フレッド・ウィリアム損

 7月20日。

 もしかしたら、今日も降臨跡でソープオペラは開演されているかもしれない。しかし、伝説諸氏ほどに是非見ておかなければというほどのものでもない。
 という訳で、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気を解消してからの出発とする。

 暑さが十分和らいでから、と向かった先は堰下狛江側。 
 道中寄ったコンビニで目を惹く一品を発見。
 伝説三輪氏の好物が、登戸を訪れる新参の釣り人であるように、ゾンビは朕の好物なので思わず反応してしまうのだ。
 クソ映画臭ぷんぷんのパッケージだが、最近ジョージ・A・ロメロ先生が亡くなられたことが購入に走らせたのである。
 果たしてこれは、拙きゾンビ愛の形なのか、ロメロに対する冒涜なのか。
 この先の楽しみがひとつ出来た。

 現地入り。
 既に夕刻に入っているので、いい具合に光量が落ちてきている。
 開始早々にコイのストライクを得てバラす。
 Bフォロワーを引けばコイやニゴイのチェイスがあり、フェイキードッグを遠投すればスモールマウスがバイトすることもあった。
 完全に陽が落ちてからも、長い間を置きながらではあったが、コイのチェイス、ナマズのバイトが見えるほどであった。
 が、いつまで経っても釣れることはなく、アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!とキレた後、ハードだってさんざん引いたさ!でも釣れなかったんだよ!と泣いての納竿となってしまった。

 さて、釣りは伝説諸氏のいつもの結果のごとくに終わってしまったが、この先ゾンビ映画を観るという楽しみがある。
 と、夕食と共に観賞。
 …絶句。全てに於いて安過ぎる。
 この年代のものにしては出来の悪すぎるCGが安さに拍車をかけており、『フューリーロード』人気に便乗したクソ映画『マッドスピード』よりもひどい内容で、あの『地獄の女囚コマンド』が一流作品に思えてくるほどだった…女囚コマンドは1000円で、こっちが500円だったから当然か…とか言いながら、これらの映画をしっかり観ている自分がいちばんバカなのではないかと笑えてきた。
 バトル系黒人俳優のフレッド・ウィリアムソンが出ており存在感を示していたが、どんだけギャラもらえたのかは知らないけど、もう少し仕事を選んでもいいんでないの?と思わずにはいられなかった。
 「ああ、やられポンキッキだぜ」とはこのことだ。
 それでも、金と時間の融通が利く限り、クソ映画漁りはやめられない。クソ映画にはクソ映画なりの魅力がある。
 クソな内容の映画はヒット作にも沢山あるが、あれらはただのクソであって、愛すべきクソ映画とはまた違うジャンルであることも明言しておかなければならない。

 ※マー語 
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沽券

 7月18日。

 フェイキードッグのストックが出来たことと、クリアボデのものがあったことにより、現在使用中のフェイキードッグの消音化に着手。
 この日、エポキシの削りと防水処理を終え、伝説式保険が仕上がった。
 しかし、作業が完了する頃、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならな眠気に襲われる。加えて外は雷雨。
 今日は欠勤か、と考えていたところ公孫戍こうそんじゅより、今日は雨が鎮まり次第、新川で鍛えた本気を実釣をもって示すといわんばかりの、修羅な意気込みを表したメールが着信する。
 朕は、何はともあれ一寝入りしてからだと返信し、眠りに就いた。

 目が覚める。
温かい時期の雨は釣りにとってプラスである。このプラス要素が、長潮というマイナス要素を上回ってくれれば機はある。
 サイレント化したフェイキードッグも使用可能な状態になっている。
 もし、釣れなくて僭称釣りウマのプライドが傷付きそうになったって、実はあの人ヘボいんじゃないか、と見下されそうになったって、実験だったのだからという方向に持って行けば、己の貴さは保たれようというもの。
 少年たちの上達ぶりが顕著になってきた後年、己の立ち位置を守ろうと、こんな風に必死で考えていたのだろう。
 朕が、やり方のまずさを指摘したところ「オレが考えなしにやってると思うか?」と噛み付いてきたのも納得である。
 こうした三輪氏が流してきた涙のおかげで、今、我々はボーズを恐れずに釣り場に臨めるようになったことを感謝せねばなるまい。

