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ノーモアミュージシャン

 6月28日。

 日曜日だが雨交じり。
 釣り人が少ないのは結構なことだが、ベイトが居なければ修羅の降臨も無いだろう。
 涼しく過ごしやすい日が続いているので水温の上昇は期待できない。
 そんないまひとつ意気の上がらない日ではあったが釣り廃人の習性として、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気から醒めるや、タックルを持って貧乏長屋を出ていた。

 もうひとつの降臨跡の様子も気になるところではあるが、シーバスが釣れているという話が広まっていればフォロワーサンの類がたかっている恐れがある。
 プレッシャーが掛かったところから魚を引っ張り出すのは朕には出来ないことなので、いつも通り、ポンスキーロードから希望の中洲一帯を窺うことにした。

 ポンスキーロード入りしたところ、17時を過ぎていたのにもかかわらず自転車は無かった。
 既に一年の半分を折り返してしまった。
 これではいかにえげつない散らし鈎あしらったルアーを使って、釣れるまで、引っ掛けるまで続けるナマズラリーなまず魚釣りをしても、2020年は年間ナマズ釣獲数三桁は不可能なのではないだろうか。
 とはいえ、独自の基準が設けられているナマズラリーなまず魚釣りのこと。こちらの考えが及ばない無敵ぶりを見せてくれるかもしれない。
 希望の中洲から引き揚げてくるセニョールに遇う。
 李俊がまだ粘っているとのこと。
 朕が「で、おめえさんは釣れたのか?」と、伝説三輪式で訊いたところ、「オレだってちゃんとやってるよ!」とばかりに先程釣れたというナマズの写真を見せてくれた。
 ダブルスイッシャーに出たと聞いてにわかにンションが上がる。
 勿論、朕もセニョールもミュージシャンではないので握手はしない。

 希望の中洲、ナマズラリーなまず魚釣り旧入水点に李俊。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 礼は欠かさない。
 話でもしている間にボイルが発生してくれればと思っていたがそうはならなかったので、朕は五本松対岸まで流しながら川沿いを遡って行った。
 この水の冷たさでもトップでナマズは釣れていたのだし、ナマズの動きが鈍いのであればスモールマウスが勢い付くはず、と反応を得られずともめげずにキャストを続けていたが、何事も起こらないまま日没を迎える。
 粘ってどうにかなるような状況ではない、そう判断したらきっぱり止める。何故なら、この先粘ったとしても、朕が釣りをするに当って最も嫌う、ただルアーを水に浸けているだけのことになってしまうからだ。
 後のことはナマズラリーなまず魚釣りにでも任せておけばよかろう、とポンスキーロードに戻ってみれば、まだ自転車は無かった。

 ※マー語

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酒混ぜた紅茶など飲みたかねえ

 6月26日。

 「多摩川はもう飽きた
 伝説三輪式を決め、新河岸ドブに向かう。
 当然、飽きたといっても修羅のようにいつも釣れないから悔し紛れに吐いた唾ではなく、いつも同じ風景を見るのも飽きただけのことであって、多摩川での釣りに飽きたというわけではない。
 
 新河岸ドブ。
 何といってもここは他に釣り人が居ないのが良い。
 から暑い日であったことと、体力の衰えに、わずかな距離の移動にも難儀したが、やるべきことをやれば結果の出るフィールドだという刷り込みが出来ているので耐えることは可能だった。
 とはいえ、一流ししてみて得られた感触は、潮位が上がるまでどうにもならないというものだった。

