あ、これぇ~?

 10月12日。

 一昨日、中野島エリアで公孫戍こうそんじゅがとんでもない釣果を得ていた。
 何と、オイカワ。
 ラージマウス、シー、ライギョは達成者認定魚種に置いているが、誰かが釣ったとしても、れっきとしたルアー対象魚。羨ましくはあっても驚くには値しない。
 しかし、オイカワである。
 ブラック狙いのイモに食ってきたードであったとしても値千金の釣果といってよい。小バスも何匹か釣れたとのことだが、オイカワの衝撃が強すぎたため、いつの間にか及川奈央について語り合うようになっていた。

 更に翌日、公孫戍がまたしてもバスをキャッチしていた。
 このポイントは小型ばかりだというが、釣れるポイントを押さえているのは大きい。むやみに伝説式保険に頼らずに済むうえ、伝説式鬼の首獲り自慢を謳うことができるからである。
 伝説式保険は、用いた本人は自分がヘボくないと思えても、他人からの「釣れないのはそもそもアンタがヘボいからじゃないの?」という突っ込みに耐えきれないという致命的な弱点がある。
 広く伝説語録に親しんでいれば何の問題も無いが、知らなければ無様に泣きキレるしか道が残されていない。

 かくして迎えた当日。
 この日は公孫戍が午後から空くというので、中野島で合流しようということになった。
 このところの、ライトリグによるスローな釣りにストレスを感じていたので、この日は流芯周りのナマズを狙うつもりでキャスティングタックル、ハードベイトのみを用意して臨んだ。
 伝説三輪氏の好む男らし~釣りにして、今日は大作ポイントでハードベートが釣れるかの実験にもなるので、ノーフィッシュを恐れなくても済む。

 スクーターを新調したのち、中野島堰上に入る。
 公孫戍は既に現地入りしており、ポイントに入ってみると上青の他、見知らぬ釣り人も何人か居た。
 ここは「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」 と、吠えておくのが正しい礼儀というものだが、いかに登戸エリアで名を馳せた伝説三輪氏だとて、その威光はこのエリアにまで及んでいない。登戸エリアでは格式ある礼も、ここではただの発狂としか思われない恐れがあるので控えることにした。
 聞けば、上青はレンジバイブで30半ばを一匹、公孫戍はイモとスティッコーで三匹のキャッチに成功したとのこと。
 やがて岸際をゆっくりと遡るナマズを発見。
 追いは弱かったが、ルアーに興味を示している。ゲンゴールを目の前に落としてやったところバイト。しかし、合わせをくれたところすっぽ抜け。
 ゆるりと流芯に向かって逃げて行った。
 大作ポイントより上流の激浅ワンドにもナマズは居たが、これはルアーを避けるような動きを見せるのみ。

 早くも日没の時を迎える。
 大作ポイントは水量水勢が十分にあり、大作の裾野にはシャローフラットもある。
 フィーディングの魚食魚が回遊してくる要素が備わっているのでキャストを続けていたが「中野島は見えてくるものが無いのう」な、伝説三輪状態が続く。
 上青が撤退してからも、朕と公孫戍は「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と、泣きながら粘っていたが、遂に何事も起こらず。

 朕はまたしてもボーズに終わってしまったが、公孫戍は連日釣果を得ている。
 そこで、朕は「おめえは一軍、オレは二軍。そういう考えやめねえか?オレたちそもそもそういう付き合いだったか?」と、泣いて噛み付いて締め括った。

 ※マー語



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満堂イエスタデー

 10月9日。

 あと三日待てば、僕たちは今恋をしているコンビニが開店する。
 安んじて伝説式疾駆を待てる場所が復活するのは喜ばしいことである。
 つり銭受け取りの際、彼女の手が僕の手に触れたらそれが恋の始まりだ。裏手にはアザドとイエスタデーもあるのでその後のことも完璧であろう。しかし、その前のプレゼント攻勢でどん引かれる恐れもあるので、行動には慎重さが何より大切だ。
 釣りが終わってからベンチに腰掛け通りを眺める。やがて堂々と、しかし恐るべきスピードで去って行く自転車を見る、と同時に車道を改造三輪車が走り去っていく…釣り廃人たちが夢見るニアミス。
 伝説人が掻き立てる逸脱と妄想の愉悦に浸っていたところ、公孫戍こうそんじゅが韓流ポイントに入ったとの連絡があり、朕も草庵を出た。

