているのだろう。家にも帰らずに野良の畜生たちの世話をしなければならないとは大変な使命だ。

 韓流ポイントに向かいながら、このエリアのあらましを解説。
 地形、これまでの実績と状況については当然ながら、風情あるポイント名称の成り立ちから、この地の名物についても伝える。
 風は北から吹いており、韓流ポイント有利かと思われていたが、見た目にも水が悪く、ベートも見えず、反応も得られず。
 上流側に進むにしたがって魚の姿も見えるようになり、水も生きるようになっていた。
 そういうことなら風向きを気にせず水の良いところを求めよう、ということで、御老公にも優しい護岸のあるエリア最上流部、降臨跡へ移動することにする。

 降臨跡。
 予想通り、こちらはベートが下流側より多く見え、小バスの姿を見ることもあり、高漸離はラージマウスの小バスを見たとか。
 小バスだろうとラージマウスなら達成者である。
 と、朕と高漸理はがむばり続けたが、反応は得られず。
 御老公が、アジだったらもう沢山釣れてる頃だよ、と、だいぶ飽きてこられたご様子だったので、昼食を兼ねて中野島へ移動することにした。

 昼食を終え、冒険心も働かせつつポイント入り。
 昨日のヌきの苦しみから回復した公孫戍もやって来る。
 朕と高漸離は苦戦の挙句、どうにか粒クラスを1匹ずつキャッチしたのみに終わり、毎度多摩川で苦戦を強いられている御老公は泣きが入っていた。
 夕方の渋滞を避けたいので、公孫戍に別れを告げ、我々は再び登戸へ向かった。

 登戸入りし、韓流ポイントへ向かう途中、追放者が往来で寝ているのが見えた。
 こんなところで寝るぐらいなら、家で寝ていたほうが天敵にも遭わず安全というものだが、己の身を危険に晒してでも畜生に捧げるとは見上げたものだと感心する。
 朕がゲストに多摩川名物列伝を語りながら進んでいると、久しぶりのセニョールが向こうからやって来た。
 これから帰るところで、韓流ポイントでラージマウスの姿を見たという。
 「で、おめえさんは釣れたのかよお
 「オレが考え無しにやってると思うか
 伝説式を用いれば、どのような結果に終わろうともすべて笑いに変えていくことができる。同時に、笑いの数だけ修羅が泣いてきたということも忘れてはならない。
 現れなくなって久しいとはいえ、この地を主宰しているのは今でも伝説三輪氏なのだと知るのであった。

 手マンポイントに入ってしばらく様子を見ていたが、流れは無きに等しく反応も無かったことにより降臨跡へ移動することにする。
 追放者はまだ往来に寝ていた。
 オペラ座方向を見れば、新顔のオペラ座団員たちが猫の世話をしていた。
 猫たちのためにここを離れられないと必死で語っていたのに、抛っておいて良いのだろうか。去年の今頃はあの新顔たちを仕切っていた光景が見られていたものだが、今は避けているように見える。
 予想通り、またしても追放されてしまったのか。
 
 降臨跡ではスモールマウスの捕食、アタったとかバレたとか、そんな話はあったものの、魚を手にする者は無く、朕がガニを釣るのみであった。
 やがて日没を迎え納竿とする。
 中野島に残った公孫戍より16匹キャッチ出来たとの報が入ってくる。
 「あんたたちはたったの1匹、オレはまったく釣れないのに16匹なんてどういうことだよ?」
 と、御老公。
 「それだけあの人が上手いってことですよ」
 と、高漸離。
 「そういうことか」と、納得の表情を浮かべる御老公。
 口やかましく、傲慢なおじいちゃんも、真実に対しては素直である。

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ヘルメットにPSI

 9月12日。

 昨日のドブは思うような状況になっておらず、確かめたい所も確かめられずでからストレスを溜めての帰宅となってしまった。
 そして今日は多摩川釣りという低レベルな競争だ。
 依然、伝説式保険は有効である。
 この術の美点は語句を入れ替えることによって、あらゆる場面で使えるというところにある。この日は「バスプロショップのロッドでスモールマウスが釣れるかの実験」と唱えてから草庵を出た。