 これを見越していたのは紅蠍。
 夕刻に入ってから人工ワンドに現れる。
 この日はイナッコの群れは少なく、サヨリの群れを見ることができた。
 ドブマスターの紅蠍曰く、サヨリを意識した攻めで釣れた験しがないという。
 目に見えるベートの存在は釣りを組み立てる上で重要なパーツではあるが、それが全てというわけでもない。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!
 だが、修羅のようにただルアーを水に浸けているわけではない。
 シャドウラップロングビルの5センチモデルにフッコには少し足りないセイゴがヒット。このルアーはベートキャスティングも出来て、20lbラインで引いても流れの中でしっかり泳ぐ優れたベイトだった。しかし、ストレートリトリーブでの泳ぎが良いのは確かだが、バイトが出たのはすべてトウィッチを入れた時のみだった。
 「シーバスにジャーク、トウィッチは邪道」と修羅は言ったが、釣りに来ているのだから釣ってこそであろう。釣ってこそとはいっても、ナマズラリーなまず魚釣りのように、ばらし防止の措置としてルアーにえげつない散らし鈎を付けるのもどうかと思うが。
 結局この一匹のみで盛況になることがないまま日没が来てしまった。
 それでも、新川で釣ったことのある紅蠍がノーフィッシュに終わった日に、新川では釣ったことのない朕が釣れたのだから、このような結果に終わっても修羅に侮られることはないだろう。

 この日も恒例の山田うどんでの晩飯としたが、山田うどんでは絶対にうどんを食わないのが我々の流儀である。

 帰宅したところ、PCに秦明よりメールが届いていた。
 江戸川河口でシーバス4匹、クロダイ2匹をキャッチしたとのこと。
 クロダイまで釣れるのは面白そうだが、現地の釣り場事情を聞く限りではとても行きたいとは思わなかった。
 ペチット遠征するならやはり新河岸ドブの方が良い。

 ※マー語


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飢餓を憂う

 6月25日。

 平日に登戸に行ったところで修羅の降臨は望めない。
 この先雨が降るかもしれない天気ではもうひとつの降臨跡に行ったところで、対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストも見られないだろう。
 そこで今日もポンスキーロードから希望の中洲一帯でナマズラリーなまず魚釣りの轍を辿ることにする。

 ポンスキーロードにはまだ自転車が無かった。ナマズラリーなまず魚釣りは天候など関係なく開かれていたような気もするが、記憶違いか。

 ナマズラリーなまず魚釣り旧入水点には張良が居た。
 ボイル発生を待っているとのこと。
 水面に反応が出ることはあるものの、アタったとかバレたとかそんな話に終わっているようだ。
 水面に動きが見えるまで特にすることも無いので、朕は最近気に入っている新河岸ドブの話したところ、張良もこの辺りのドブを探索したことがあるようで、その時はラージマウスが釣れたとのこと。
 と、新河岸ドブ水系の話に興じることは出来ていたが、相変わらず水面には何事も起こらなかったので、朕は沿岸を流しながら五本松対岸に向かうことにした。

 ベートフィッシュは相変わらずフィッシュイーターを寄せるほどに居るが、水は冷たい。
 ベートというプラスが勝るのか、低い水温というマイナスが勝るのか。マイナスを打ち破るプラス要素が存在するのか。
 見ているだけではわからない。
 だとするなら「やってみなきゃわかんねんじゃねえかよお!」というのもありだ。
 鄒衍すうえんがやって来る。
 先程までもうひとつの降臨跡に居て、鄒衍は釣れなかったが周通しゅうとうがシーバスをキャッチしていたとのこと。
 また、口舌の徒である恵施けいしも近頃はぽつぽつとナマズが釣れるようになっているとの話を聞く。
 修羅の絶好の捕食対象である恵施も、このままではルアーでの釣り方を身につけてしまう恐れがある。そうなってしまってはとても修羅のごときの手に負えなくなるに違いない。
 朕は恵施の進境ぶりを喜ぶより、むしろ伝説三輪氏のために心配した。