 肩を怒らせつつ首を竦め、ガニ股で自転車を漕ぎながら現地入りし、目深に帽子を被り、顔バレに注意してポイントに立つ公孫戍を窺う。
 向こうがこちらに気付いたような動作が見えたので、朕は慌ててキャメラを空に向け、空の写真を撮っているふりをしてこちらの正体を悟られないように振舞った。
 と、今回はいささか手の込んだもうひとつの伝説式の礼を用いてみた。
 韓流ポイントの水は澄み、ボトムは取り易くとも流れはある。すぐに反応を得られずとも、いずれ釣れるだろうという感触である。
 ケーポップポイントの足元に見える超小型は横の動き好反応だったが、これらは所謂“嘘つきのバス”というものであり、かつ、反応するだけでバイトにまでは至らなかった。
 しばらくして夏侯章かこうしょうがやって来る。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 と、伝説三輪式の礼を用いていた。
 君子の示す礼には天下の模範となる格調があった。

 いつの間にか手マンポイントに移動していた夏侯章。
 様子を聞いてみたところ、30クラスが一匹釣れたという。
 写真が無ければ伝説三輪式で僻んでやろうと思っていたが、今回はデジタルキャメラに収められていた。
 朕も夏侯章の余福にあずかろうと並んでキャストしていたが、長らく反応を得られることが無かったので飽きてきて、ケーポップポイントに戻ることにした。

 ケーポップポイントで粘っていた公孫戍が、バイトの感触はあれどフッキングしない反応に悩まされていた。
 ワームが無事なところを見るとガニというわけでもなさそうだ。
 超小型か。
 ならばオフセットフックで釣るのは不可能だ、と捨て、再び手マンポイントに戻る。

 手マンポイントに戻り、ケーポップポイントの様子を伝えたところ、夏侯章は「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と、この界隈で最もだらしがなかった人の言葉でいたわられた。
 既に釣果を得ている夏侯章は余裕があり、口からでまかせの量も著しかった。
 劉邦は大王の立場でありながら、ちんぴら時代の癖が治らず、とんでもない失言をすることもしばしばだったとか。
 朕は君子の尊厳に瑕がつくようなことがあってはならぬ、と夏侯章の補佐に努めた。
 しばらくすると「ホイッ!」の掛け声。
 これでもエスパー伊藤の物真似だと思わせてしまう力技でバスを掛けていた。
 30あるか。
 朕が「我が君、さすが…」とまで言いかけた時、魚はばれてしまった。
 夏侯章は我が主君であっても「アタったとかバレたとか、そんな話は聞きたくねーんだよ!」と、アナザー式にブチキレるのが今の時代に相応しい礼である。
 事の顛末を公孫戍に伝えようとしたところ、公孫戍よりメール着信あり。
 バイトの感触はあってもフッキングにまでは至らないスポットに挑み続け、遂に手にした魚は40クラスのスモールマウス。
 朕もあそこで粘るべきだったか、いや、粘っていたところで自分には無理だっただろう。

 盛んではないにしても、ボトムの釣りでいける日なのだ、と、その後も粘り続ける一同であったが、何も起こらぬまま20時を迎えてしまった。
 一人ボーズに終わってしまった朕は「おめえらは一軍、オレは二軍。そういう考えやめねえか?オレたちそもそもそういう付き合いだったか?」と、伝説三輪泣きで噛みついた。

 伝説式疾駆観覧席が無い現在、野天に席を設けなければならない。
 果たしてここで良いのだろうか、と疑いながらも、伝説という尽きぬ鉱脈の面白さについて語らう。
 時の経つのは早いもので、気付けば22時。
 まだまだ聞き足りぬ、語り足りぬという気分ではあったが、お目当てのものが見られなかった以上、ここに居座っていてもしょうがない、と、ここでお開きとした。

 帰宅後、荊蛮の地に遊ぶ史進より、最近イカ釣りにハマっているとの便りが届く。
 ボーズを食らって甚だ気分な朕は「尻尾の無い生き物釣ってどうすんだ?」と、有名人の言葉で僻んでやった。