 天候の動きから、好況にあるとは想像し難いが、そうであるとも言い切れない。
 というわけで宇奈根に入ってみる。
 相変わらず水量多く水勢は強い。
 先日の雨で水温が下がった影響か、ルアーを追うセイゴは見えず、スモールマウスの姿も見えず。
 ここが生きる状況ではないと判断し、粘らずに移動する。

 韓流ポイント。
 特にここでなければならない理由があったわけではなく、ただ寄り易いからという理由で入ってみた。
 手マンポイントの様子を見ていたが、生き物の盛んな様子は見えず、流れも無きかの如き感触であったため、ここでも粘らずに、中野島へ向かうことにした。

 今回は冒険心を抑えてのポイント入り。
 既に公孫戍が来ていたので「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」を決めることができた。
 その後、これからドブシーバスに行くという李立もやって来る。
 李立はここでまだ誰も手にしたことのないブルーギルをキャッチし、達成者認定魚種を追加。
 ヒットルアーはワームの切れ端。これをウエイトなしの状態でキャストしたというのだから大したものだと思ったが、他人の功を妬むのが伝説式の作法。
 朕と公孫戍は「そこまでして釣りてえか」と、最も権威ある伝説式の賛辞を贈った。
 彼らが“そこまで”の法を知っていたのか、“そこまでして”釣れていたのかは怪しいところではあるが…。
 その後、公孫戍はヌきの予定があるため撤退。
 限られた時間の中で5匹のキャッチに成功していた。
 反応は良好とはいえず、朕は相変わらずの苦戦。
 ブルーギルをキャッチし、ここでの勝利を手にした李立は意気揚々とドブに旅立った。

 朕より上手の二人が去ったことにより、いよいよ朕にも機が到来するかと期待したのも束の間。
 結局2匹しゃキャッチ出来ずに終了の時間が来る。
 明日は御老公と、筑弾きの高漸離が多摩川を訪れることになっている。
 集合時間は早朝五時。早めに寝ておかなければ辛かろうということで、悔しさはあったが粘らずに撤退することにした。

 帰宅後、ドブに行っていた李立からの報が入る。
 伝説記念公園の運河でフッコを二回掛けたがいずれもばらして終わったとのこと。
 ドブの第二シーズンが始まったのか、まだ始まっていないのかは相変わらずはっきりしない。しかし、四季が巡っている限り好適の時はいずれ迎える。
 今は結果のことをどうこう言い合うよりも、礼を尽くすべきだろう。
 朕は「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と、もうひとつの伝説式で労った。

 ※マー語

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マーダー機械、ヤス・ハヤシ

 9月11日。

 先日はワークの実践を怠ってしまい「バスプロショップスのスピニングロッドが多摩川で釣れるかの実験」は出来ずに終わってしまった。
 悔後に立たず、という言葉もある通り、釣り廃人の行は已むことなく、悔やんでいるいとまなど無い。
 金も無ければ女もいない負け組である釣り廃人としての身の振り方について考えていた昨日のこと、同じく釣り廃人である公孫戍より、中野島での釣果写真が送られてくる。
 中野島の人気は高く、平日でも結構な人出があったとか。
 このところ登戸の人出は少なく、修羅が捕食を行うには不十分のようにも思える。
 もし再び新川節を謳うのならこちらの方が適しているかもしれない。
 そんな、新しいフィーディングポイント候補地で、小から大まで17匹のスモールマウスをキャッチ出来たとのこと。
 勿論、伝説式の礼に則って「あいつはしょっちゅう行ってるから釣れるんだ」と、僻むことは忘れない。

 迎えた釣行日当日。
 9月も半ばである。
 台風と雨でだいぶ秋めいてきた。
 いよいよドブシーバス第二シーズン到来か、と期待しての出発。
 まずはおめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!発祥の地から。
 ポイント入りする前に「今日はバスプロショップスのスピニングロッドでドブシーバスが釣れるかの実験」と、たとえ上手く行かなかったとしても、自分がヘボいからではないと周りが思ってくれるに違いないと思い込める呪文を唱える。

