日々の修習
5月11日。
寒気が入り込んできたとのことで、なるほど肌寒い。
しかし、岸際のカバー周りを行き来するアユ、ボイルもたまに見受けられる。
スモールマウスを狙うのにトップウォーターワーミングや、ポッパーを用いてのチャギングを試みるが、呼び出すことは出来ず。捕食を行う個体が単独に見えるのも関係しているのか。
この日は、スモールマウスを半ば捨て、ナマズを狙おうという構えでいたため、スモールマウスに対する追求も軽いものであった。
さて、陽もかげってきたことだし、ベイトもいるし、ワンドを目指すかと考え始めていたころ、たまに見かけるリッターバイク乗りの加藤大助が中洲を目指しているのが見えた。しかし、なかなかな目的地にはたどり着けぬ様子。
わしらもそろそろ向かおうかと移動しようとした頃、李立と同級生の少年が、ぱっと平伏していう。
「どうかわたくしにもナマズ釣りの極意を授けていただけますよう」
朕はあわてて扶け起こしいう。
「少年よ、かしこまってくださるな。ナマズ釣りに身分の上下はありません。バスを狙うように気楽に打ってもらえればよいのです」
かくして、にわかにナマ師三人となり中洲へ向かったところ、加藤大助がこちらへ戻ってきた。どうやら中洲へはたどり着けなかった様子。
見れば、年代物のダイコー・スピードスティックにサイドクラッチ式のオールドアブ。ルアーはジョイントジッターバグ。
おおいに興を刺激された朕は、このオールドタックル使いも同行させ、狭い中洲に四人掛かりというハイプレッシャー状態に持ち込む。
寒く、北風厳しい状況ではあったが、ベイトの規模からナマズの回遊を確信し、このハイプレッシャー状態を利用し、一人は湾口、一人は岬、一人は湾奥、というふうにナマズが通るであろう道筋に振り当てた。
やがて朕のオリジナルザラスプークに豪快なバイト。しかしこれは手前でバラし。近くで見ていたナマ師入門少年は陸に抜き上げないこと訝しんでいたが、リリース前提のゲームなのだから魚体に与えるダメージを最小限に止めるためと説明。納得したかどうかは不明である。
しかし、その後は気配を感じられず。ナマ師としての才覚も冴えるようになってきた李立の観察報告によれば、ある時ベイトの群れがワンドから離れて行き、ちょうどその頃、朕にバイトがあったという。
水中を見れば、確かにさっきはあれほどいたベイトも、今は目に見えないほど小さな魚のライズがたまに見える程度。加えて寒さが耐え難い。
ナマ師センサーは粘るだけ無駄と判断し、皆ノーフィッシュというのは悔しかったが撤退となった。
5月12日。
この日は終日休み。ということで、玉屋に寄り小物類とベビートーピードーを仕入れ、ベビトーにいくらかのチューンを施し、登戸へ向かった。
すでに李立、李俊は現地入りしていたが、一切の反応は得られてないという。
よくよく水中の様子を見てみると、ベイトどころかコイの姿も、所在を示す動きも見えない。
上流側はダメだ。流域全体の様子を見てみようと最下流部まで見ていくが、生命の動きがまるで感じられない。
お手上げ。
そんな時、李立が、またマルティン入れ食いをやりたいという。
あれは急激な水況の変化により、ベイトの居場所が一ヶ所に集中したために起きた特異状況。ましてや普段はルアーを追わない消極的な肉食魚。無駄なんじゃねえの?と、とりあえず行ってみるが、案の定、ベイトは岸際カバーに広く散り、追う鳥もいないという状況。

我々はただ堰直下を釣るジャガイモ小僧にガン見されるだけに終わる。
5月13日。
決して暖かいとは言えないが、昨日一昨日よりはましになっている。 現地へ着いてみれば、盛んではないが生命感はあった。
李立に状況を聞いてみたところ、盛んではないがボイルはあるという。
李俊はフィネスワーミングでボトム寄りを探り、朕はズーム・フィネスワームでトップ、ボトムを交互に攻めた。
程なくして、週末に現れる黒服が40アップをヒットさせていた。なるほど、ジャークベイトのハードジャーク&トウィッチか…いや、ワンダーだ。しかもただ引きですと?
黒服は以前にもローライトコンディション下で、皆がグリーン系ルアーを使う中、一人シャッドカラーを使い、唯一魚を得ていた。我々より視力が一段優れているようだ。
さすが帝愛の人間というところ。
そして帝愛にも優しいオジサンはいるもので、この黒服はボイル発生下での攻略法を我々に教えてくれた。
この教えが功を奏し、ボイル発生時、ドライブスティック・ノーシンカーリグをサブサーフェスでストレートリトリーブしていた李立にヒット。同じようにボディシャッドをジグヘッドリグでストレートリトリーブしていた朕はノーバイト。