 ※マー語

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シックタウンは恋の街

 10月7日。

 土曜日。釣り廃人たちが集う日。
 この釣り廃人なる言葉は、釣り人にとって名誉の称号であるといえる。
 というのも、勝ち組を自称したレジェンドⅡはごく稀にしか釣れることがなく、釣り廃人と蔑まれた李立と施恩は常時釣れていたためだ。という事実を鑑みれば、釣り廃人なる本来侮蔑の意味を含んだ言葉も転じて誉ある呼称となるのである。

 いつの日か、亀山湖のロコアングラーたちに多摩川の釣りを大いに語って調子をくれてみたいものだ、と登戸入り。
 濁り、堰開放による流れの発生は予想通り。
 ポイントは韓流一帯になるだろうと思われるが、まずは降臨跡に登戸名物三輪車を探し、オペラ座の様子を見ておかなければならない。
 三輪車は見えず、オペラ座には追放者が横たわっていた。かつてのように景気の良い話を聞けやしないかと覗き込んでみたが、それはぴくりとも動くことはなかった。
 降臨跡に釣り人は居たが、師匠を始め見知った釣り廃人は居らず、と、ここには何も無かったので韓流ポイントに向かうことにする。

 韓流ケーポップポイントに夏侯章かこうしょうを発見。
 朕は俄かに悪戯心を働かせ「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、大声で呼ばわった。
 あまりにも唐突だったのだろう。
 夏侯章はびくりと全身を震わせ、あやうく川に落ちかけていた。
 近侍の公孫戍こうそんじゅとセニョールは怒気を含みながら「我らの主に何をいたす!」と、朕の行き過ぎをきびしく咎めた。
 朕も、主を喜ばすつもりがかえって危険に晒してしまったことを後悔し「章子しょうしわたくしめに刑をお与えくださいますよう」と、罪を乞うた。
 しかし、夏侯章は「いやあ~、びっくりしたよ」と言いながら、ハナクソをほじっていた。
 朕ともども一同は、君子の度量と仁徳にひたすら敬服するのであった。

 強い流れの中で、ボトムを確実に捉え、かつ根掛りしないリグ、シンカーを見繕うのに朕が苦心していた時、セニョールがストライクを得ていた。
 ヒットルアーのチューブワームにはラトルカプセルが入っていた。
 公孫戍が「こんなのを入れていようとは…」と言ったところ、セニョールは「オレが考え無しにやってると思うか?」と、器用に伝説三輪式を用いてみせた。
 伝説は降りてこられなくとも、その遺産はかようにして釣り廃人たちに守られているのである。
 その後、セニョールとはサルマ・ハエックは美熟女になっているのかどうかを論じ合い、セニョールもまた、一番好きな女優がミシェル・ファイファーだということを知るのであった。
 シコっただの、シコってないだの、ヤっただの、ヤってないだのと語らっているうちに、いつの間にか夏侯章が見えなくなっていた。
 君子はきっと我々の会話が下品なことに気を悪くし、姿をくらませたのだ。
 我々はいささか調子に乗りすぎてしまったことを反省し、朕は出奔された君主を探しに行くことにした。

 手マンポイントに夏侯章は居た。
 エロ話に辟易したのではなく、単に反応を得られなかったための移動とのこと。臣たちが見放されたわけではないと知り一安心。
 君子の口から語られるもうひとつの伝説の時代。今にして思えば面白いと思えることも、当時はハナクソをほじくりながら聞き流していたと後悔していた。
 と、君子の独白に聞き入っていたところ、またしても夏侯章が雑すぎるエスパー伊藤の物真似をする。
 「章子、似ても似つきませんぞ」
 朕は笑っていたが、夏侯章の表情は真剣だった。
 本当のバイトだったようである。
 帰宅しようとしていたセニョールも駆け寄って来て、ネットを差し出し、主君の行いに遺漏のないよう気遣う。
 「スティッコー釣れるねえ」と、夏侯章。
 セニョールはひたすらおそれいっての撤退となった。
 ここでは何の反応も得られずにいた朕は、ケーポップポイントの様子を見に行くことにした。

 ケーポップポイントに残っていた公孫戍に様子を聞いてみたところ、ペケニシモを二匹釣ったが、携帯電話のキャメラ機能が不調で写真を残せなかったとのこと。
 そこで朕は「みんな公孫さんは上手い上手いって言うけどよお、あの人本当に上手えかあ?」と、伝説三輪式で気遣った。