 次第に小雨と風に寒さを感じるようになってくる。
 朕は合羽を取りに行くため、一度ポンスキーロードに戻ったが、その間に鄒衍はナマズをキャッチしていたのだった。
 これは良い兆しに思われたので、朕は修羅のように僻むことなく、次の個体が来るのを待ってキャストを続けられた。
 ところが次が続くことが無いまま日没が来る。
 まだ続けるだけの時間的な余裕はあったが、現状を打ち破る手が無いまま粘るのは、ただルアーを水に浸けるだけのことになってしまう。
 釣りをゲームとして楽しむのならそんな釣りは絶対に避けたい。
 というわけで、これから先のことはナマズラリーなまず魚釣りにでも任せておけばよかろう、ということで撤退することにした。
 

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モモヒキ晒すぐらいなら短パンなど履かねえ主義

 6月23日。

 釣ることは出来ても○回連続ボーズなし!を継続させるのは難しいものだ。
 それはきっと朕が新川では釣ったことのない大したことのねえやつだからだろう。
 しかし、新川で鍛えたのが自慢の人より、新川では釣ったことのない連中の方が平均的に釣れているという現実がある。
 何故そんな結果になってしまうのか、伝説三輪氏の所見を是非聞いてみたいものだ。

 雨が降り続いたので、濁りと増水の具合によっては降臨跡のテトラ帯が生きているかもしれない。
 ということでテキサスリグを組んで降臨跡に入ってみた。
 水は生きていて水量も増えていたが濁りは無く、見える魚も少ない。
 軽く探りを入れてみたが、特に手応えを感じなかったので早々に希望の中洲に移動することにする。
 他に釣り人といえば、短パンモモヒキの釣り人が一人居るだけで、修羅の降臨を促すにはとても足りない状況であったことも移動の理由のひとつである。

 ポンスキーロード入り。
 そろそろナマズラリーなまず魚釣りが始まってもおかしくない時間帯に入っていたが自転車は無かった。
 朕は自分が口にする飲み物しか持って来ていなかったので、狸が現れたとしてもスナック菓子を食わせてやることができない。
 希望の中洲沿岸にベートフィッシュは相変わらず多かったが、依然水温は低かった。
 スモールマウスの捕食を見ることもなく、沿岸の様子を見て歩いているうちに五本松対岸まで来てしまった。
 五本松ではキミキミとうるさい、クソみてえな歌を唄い続けている騒音マシーンがあってこちらの気を散らしてくれたが、瀬周りに釣れそうな兆しが見えていたのでクソ歌に挫かれることなくキャストを続けられた。
 クソ歌が止む頃になってからバイトが出るようになり、二匹のナマズをキャッチ。
 年間ナマズキャッチ数、百何尾とするためにはもう少し数を追加しておかなければならないのだろうが、帰宅は早い方がいい、ということで撤退。
 ただルアーを投げ続けた結果釣れてしまうような、プロセス無き釣りはナマズラリーなまず魚釣りにでも任せておけば良いのである。


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入れるなら、ユリコよりタローがいい

 6月21日。

 昨日、蝦夷地に遊ぶ史進より、名寄川なる川での釣果写真が届く。
 常に美しい環境でばかり釣りをしていては、いずれ首都圏のドブに対応できなくなってしまうのではないかと朕は心配している。
 同日、秦明は江戸川でシーバスとニゴイをキャッチしていた。
 どちらも○回連続ボーズなし!の伝説三輪式を継続中だが、彼らは新川で釣ったことのない大したことのねえやつらでもある。
 釣り人として、バサーとして、新川で釣ることが一人前の証なのだ。少なくとも修羅の世界では。

 迎えた当日。
 遂にザ・タックルボックスの実店舗が小平と国分寺の境界付近にオープンした。
 今月は予想していたより多めに円天が得られたので、前から気になっていたソンクロウ、7,2フィートMHモデレートのバスXを買いに行くことにした。
 セントクロイなる英語名があるのに敢えてフランス語読みするのは、洗練された方はフランス式を好むと聞いたので、朕も倣ってみた次第。
 当初はロッドだけ買うつもりでいたのに、豊富なラパラ、新河岸で使えそうなベイトを物色しているうちに三万円天の散財。
 とはいえ釣り廃人にとってこの程度のことは痛くも痒くもない。
 やるべきことはやった気分になるが「今日のオレの仕事は終了!」と言うにはまだ早い。今日は聖人君似の夏侯章が約二ヶ月ぶりにお見えになる日である。
 主君にお目通りせずして今日を終われようか。