ただ、この場合、リグやワーム、リトリーブ方法の違いによるものなのかは判断不能であった。何故といって魚影薄いゆえである。
光量が落ちた後、ワンドへ向かい、泉に向かうナマズを確認するが、見えたナマズはそれだけで、ワンド全体の生命感も弱い。
このような状況下にあっては、期待より、寒さと空腹が勝り、撤退を余儀なくされた。また、朕自身の三連続ボーズは悔しかったが、かつては不毛の川と思われていた場所が、釣れなくて悔しいと感じられるフィールドであることを内心喜んでもいた。
寒気が入り込んできたとのことで、なるほど肌寒い。
しかし、岸際のカバー周りを行き来するアユ、ボイルもたまに見受けられる。
スモールマウスを狙うのにトップウォーターワーミングや、ポッパーを用いてのチャギングを試みるが、呼び出すことは出来ず。捕食を行う個体が単独に見えるのも関係しているのか。
この日は、スモールマウスを半ば捨て、ナマズを狙おうという構えでいたため、スモールマウスに対する追求も軽いものであった。
さて、陽もかげってきたことだし、ベイトもいるし、ワンドを目指すかと考え始めていたころ、たまに見かけるリッターバイク乗りの加藤大助が中洲を目指しているのが見えた。しかし、なかなかな目的地にはたどり着けぬ様子。
わしらもそろそろ向かおうかと移動しようとした頃、李立と同級生の少年が、ぱっと平伏していう。
「どうかわたくしにもナマズ釣りの極意を授けていただけますよう」
朕はあわてて扶け起こしいう。
「少年よ、かしこまってくださるな。ナマズ釣りに身分の上下はありません。バスを狙うように気楽に打ってもらえればよいのです」
かくして、にわかにナマ師三人となり中洲へ向かったところ、加藤大助がこちらへ戻ってきた。どうやら中洲へはたどり着けなかった様子。
見れば、年代物のダイコー・スピードスティックにサイドクラッチ式のオールドアブ。ルアーはジョイントジッターバグ。
おおいに興を刺激された朕は、このオールドタックル使いも同行させ、狭い中洲に四人掛かりというハイプレッシャー状態に持ち込む。
寒く、北風厳しい状況ではあったが、ベイトの規模からナマズの回遊を確信し、このハイプレッシャー状態を利用し、一人は湾口、一人は岬、一人は湾奥、というふうにナマズが通るであろう道筋に振り当てた。
やがて朕のオリジナルザラスプークに豪快なバイト。しかしこれは手前でバラし。近くで見ていたナマ師入門少年は陸に抜き上げないこと訝しんでいたが、リリース前提のゲームなのだから魚体に与えるダメージを最小限に止めるためと説明。納得したかどうかは不明である。
しかし、その後は気配を感じられず。ナマ師としての才覚も冴えるようになってきた李立の観察報告によれば、ある時ベイトの群れがワンドから離れて行き、ちょうどその頃、朕にバイトがあったという。
水中を見れば、確かにさっきはあれほどいたベイトも、今は目に見えないほど小さな魚のライズがたまに見える程度。加えて寒さが耐え難い。
ナマ師センサーは粘るだけ無駄と判断し、皆ノーフィッシュというのは悔しかったが撤退となった。
5月12日。
この日は終日休み。ということで、玉屋に寄り小物類とベビートーピードーを仕入れ、ベビトーにいくらかのチューンを施し、登戸へ向かった。
すでに李立、李俊は現地入りしていたが、一切の反応は得られてないという。
よくよく水中の様子を見てみると、ベイトどころかコイの姿も、所在を示す動きも見えない。
上流側はダメだ。流域全体の様子を見てみようと最下流部まで見ていくが、生命の動きがまるで感じられない。
お手上げ。
そんな時、李立が、またマルティン入れ食いをやりたいという。
あれは急激な水況の変化により、ベイトの居場所が一ヶ所に集中したために起きた特異状況。ましてや普段はルアーを追わない消極的な肉食魚。無駄なんじゃねえの?と、とりあえず行ってみるが、案の定、ベイトは岸際カバーに広く散り、追う鳥もいないという状況。

我々はただ堰直下を釣るジャガイモ小僧にガン見されるだけに終わる。
5月13日。
決して暖かいとは言えないが、昨日一昨日よりはましになっている。 現地へ着いてみれば、盛んではないが生命感はあった。
李立に状況を聞いてみたところ、盛んではないがボイルはあるという。
李俊はフィネスワーミングでボトム寄りを探り、朕はズーム・フィネスワームでトップ、ボトムを交互に攻めた。
程なくして、週末に現れる黒服が40アップをヒットさせていた。なるほど、ジャークベイトのハードジャーク&トウィッチか…いや、ワンダーだ。しかもただ引きですと?
黒服は以前にもローライトコンディション下で、皆がグリーン系ルアーを使う中、一人シャッドカラーを使い、唯一魚を得ていた。我々より視力が一段優れているようだ。
さすが帝愛の人間というところ。
そして帝愛にも優しいオジサンはいるもので、この黒服はボイル発生下での攻略法を我々に教えてくれた。
この教えが功を奏し、ボイル発生時、ドライブスティック・ノーシンカーリグをサブサーフェスでストレートリトリーブしていた李立にヒット。同じようにボディシャッドをジグヘッドリグでストレートリトリーブしていた朕はノーバイト。

ただ、この場合、リグやワーム、リトリーブ方法の違いによるものなのかは判断不能であった。何故といって魚影薄いゆえである。
光量が落ちた後、ワンドへ向かい、泉に向かうナマズを確認するが、見えたナマズはそれだけで、ワンド全体の生命感も弱い。
このような状況下にあっては、期待より、寒さと空腹が勝り、撤退を余儀なくされた。また、朕自身の三連続ボーズは悔しかったが、かつては不毛の川と思われていた場所が、釣れなくて悔しいと感じられるフィールドであることを内心喜んでもいた。
















