何故、修羅は泣かねばならなかったのか

 2月20日。

 気温上昇、強い南風。加えて平日。
 しめしめ、とラトリンバイブ、リッピンラップ、レアリスバイブのレッドクロウダッドの封を切る。
 ジャークベート、オールチャートのスピナーベートも加え「これでばっきりだぜ!」と、ミラクルジムな気分で多摩川に向かう。

 現地入りしてみれば今日は週末か?という人出。
 朕には暗澹たるものが湧いてくるが、かつての主宰者には喜びの光景であろう。
 存分に新川節や特出したキャリア、理論を語れる機はこのようにいつまでもあるのだ。

 隙間を縫いながら、リップレスクランクを流していく。
 反応を得られないからといってライトリグで底を取る必要はない。フィネスワーミングをやっている者が多数なので、その釣り方が当たりだと判明した時点で切り替えれば良い。
 しかし、こちらも向こうも釣れることは無く、朕は風を追いながらこのエリアの最上流部まで来てしまった。
 地形が変わることによって昨年まではホットだった一帯も力を失ったのかもしれない。或いはフィッシングプレッシャーの影響なのか。
 こういったことは、今を見て全てを断ずることができない。

 とにかくここではないと感じたので移動。
 移動した先にはセニョール、李俊、相模湖バサーとその友人。
 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、泣きキレるべき場面ではあるが、彼らがいるということはこちらの方が脈ありということでもある。
 特に相模湖バサーの状況を読み解く力は頭一つ抜けていて、今日は二桁釣果を達成し、二桁釣果は春一番の日に次いで二回目だという。
 李俊、セニョールはそれぞれ一匹ずつという釣果。
 よく釣れている日なのだからいずれ朕も、という気になる。
 やがて相模湖バサーが去り、李俊、セニョールも撤退した。

 この時点でノーフィッシュの朕は「釣れるまで帰らん!」な、三輪式虚勢にあったが、釣れるのは相模湖バサー友人氏ばかり。
 四連続キャッチという快挙を演じる。
 彼もまたこのブログの読者であると知ったので忌憚なく、何をどうしてるのかと尋ねたところ「これをどうぞ」と、ヒットルアーをちょうだいすることができた。
 イマカツの2インチワームだった。
 こんなに小さなベイトを?と、戸惑う朕だったが「釣れてるやつの真似しねえと、見えるものも見えてこねえぞ」という伝説三輪氏の名言がある。
 言った本人は口ばかりで、結局何も見えないまま“釣りという低レベルな競争”を卒業してしまったようだが、スモールマウスのシビアなベイト選択眼を思い知らされてきた朕はさっそくこのワームを用いることにした。
 しかし、この辺りから風が変わり、雨が強まってくる。
 冷たい北風と雨。
 まず友人氏が雨に耐え切れず撤退。
 朕はせめて一本、と粘ってみたが、やがて熱を奪われた指が動かなくなり、諦めるよりなくなってしまった。

 居並ぶ全員が釣れた中で、自分一人が釣れなかったのだからレジェンドギレする資格は十分あるが、当たり散らせる相手がいない。
 仕方なく、とぼとぼと帰路に就こうとしたところ童威が仲間と共に現れる。
 「何だ、もう帰るのか?だらしがねえなあ」と、伝説三輪するので、朕は「オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」と、三輪泣きで返礼した。

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肥龍の拳

 2月18日。

 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気は、娑婆漬けにされる生活を余儀なくされている以上防げない毒というものだ。
 毒を少しでも薄めんと、一寝入りしてからの出発。
 ベイト溢れる降臨跡に、かつての主宰者を呼び戻すには、こちらがつとめて控えめな行動をしなければならない。
 という訳で、この日もエリアを定めず、ただ多摩川に向かうだけにした。
 昨日、一気に上がった気温と、強く吹いた南風の余韻はまだあるのか、或いは今朝の冷え込みで損なわれてしまったのか、大いに気になるところだ。

 道中、コンビニで興味深い商品を発見し、円天を散財する。
 いちばん見たいのは、ブルース・リー愛に満ちた第一作だが、残念ながらあったのはこれだけだった。
 チャック・ノリスなら“地獄”、セガールなら“沈黙”同様、サモハンなら“デブゴン”程度の括りなのだろう。