 登戸名物がベイトを捕食するのにうってつけの場所にプレッシャーを掛けるのはあまり気が進まなかったが、降臨跡へ。
 今日は平日にもかかわらず、ソープオペラが開演されていた。
 肉骨粉問題は一通りの解決を見せたようで、再びプリンセス・オブ・バワリーと、それに群がる全作、半作たちの物語が紡がれていた。
 既に現地入りしている公孫戍を見つけたら「おめえどこに居るんだよ!」 とブチキレようとする朕であったが、向こうが先にこちらに気付いたようで、琵琶湖式キャスティングを決めてみせてくれた。
 朕は今見てきたばかりのソープオペラの話をもって挨拶代わりとする。
 上流側にいるのは李立だというので、朕は近寄り「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、礼儀作法というものを蒙昧なる若者に示してやった。
 しかし、李立はまだ物足りなさそうにしていたので、下野さん曰く「対岸からでもわかる」ほどの特徴的なアナザー式キャスティングを披露してやったところ、ようやく満足した表情を見せた…というより、バカウケだった。
 先ほど、ナマズを一匹釣ったという。当然「突き落としてやろうか」と泣いてみせることは忘れなかった。

 雨のおかげで濁りが入り、強い流れが生じている。
 水位上昇は吉、下降は凶という状況である。
 堰の開閉が成否の鍵を握っているが、役人のやることは、理解、予測不能なことが多いので困る。
 朕が来てから、堰操作による水位の変動が二度あり、高水位、上昇の動きの時に反応を得られていて、李立が更に一匹釣り上げる。
 結局、キャッチまで持ち込むことが出来たのは李立だけで、朕と公孫戍はアタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!に終わる。
 李立が「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と、最もだらしがなかった人の真似をするので、朕は半開きの涙目で「まあよお、オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお」という伝説式皮肉で応じた。

 そもそも今日は、ラトル音を殺したフェイキードッグが釣れるかの実験であり、釣れなかったとしても自分がヘボいからではなく、何でおまえらそんなにガチなんだ?楽しみ方は人それぞれじゃねえか、と伝説式思考を働かせていたので、むやみに高いプライドも傷付くことななかった。
 同じくノーフィッシュに終わった公孫戍も穏やかだった。それというのも、今日はエバーグリーンのサイレントペンシルベートが釣れるかの実験だったからである。
 もし、伝説式保険を用意していなかったら「ハードだってさんざん引いたさ!でも釣れなかったんだよ!」と、無様に泣きキレていたことだろう。


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Thank you God

 7月16日。

 昨日、降臨跡ではペケニシモながら公孫戍こうそんじゅ、セニョール、張横がスモールマウスをキャッチし、ソープオペラも開演され、伝説三輪氏の降臨こそ見られなかったものの、こちらに気付いていないふりをして駆け抜けてゆくアナザーレジェンド氏が見られたという、なかなか賑やかな土曜日だったとのこと。
 二回も姿を見せたもうひとつの伝説。
 二度あることは三度あるともいう。
 今日は、僕たちは今恋をしているコンビニへ行くのがますます楽しみになった。
 また、今回は“ラトル音を殺したK0ミノーが多摩川釣れるかの実験”という伝説式保険もあるので、ボーズを食らっても自分がヘボいからではないという方向に持っていけた気になれる。

 かくして、帰宅してみると先日、史進が送ると言っていたフェイキードッグの小さい方が届いていた。
 朕の生活圏内ではまったく見ないルアーだが、関西では普通に売られているという。
 ただ、このルアーは既に信を得ているベイトなので、持ち出したところで伝説式保険としては使えない。

 夕刻少し前に家を出ようとしていたところ、公孫戍と夏侯章かこうしょう侯嬴こうえいのテリトリーに侵入したとの連絡あり。
 道中、コンビニに寄ったところ、ムチムチコスチュームをまとった気色悪いオッサンの一団に出くわしてしまった。この目の汚れを浄めんと、ついに手にしてしまったのが『地獄の女囚コマンド』。
 テレ東でさんざん垂れ流された、安くて、下らなくて、志の低い、でもそこがたまらないクソ映画である。微妙な感じのセクシー美女軍団というのもまたそそられるではないか!
 「あなたのハートには何が残りましたか」と言われても、答えに窮するような傑作だ。
 棚から下ろされずに売れ残っていてくれたことに感謝せねばなるまい。
 醜悪なものを目にするという憂き目には遭ったが、素晴らしき激安映画を手に入れたことにより、すっかり御機嫌麗しくなった朕は、軽やかな気持ちで再び走りだした。