 陽が落ちる頃、李立が現れる。
 「何だ、釣れてねえのか。だらしがねえなあ」と、礼儀正しく挨拶してきたので、朕も「オレだってちゃんとやってるよ!」と泣きキレ、公孫戍は「多摩川で二回連続ボーズなし!」と、鬼の首を獲ったアピールで応じ、完全な伝説式を演じきった。
 李立はこれからカースティングに買い物に行くとのことで「キャスティング行くん?オレが付いていってやるべえか?」と、完璧なマー語を決め、道連れを求めて来たが応じる者は無かった。
 我々は等しく皆釣り廃人という点で共通しているが、朕も公孫戍も衰えたオッサンである、という認識が李立には欠如しているようだ。しかし、公孫戍や夏侯章より少しだけ若い朕が道連れにされてしまいそうな勢いであったため、朕は手マンポイントに逃げた。 

 再びの手マンポイント。
 朕はボトムの釣りに飽きてきて、ワンダー60をひたすら巻いていたが反応は得られず。一方、スティッコーを引き続ける夏侯章も反応を得られずにいた。
 公孫戍と李立がやってくる。
 公孫戍はペケニシモが釣れるのみだったが、李立は30半ばを釣ったとのことで鼻息も荒く、再びカースティングへの道連れを募る。
 しかし、誰も首を縦に振らない。
 「何だ、誰も行かねえのか。おめえは根性が無え
 と、伝説式悪態と共に李立退場。

 依然、手マンポイントでは反応が無い。
 やはりハードベートでは無理な状況なのか。ウォーターメロン、グリーンパンプキンのスティッコーにも反応が無いという。
 ポイントが違うのか、カラーか、或いはルアー、メソッドか。
 そこで朕は今日まだ誰も使ってないスペウマホワイトのスティッコーをスプリットショットリグに組んで引いてみることにした、が、進展は無いままだった。
 「ケーポップだな」と、夏侯章。

 主君の一声で、ケーポップポイントで最後を迎えることにする。
 残された時間は僅か三十分。
 皆、辛抱強くボトムの変化を捉えることにつとめる中、最後にキャッチを決めたのは公孫戍だった。
 この日、一切の反応を得られずに終わった朕が「突き落としてやろうか」と、泣いたところで終了となる。

 来週まで、僕たちは今恋をしているコンビニは休業である。
 よって、過去の伝説式疾駆目撃箇所の中で二番目に出現確率の高い場所での納会となった。
 この世に存在する不善なる者たちの王国や文明に嘆息したり、味覚の歌を唄ったり、美醜を超えた快楽の探求者たちに感心したりして時の経つのも忘れるほどだったが、時計を見れば22時を過ぎていた。
 これだけの長い時間を過ごしていたにもかかわらず、期待していたものを見ることができないまま、この日は解散となってしまったのだった。










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オペラ座の怪人

 10月5日。

 昨日、公孫戍こうそんじゅが中野島エリアで二桁釣果を得ていた。
 いずれもペケニシモだったとのことだが、多摩川で二桁釣果を叩き出せるのは容易なことではない。 
 「突き落としてやろうか」と、泣いて凄むに値する釣果というものである。
 口先だけではなく、本当に冒険心とか根性とかいったものがあれば、「多摩川はもう飽きた」などと言って釣りという低レベルな競争から卒業せずに済んだのに…と思わずにはいられない成果を見せてくれた。

 この日、久しぶりに高修釣具に行った。
 先日ロストした、店頭ではなかなか見ないワンダー60もここなら置いているだろうと入ってみたら、ワンダー60の他にも懐しの品を色々と買ってしまい、7千円天の散財となった。
 しかし、今後「クレイジービーが多摩川釣れるかの実験」「X-TEXがフィネスの釣りに使えるかの実験」「コータックのスピナーでスモールマウスが釣れるかの実験」「グラスミノーSでスモールマウスが釣れるかの実験」といった具合に、伝説式保険の蓄えが出来たので、しばらくボーズが続いても自分がヘボいからではないという気でいられるようになった。
 と、伝説式モルヒネが効いてきたところで出発。

 当初は宇奈根、登戸の順で探ろうと思っていたが、突如、走るのが面倒になり、最初から登戸に入った。
 「どうして急に考えを変えたんですか!?」と問われても「理由にならない理由で…」と、飛竜原爆式にしか答えようが無い。