 川沿いの景色を見る。
 予想通り、伝説三輪氏のベイトに満ちている。
 降輪跡を避けてポイントに入れば、見知らぬ釣り人たちの他に張横、セニョール、江三子の姿あり。
 釣れているのはウィンディサイドにキャストできる釣り人たちだけで、我々の立つ一帯にはほとんど魚が入って来なかった。
 マニックへのチェイスを見たり、遅れてやって来た李立がペケニシモな一尾をキャッチしたが、単発で勢に乗じた釣れ方ではなかった。
 「おしゃべりしてないで釣りしなよ!」と、アナザー氏がここにいたら怒られていただろうが、釣りしてないでおしゃべりするしゃないような状況が続く。

 どうやら上流側に侯嬴こうえいが来ているらしい。
 相変わらず有力なポイントが空かないので、朕は張横とセニョールが撤退したのを機に、侯嬴を探しに行った。
 風向きも北風からやや南に変わったので、流れが変わるかもしれないという期待もあった。

 駄菓子菓子…。
 侯嬴に会うことは出来たものの、釣りの方はまるで進展が無く、「多摩川は見えてくるものが無いのう」と、三輪式にぼやいての納竿となった。
 さて、あっちはどうかと公孫戍こうそんじゅに結果を尋ねてみたところ「オレが考えなしにやってると思うか?」と、レジェンドⅡな返答。

 魚は釣れなくとも、今日はデブゴンを見る楽しみがある。
 サモハン・キンポーなら当然日本語吹き替え版だ!と、再生してみれば、その声は水島裕ではなかった。『殺破狼』のシリアスなマフィアの親分役の時でさえ、サモハンの声は水島裕だったというのに…。
 最近吹替えが行われたのか、サモハン=水島裕が出来上がる前の時代のものなのか。
 廉価版DVDは、作品の解説があまりにも無さ過ぎて、オタクの心を満足させることができないのが残念でならない。

 ※マー語

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馳騁田猟

 2月16日。

 気温が上がり、南風が吹くようになる。
 明日は春一番が来るとか(故人ではない)。
 いよいよ始まるか、いや、風速が微妙な感じだ。
 何はともあれ上昇の流れには入っている。
 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に冒されてはいたが、明日は再び嘘つきとビッチはびこる娑婆に押し込められてしまう。という訳で、気力を奮い起こし、多摩川へ向かった。

 現地入りしたところ、江三子の一人、下野さんが現れる。
 「なぁーにやってんの!?」
 アナザー式で挨拶。
 この上昇に期待する釣り人は当然我々だけではない。川岸には平日とは思えないほどに釣り人が押し寄せていた。
 伝説三輪氏が狂喜乱舞しそうな数のベイトである。
 その中に侯嬴こうえいの姿もあった。
 「ここんとこバラしてばかりですよ」と言うので、朕は待ってましたとばかりに「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」と、アナザー式にキレてみせた。
 盛況には感じられなかったが、今日は52センチのスモールマウスを釣ったものがあったという。
 ならば朕も…現在50アップの確率が最も高い関東のフィールドではないかと思う…と、キャストしたところ、マニック、ワンダーにチェイス、バイトあり。しかしバイトはあっても食いは浅く、もう少し波気が欲しいところ。
 一工夫すれば一匹ぐらいは釣れるのでは?という気もしたが、程なくして反応自体無くなっていった。
 下野さんにそのことを話すと「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」と、期待通りの回答が返ってきた。
 童威が現れる。
 朝からワークに勤しんでいたとのことで、朝に釣れたとのこと。
 先日は伝説式で応えてやることが出来なかった朕だが、今回は「そこまでして釣りてえか?」と、伝説泣きしてやった。

 「日本のバスはどこへ行ってしまったんだ?お願いだ、風よ吹いてくれ!」
 バイロン・ベルビックのように天に懇願するも望む風は吹かず、これから出勤だという侯嬴の撤退を機に、朕と下野さんは移動することにした。

 移動した先には李俊とセニョール。
 平日に三輪氏のベイトだけではなく、知り合いをこれほど見ようとは。
 「オレら、まじで廃人かもな」と自嘲する。
 仲間同士、和気藹々としたものであったが、李俊が三本、セニョールが二本キャッチしたと聞くや「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、レジェンドギレする朕であった。
 李俊とセニョールが撤退し、新川で鍛えた本気を実釣をもって示そうとする我々だったが、遂にキャッチならず終了。
 下野さんが三度バイトを捉えられたという。
 もちろん、「アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!」である。