 降臨跡。
 名物の三輪車はまたしても見えなかったが、オペラ座では半作とアイアンメーデンが公演中だった。
 華無き舞台は一瞥するにとどめ、公孫戍と夏侯章の居るポイントを目指す。

 ポイントには飲料水の到着を待ち座り込んでいる夏侯章と、キャストしている公孫戍が見えた。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 レジェンドなお約束は欠かせない。
 君子にはお忘れになったという飲料水を献上し、史官には今日の感触を尋ねる。
 今日、この流域は、筏を浮かべる催し物のために堰が閉じられ、水の動きが著しく鈍り、エリアのほとんどが死に、流れが生きているここのようなポイントがより強力になっているとのこと。
 確かにここは見た目にも水が良く、アユの群れが岸際に寄り付いていた。
 魚の活発な様子は見えているが、なかなか反応は得られない。光量十分なクリアウォーターのシャローでもあるので、仕方のないことである。
 ポイントを休めながら、ソープオペラ人間模様やら、二週に渡って姿を見せたアナザーレジェンドのこと、そして真面目にルアー釣りの話などをして光量が落ちるのを待つ。

 陽が傾き、明らかに光量が落ちてくる頃、ルアーに反応するバスやナマズが出てくるようになった。
 盛んに、というほどではなかったがアタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!と楽しめる程度には反応があり、公孫戍がキャッチに成功する。
 トップウォータープラグでの男らし~釣りでの釣果である。
 朕は、新川で鍛えた本気を差し置いて釣られてしまったのが気分でならず「多摩川のナマズは流れの効いたシャローでコアユ引くのがパターン。つまらねえ釣りだ」と、伝説三輪式で僻んでやった。
 まだ続きそうな雰囲気はあったのでキャストの手を緩めずにいたが、ほどなくして風向きが変わってしまう。
 上流側からの風は、このポイントにはマイナスである。
 更に、上流側にあった雷雲が下って来たのを機に、撤退を決定。
 この日、侯嬴は現れなかったが、いずれ会えるだろう。その時は今年の感触を聞いてみたいものである。

 釣りは志半ばにして、という感じで終えることになってしまったものの、僕たちは今恋をしているコンビニでの“伝説のことを思う夕べ”という楽しみがある。
 宇宙の生エーテルを取り入れているかのような、アミューズのタレントが好きらしい御婦人を見てしまったのをきっかけに多摩川の磁場について語らうことになった。
 この時、またひとつ驚くべき事実を知る。
 何と、かつてこの近所にエーテル工場があったというのだ。
 エーテル精製の際、宇宙の神秘に関わる、生エーテルも発生していたのではないか。それは未だこの地域に残留しており、我々が不思議な磁場と称するものになっているのではなかろうか…そもそもエーテルとは何なのかを朕は知らなかったりする。
 「あっ、アナザーが向こう行った」
 と、不意に公孫戍が言った。
 朕は後ろ姿しか見られなかったが、確かにアナザー氏だった。
 これも生エーテルの作用か。
 ブラボー!エーテル!
 世の中には不快なものが満ち溢れている。そんな世の中の、数少ない愉快な出来事であった。

 さて、君子には、その忠義を果たせぬままになっている漆園の誓いだが、依然継続中であることを伝え、牛の肉一ポンドの話や、しをみ食堂のカツカレーの話をしていたところ、夏侯章は放屁なされた。
 朕はただただ恐れ入るばかり。
 すると「あ、また」と、公孫戍の声。
 視線を上げると、疾駆していく自転車と先ほども見た後ろ姿。
 思わず沸き上がる笑い声。
 二週連続にして、本日二度目の伝説式疾駆。

 釣果は得られずとも、休日ならではの味わいを楽しめたことにより、釣果を得た者に対し「おめえは一軍、オレらは二軍、そういう考えやめねえか?オレたちそもそもそういう付き合いだったか?」と、泣いて噛み付くことなく帰ることが出来たのだった。