 降臨跡からオペラ座下までにかけてをスピナーで流すが、反応は得られず。
 宇奈根では、釣れずともアユの追いを見て無聊をしのぐことが出来たが、ここではどんな魚種であっても興味を示すものは無かった。
 同じベート、同じ川でも場所によってこうも違うのは興味深いことである。

 韓流ポイントでもスピナーに反応する魚を見ることは無かった。
 やはり、目には見えない流れの絡むカバーを探す釣りか、とスティッコーをスプリットショットリグに組んで、スローな釣りに集中するしゃなさそうだ。

 結局、この日はカルホーン先輩は見ても、魚の反応を得られないまま、日没後の冷え込みに耐えきれず「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」状態で納竿となった。

 厚手のジャケットを着てもこの寒さ。合羽を更に羽織らなければ無理そうだ、と、がさごそとやっていたところ、ふと、オペラ座天幕の下に大きな黒い塊が見えた。
 幽霊、妖怪といった怪しげなものは実在していて、化け猫の類でも見てしまったのではないか。そういえばこの辺には狸もよく出没する。
 怖いもの見たさに一歩踏み出したところ、追放者が目を瞠いて顔をこちらに向けていた。
 その顔に表情は無く、ただ目の黒さだけが底知れぬ闇を宿している。
 「闇を覗く者は、闇からも覗かれている」
 そんな言葉を思い出し、朕は逃げるように退散した。

 ※マー語





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帰路、二台の三輪車を見る

 10月3日。

 平日、単独での釣行。
 プレミアは求めず、ただ釣果だけを追う日。
 朕は釣れないからといって、自分のヘボさ加減を棚に上げて釣りという低レベルな競争から卒業したりはしない。

 昨日はマルタが釣れるのみで終わってしまった宇奈根に入る。
 だいぶ水温が下がってしまった今だが、夏ほどの力は無いにしても、強く太い流れ、それに絡むカバーは注視すべきであろうと考えてのこと。
 一帯を見ればアユやコイの他にフッコ、セイゴが見える。
 スピナーを引けば、フッキングまでには至らないものの、セイゴがバイトしてきたり、アユがアタックをかけてきたりしていた。
 流れと流れの境目で捕食を行っているのはスモールマウスかシーか、と脈ありな雰囲気を醸し出していたが、スモールマウスの反応は得られず、見えたスモールマウスは超小型のみだった。
 水温低下に入っている今は、より大きな水塊が留まるような場所を好むのだろうか、ということで韓流ポイントに移動する。

 韓流ポイント。
 到着時、一帯の流れは微弱で、表面の水は汚かった。
 水面はこうでも、水の中はどうなっているのか想像がつかない。大規模な小ブナのスクールが出来ているところを見ると、見た目ほど水は悪くないのかもしれない。
 どういう基準で堰の開閉を行っているのかはまったく不明ながら、ある時堰の放出量が増える。
 陽が沈んで少し経った頃、水面に見えていた油膜のようなものが流れていくようになった。
 スモールマウスは普段、この辺のカバーに張り付いてじっとしているのか、回遊で入ってくるのかまではわからないが、水が動くとき、ボトムのカバー周りに機が生ずるのはこれまでに何度も見ている。
 手マンポイントとケーポップポイントを行き来し、ケーポップポイントのカバーにスティッコーを通した時、ストライクを得る。
 次第に北風が強まり、ライトリグでは狙いのリトリーブコースを引いてくるのが困難になったことにより、ワンダー60にルアーチェンジ。
 風の当るシャローを打つ。
 波立つほどの状態になっているので、ハードベートでも騙しは利くだろう、とキャストする。
 ところが、数投のうちにバックラッシュしてしまった。いうまでもなく、スピニングリールのバックラッシュはキャスティングリールのものより厄介である。
 解けそうにも見えたので、少し強めにラインを引っ張ってみたところ、バックラッシュ箇所のラインが切れてしまった。更に、強風が切れたラインを持っていってしまい、ルアーもロストしてしまった。
 なかなか店頭で見なくなってしまったワンダー60なのに…と、意気消沈し、新たにリグを組む気力も湧かず、撤退とした。
 
 最後に泣きが入ってしまったが、やがて「多摩川二回連続ボーズなし!」と、レジェンドⅡのように喜べたのは、帰路、時同じくして二台の改造三輪車を見てからのことだった。

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dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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