 ポイント入りしてみると、水面には表層をボラの群れが泳いでいるのが方々で見られていた。サイズは10~15センチていど。
 トップから約2メートルの層に探りを入れて行くが、一切の反応も無い。
 来ていれば反応を得るのにそれほど苦労する魚ではない。
 ここはまだ早いのだろう、ということで伝説記念運河を捨てる。

 「今日は○○で○○が釣れるかの実験」発祥のワンドへ。
 あれは季節が進み、バチを擬したスローで鈍い動きのベイトが効力を失っていることが発覚し、ミノープラグを使い始めた者が釣果を得られていた時のことである。
 「バチから魚にメインベイトが変わったよ」と言っても、前回来た時に釣れた、バチイミテートのベイトを引き続け、かくのごとき発言をして挑み、結局三輪氏だけ釣れなかったという出来事があった。
 実験ワンドなる名称はこの故事に語源を発している。

 実験ワンドでは豆粒より小さな生物の群れを見ることはあっても、いわゆるベイトフィッシュと呼ばれるようなベイトは薄いという印象だった。
 しかし、セイゴはそれなりに居て、30センチ台のセイゴの姿を見ることもあった。
 ルアーを引けば反応してくる木っ端セイゴは度々見え、何とか1匹キャッチ。
 ベイトの濃いところにはシーバスが居らず、ベイトの要素が弱いところにはセイゴが見える。
 つまり、ドブはまだ早いのか、それとも今日に限って良くないだけなのか…断ずるにはまだ検証が足りない。
 というわけで、次のポイントをチェックしてみようとしたところ、進行不能な状態であったため、ここでストップフィッシングとした。

 やるべきこともやり切れず、しょぼ過ぎた釣果。
 「メシなんか食わねえぞ!」と、伝説三輪氏ならブチキレていただろうが、朕は、それはそれ、と冷静に空腹に対処し、さつまっこラーメンを食べて帰路に就いた。

 一方、この日も中野島でワークを行っていた公孫戍は14匹のスモールマウスをキャッチし、またしても二桁釣果を得ていた。
 長い時間をかけ、ガゾリンを消費してまで来た朕はたったの1匹。
 当然面白いわけがない。
 朕は顔を赤らめながら、目には涙を湛えて「でもよお、公孫さんは新川では釣ったことないよな。大したことねえなあ…オォーイ!」と、伝説三輪氏のように泣きながら返信した。
 
 更に、降臨跡上流に入っていた侯嬴こうえいからは、バイトはあっても食いきらない、という報が入ってきたので「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と返してやった。

 上手く行っても行かなくても、釣り廃人には伝説人たちが涙で築いた素晴らしい遺産があるお陰で、いつまでも釣りという低レベルな競争を楽しんでいられるのである。

 ※マー語

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ランニングボンバーガール

 9月9日。

 昨日、ランカーズに注文していたバスプロショップスのロッドが届いた。
 勿論これは、己を取り繕うのに必死だった伝説三輪氏が編み出した伝説式保険としても使える。
 忍者は死して術を残すというが、術を残したという点では我らが修羅だって負けてはいないと思う。
 しかも、忍者の術は高度な技術と、死をも賭した覚悟さえ求められる過酷なものだが、伝説三輪式は恥を恥とも思わぬ豪胆ささえあれば誰にでも使える易しいものである。
 術としてどちらが優れているかは比べるまでもない。

 迎えた当日。
 「今日はバスプロショップスのスピニングロッドが多摩川で釣れるかの実験」と、伝説式の呪文を唱えた後、しばしの昼寝…と、目覚ましには反応したのは間違いないが、目覚めたのは翌朝。
 携帯を見れば、韓流ポイントでの公孫戍の釣果が届いていた。
 休日の韓流ポイントは人出が多く、釣り座の確保に難儀するほどだったとか。
 それほどの賑わいではあっても、新川節が聴こえてくることはなく、登戸名物の三輪車も見えなかったとのこと。
 釣り廃人としての務めを果たせなかったのは怠慢といわねばならないが、修羅降臨の奇蹟を見逃すという不幸だけは回避できたことに胸をなでおろす朕であった。



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dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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