 貧乏長屋に戻るやすぐさまタックルをセットして多摩川に向かう。
 ポンスキーロードに来てみれば、公孫戍の自転車はあったが、君似君の自転車が無かった。
 ああ、君似は今日もひりついておられるのか。
 しかし、これまで以上の境地に至ろうとしているのであれば仕方がない。主君の栄達を支えるのも臣としての務めなのだと自らに言い聞かせ進んで行ったところ、ナマズラリーなまず魚釣り旧入水点に夏侯章の姿があった。
 朕は小趨りに進み出、跪拝していう。
 「君似君、お久しゅうございます。君似君には今日は無冠であらせられるのでしょうか」
 夏侯章は、
 「寡人は常に無冠である」
 と、淀みなくいった。
 これから被剥の問答に入るのがならわしだが、今日は遂にオープンしたタックルボックスの話をし、夏侯章は自転車で行くと言い出した。
 いくら何でもそれは…、と諌める朕だったが、昭島まで自転車で行く夏侯章にしてみれば国分寺まで行くなど造作もないことだという。
 朕は、はっと平伏し、
 「余計なことを申しましたわたくしめをどうかお赦しくださいますよう」
 と、出過ぎた真似を詫びた。
 主君にいとまごいをしたのち、公孫戍の様子を見に行く。
 「ちわ」
 ナマズラリーなまず魚釣り式は新しい定番となった。
 改めて登戸一帯を眺めてみる。
 韓流の様子は見えないが、オペラ座、新水門、降臨跡はここからよく見える。いずれも日曜日らしい釣り人の数が出てきていて、修羅が存分に捕食を行える状態が出来上がっていた。
 しかし伝説三輪氏の姿は見えない。
 「我々は修羅である
 そんな勇ましいことを言っておいて、いつも自分だけ釣れずに釣りという低レベルな競争なる唾を吐いて逃亡してしまうなんてあまりにもお粗末過ぎやしないか。
 「おめえはそれで悔しくねえのか」とはこちらが言いたい台詞である。
 朕が修羅の思い出を語れば、公孫戍ははぐれ者の思い出を語る。
 はぐれ者にとっての新川は180近い体格だったようだ。
 公孫戍の登場があと二年早ければ、修羅はぐれ者の対決を実現させてやることも可能だったに違いないと思うと残念でならない。
 自分の能力の低さは重々承知しているが、物事が上手く行かないのはそのせいばかりでないということが人生に於いては多々あるものだ。

 希望の中洲一帯は相変わらずベートフィッシュが多かったが、水は冷たいままだった。
 日没間際にスモールマウスのボイルがにわかに頻発したものの、攻略は成らず。
 朕は○回連続ボーズなし!が途絶え、遅れて到着した費保は用意してきた実験ネタもむなしく連続ボーズ、夏侯章はボイルはあっても反応を得られないことにおかんむり、公孫戍はベビーポッパーでストライクを得ていたもののアタったとかバレたとかそんな話に終わるという具合で、誰一人釣果を得ることが出来なかった。
 まったくもって、新川で釣ったことのないやつは大したことねえのである。

 ポンスキーロードに戻ってみれば自転車はまだ無かった。
 今日のような日でもナマズラリーなまず魚釣りなら釣れるのだろうか。それとも釣れなければ釣りに行かなかったことにしてしまうのだろうか。
 ナマズラリーなまず魚釣りには、古くからルアーフィッシングに親しんできた者には信じられない様々なトンデモ基準が設けられている。


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dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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