 ※マー語



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ダイパーシティ

 7月14日。

 プレミアなき金曜日。
 登戸に珍獣が出没することは考えられないので、今日もただ釣れる魚を求めるのみである。
 今年はまだ釣果を得られていないが、調布堰下合流点に入る。
 前回は釣れなかった場所とはいえ、流れの本となる場所は外せない。
 また、近所の多摩川のポイントはいずれも小規模で、プレッシャーが掛かり易いので釣れたポイントを休めておきたいということもあった。
 
 ポイント入りしてみると、岸際にアユが見えず、どういうことかと訝しんだが、対岸に居た数羽の鵜が飛び去って程なくすると、アユ、コイ、ニゴイの姿が見られるようになってきた。
 アユを追う、コイ、ニゴイはルアーに対する反応は良好だったが、寸前で見切られたり、浅いバイトだったりとなかなかキャッチには至らず苦労した。
 やがて夕刻に入り、陽が傾きだす頃、ようやく一匹のキャッチに成功。
 ナマズの姿を目にすることが出来たが、その泳ぎは速く、目指す場所がここからアプローチ可能な範囲に無いように見えたので諦める。
 また、この風向きと強さならフェラガモ水路のほうが釣り易いと考えられたので移動することにした。

 五本松。
 フェラガモ水路の先行者が諦めて行ったのを機に、ポイントに入る。
 早々にバイトを得ることは出来たが食いは浅かった。
 ウェイクミノーを引けば追ってくる航跡が良く見られたが、いずれもコイで、しかも直前で見切られていた。しかし、他のベイトにすれば反応自体が無くなるという困った状況。
 蔡沢が見えた。
 ポイントを休めるという意味もあって、蔡沢の話を聞いてみる。
 今日は40アップ含む5本のキャッチに成功し、いずれも流芯周りにヤゴイメージでルアーを通した結果だという。
 勿論、昭和の荒技で写真をいただくことは忘れない。
 結局、五本松では朕も蔡沢も、アタったとかバレたとかそういう話は聞きたくねーんだよ!から先へ進めず、波立つ水面に魚の動きを捉えられず、しかし、釣果は得られているのだから十分でしょう、ということで納竿とした。



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その日、実験につき

 7月13日。

 Bブリングのブレードをヤマシタのルアー用のブレードに換え、ソルト用ウェークベートのラトルボールを固定した。
 これによって、ブレードを小さくしたBブリングが流れの中で使えるかの実験、サイレント化したソルト用ウェークベートが釣れるかの実験、という二つの伝説式保険を確保できた。
 これで釣れなかったとしても、実験だったのだから仕方がないという方向に持っていけた気になれる。

 先日に引き続き、堰下狛江側に入る。
 風は前回より強く、魚は同じような場所に居ながらも、先日とは少し違う動きを見せている。
 ブレードを小さくしたBブリングは、ちょっとした流れで横を向いてしまうという欠点を解消できたが、今の状況に合っていないのか、反応を得られず、反応を得られるのはフォロワーの方だった。
 ソルト用ウェイクベイトは、追いこそ見られたもののバイトは得られず。
 全体的な反応に先日ほどの活気を感じられなかったが、間を置きながらチェイス、バイトはあり、ナマズのバイトも得られていた。
 しかし、結局、一匹のキャッチも成らず。アタったとかバレたとか、そういう話は聞きたくねーんだよ!な内容に終わってしまったが、今日は実験の日であり、ガチではなかったのだから、と伝説三輪式心理を働かせ、自尊心を保った状態で納竿できた。

 同日、河口湖へ行っていたという、レジェンドⅡにシュートを仕掛けられるも返り討ちにしてガチで泣かせた男、施恩よりメール着信あり。
 ギル型ビッグベートが炸裂し、57センチを筆頭に40アップばかり7本釣れたという。
 せっかく伝説式保険のおかげで、釣れなくても関係ありましぇ~んという気分になれていたのに、これでは僭称釣りウマな修羅のガラスのプライドは傷付きまくりである。
 朕は目を怒らせ、半泣きになりながら「突き落としてやろうか」と返信した。

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プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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