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実践伝説芸

 2月14日。

 先日、ワンダー60を求め玉屋に寄ってみたが、無かったので、同じくシンキングのスティックベートであるマニックを買った。
 バチ抜けシーバス用のベイトだが、スモールマウスが強い動きを嫌う場面で、ワンダー同様に有効なのではないか、という訳である。
 また、これを用いれば「今日はマニックでスモールマウスが釣れるかの実験」と、伝説式保険にすることもできるので、例えノーフィッシュに終わったとしても、今日は実験だったのだから釣れなかったのはヘボいからではないという方向に持っていけた気になれる。

 現地入りしたところナマズさんに会う。
 とりあえず、ではあるがベートキャスティングをこなせるようになっている。とはいえ、まだまだ伝説三輪氏が食い付く余地はある。
 朕は、いずれまた降臨することもあろうレジェンドⅡのために安心した。

 開始当初は沖側を通る良型個体を意識してキャロライナリグを引いていたが反応を得られず。タイミングの問題か、そもそもその選択が誤っているのか。
 とにかくここではなさそうだということで移動。

 移動した先には張横、セニョール、李俊、相模湖バサー、その友人。
 「おめえらばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、伝説式。
 朕に釣れる前に、他の誰かが釣ってしまいそうな顔ぶれであった。しかし、自分より上手の面々に囲まれるのは悪いことばかりでもない。フィールドの今をより早く、正確に知ることができるからだ。
 「オレにかまうな、上手い連中と仲良くやってくれ」と、カッコつけたところで釣果は伸びない。三輪氏こそ、その上手い連中から学ぶべきであったのだが…。

 朕が来てすぐに相模湖バサー氏がマーバスをヒットさせていた。これで本日三本目だという。
 風も吹き付けるようになっていたので回ってきたとか、動きだしたとかいうやつだろう。
 とりあえず遭遇率を増やすために線の釣りを、などと張横と話ながら軽く投げていたところ、カバーすれすれを引く張横のCCプレデターにではなく、水面直下を引く朕のマニックにストライクしてきた。
 皆バイトシーンを見ていただけに誇らしげな…否、誰より驚いていたのはキャッチした朕であった。
 レンジは浅くても良いのか。

 しばらくして張横、セニョール、李俊は撤退。
 場所を広く取れるようになったので、巻きの釣りを中断し、スティッコーのスプリットショットリグでじっくり探る釣りに変更。
 しかし、次第に風が強くなり、ボトムを取るのが面倒になったので再び巻くことにした。
 表層での反応が非常に良く、この釣り方だけでリミットメイクなるか、と浮かれていたが、さすがにそうは上手く行かず。
 何はともあれ「ハードだってさんざん引いたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、電話をかけてまで釣れなかった怒りを他人にぶちまけるみっともない真似をせずに済んだことに安心し、納竿とした。


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市場危機

 2月13日。

 釣れないこともないという状況が続く。
 バスがだめならナマズ、或いはニゴイ、マルタという季節はまだ遠い。

 この日、ポイントに入ってみれば先客に相模湖バサー氏。
 去年の今ごろの話になる。
 居並ぶ全員が40クラスをキャッチしたお祭り騒ぎの日は誰もが待ち焦がれている。これなら伝説諸氏にも釣れるだろうと思える機会を再び、である。

 ナマズさんがやってくる。
 F4-71Xを引っ提げての登場だ。SZMのロッドより投げ易い、と気に入った様子。
 メガバスと初心者…伝説三輪氏の好物が二つも!
 しかし、キャスティング指南は朕と相模湖バサー氏が行い、またしても三輪氏のマーケットを荒らしてしまった。

 童威もやってくる。
 今朝一匹釣ってから登校したという。
 そう言われても、ヒットの現場に居合わせたわけではないので、適切なレジェンドギレで応えられないのが悔しい。

 誰一人反応を得られることなく時間が経過していく中、相模湖バサーがようやくストライクを得る。バスの食いはシビアで、アタリ自体少ないという状況での貴重な一尾だった。

 居ないというわけでもないのだから「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と三輪泣きが入りながらも粘る一同。
 しかし寒風厳しく、やがて迎える終了の刻。
 朕は結局何の反応も得られぬまま、「オレだってちゃんとやってるよ!」と泣きキレての納竿となってしまった。

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プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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